荒れた患部に軟膏を

私の肌は非常に繊細で、昔から刺激の強いものに触れるとすぐに荒れてしまう。ちなみに繊細なのは肌だけではない。心もだ。

ところで私には鼻をさわる癖がある。先日も化学薬品に触れる機会があって、いつもの癖でおそらく手を洗わずそのまま鼻をさわったのだろう。それから数日後、鼻のまわりが荒れたような感じに、あるいは鼻のまわり以外の部分が荒れていないような感じになった。身体は正直である。私も見習いたいぐらいだ。

というか、その前に鼻をさわる癖をどうにかしないといけない。鼻をほじる癖や爪をかむ癖は小学生のときに卒業したのだが、鼻をさわる癖と平和を願う癖だけはまだまだ卒業できていない。

そんな荒れた鼻だが、薬局で患部を薬剤師の方に診てもらい、症状に合う軟膏を選んでもらった。軟膏のパワーはすごい。朝と夜、塗り始めてわずか三日で元の状態に戻った。あっけない。肩すかしである。いや、この場合は鼻すかしだろうか。さすがに少し物足りない気がする、と思うのは私がひねくれているからだろうか。

それにしてもこんなに効果があるのなら、荒れたグラウンドや荒れた空模様にも軟膏が効くのではないかと思ってしまう。荒れた若者に軟膏を塗ると少しは大人しくなるだろうか。

とりあえず治ってくれてよかったのだが、まだかまだかと出番を待っている残りの軟膏が気の毒に思えてならない。

軟膏を最後まで使い切る作業はどうやら難航しそうだ。

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