IEEE PerCom 2024参加報告

Takuya MATSUNAGA
inet-lab
Published in
Jul 25, 2024

D2の松永です。2024/3/11 ~ 3/15にフランスのビアリッツで開催されたIEEE International Conference on Pervasive Computing and Communications (PerCom 2024) に参加し、デモセッションで発表しました!

屋内測位用データセットの作成を簡素化・高速化する手法を提案しました。屋内測位では、特定の位置で取得したセンサーデータ(例: Wi-Fi RSSI, 磁気, など)とその位置の座標を組み合わせてデータセットとして保存し活用します。これまでの手法では①正解座標の取得に手間がかかり②Wi-Fi RSSIの取得頻度が低い 問題がありました。本研究では①をVisual SLAMから取得した自己位置推定結果をデータセットに紐付けることで解決し、②を複数のWi-Fiインターフェースを用いて、全てのチャンネルを同時にキャプチャし続けることで解決しました。

現地では会場のWi-Fi RSSI&磁気データセットを実際に作成し、作成したデータセットと使用した機材を参加者の方々に見ていただきました。現地でシステムが動作するかドキドキでしたが、事前に研究室で調整した通りに動いてくれました。この手法は大学構内や今回の発表会場のような開けた屋内空間だけではなく、入り組んだ構造の国内の清掃工場でも同様に計測できており、様々な屋内環境にて適用可能です。詳しくは https://ieeexplore.ieee.org/abstract/document/10503421 をご参照ください。

初めての海外で、かつ英語での発表も始めてでだいぶ緊張していましたが、なんとか英語での応対もできました。(聞き取れないときはちゃんと聞き返すのが大事ですね!)また次の対外発表に向けて準備を頑張ります!

デモセッションの様子
会場でデータセットを作成している様子。手に持っているのが作成用の機材です。
ビアリッツはとても綺麗な街でした。会場の真横が海岸でした。

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