「この人たちとなら何をやっても楽しく働ける」アトラエ取締役 岡利幸さんに学ぶ家族主義型採用論

西村創一朗
HR Pub Japan
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5 min readFeb 18, 2016
アトラエ

今日はメルカリ Takaya Ishiguro さん、アトラエ岡さんとの情報交換ランチでした。

麻布十番にある三幸園の焼肉丼が旨すぎて悶絶しましたし、メルカリさんの採用力の高さに気絶しそうになりました。

アトラエさんのオフィスにチョコっとお邪魔。

ランチが早めに終わったので、近くにあるアトラエさんのオフィスにチョコっと訪問。

アトラエさんは、IT業界の求人サイトGreenや、最近リリースされたyentaを運営しているベンチャー企業。

「家族主義経営」を感じさせるアットホームな雰囲気が素敵すぎました。

「何をやるか」ではなく「誰とやるか」

今日は岡さんとお会いするのが初めてだったので、職業病である「原点ヒアリング」をスタート。

岡さんは2007年に、新卒一期生として今の会社に入社されたそう。当時はyentaはもちろん、Greenすら影も形もなく、やってることは人材人材紹介業のみ。

そんな中、なぜ岡さんは入社を決めたのか?

就職活動当時、ベンチャーには全く興味がなかったんですよ。両親も兄貴も大手メーカー企業に勤めていて、何の不自由もなく幸せな家庭だったので何となく自分も「大手企業のサラリーマンになるのかな」と思っていました。
そんな中、当時飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びていたベンチャー企業、リンクアンドモチベーションに出会い「ベンチャーって面白そう」と、ベンチャーに興味を持ち始め、片っ端からベンチャーを受けまくったんです。
そんな中出会ったのが、当時社員数名で、yentaどころかGreenすら影も形もなく、人材紹介業しかやっていなかったいまの会社でした。

では、ベンチャーでもいろんな選択肢がある中、なぜアトラエ(当時I&Gパートナーズ)に入社を決めたのか。

その理由を「この人たちと一緒なら仮に『たこ焼き屋』でも何でも面白くできそう、成功させることが出来そうだ」と心底思えたからだそうです。

仮に今やってるビジネスが上手くいかなくなっても、この人たちとだったらまた新しいことを始めれば良い。

「何をやるかではなく誰と働くか」

これを徹底的に重視しているからこそ、営業から突然エンジニアに異動になっても、エンジニアから営業に異動になっても、全くモチベーションが下がることなく仕事ができてきたと言います。

仮に明日から経理に異動になったとしても、何の違和感も感じずにやれると思います。経理には全く向いてないですが、チームのために必要なことならば全然やります。それくらい、「何をやるか」に対するこだわりがないんですよ。

そう語る岡さんの姿が印象的でした。

「就社」ではなく「就職」をせよと言う人も大勢いますが、そんなものは人それぞれ。

「何をやるか?」については、その時々の会社の状況や、マーケット環境の変化によって変化するのでブレますが、「誰とやるか?」についてはブレませんよね。大手企業ともなるとそうはいかないかもしれませんが。

岡さん自身が入社した時から今に至るまで「この人たちとだったら、どんな仕事でも楽しめる」とお互いに思える人にしか内定を出していないそう。

その結果、新卒も中途も退職してしまう人はほとんどいないそうです。

一度採用を決めたからには、全力で育てるし、全力で養う。仮に生まれてきたわが子が出来が悪かったとしても、捨てたりしないじゃないですか?それと同じです。

そう語るアトラエさんが掲げるのが家族主義&実力主義という新しいカタチの家族主義。

ここから学べることは非常に多そうです。

岡さん、ありがとうございました!

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西村創一朗
HR Pub Japan

HRマーケター/複業研究家。30歳@三児の父。2015年6月、リクルートキャリア在籍中に「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」というビジョンを掲げ、株式会社HARESを設立し、代表取締役社長を務める。NPO法人ファザーリングジャパン理事