土木インフラデータチャレンジ・ハッカソン@大阪を開催しました!

この記事は,インフラデータチャレンジ(IDC2018)における作品応募に向けた 提供データの特徴や活用方法のヒントについて,実行委員等がリレー形式で紹介 するものです.募集要項等は,Webサイトをご覧ください
http://jsce-idc.jp/

2019年1月11日(金)に、大阪の「Panasonic Wonder LAB Osaka」を会場として、「土木インフラデータチャレンジ・ハッカソン@大阪」(主催:土木学会土木情報学委員会・共催:宇宙人クラブメンバー、code for 山城)が開催されました。

土木インフラデータチャレンジ・ハッカソン@大阪は、関西で土木インフラデータチャレンジへの応募を盛り上げようという趣旨で、昼の部(13:00–17:00), 夜の部(18:00–21:00)の2回開催され、全部で約20名の方に参加いただきました。

自分たちのアイデアと力で、ビッグデータ・ICTを賢く活用して、インフラ管理や交通情報などの課題を解決して、社会をよりよくしていきたい。そんな熱い気持ちで、参加いただきましたみなさんに、自分たちのアイデアや開発力・技術力で、みんながより便利になるインフラデータアプリやアイデア、データについて、Hackしてもらいました。

いよいよハッカソン開始!!まずはcode for 山城の青木より、本ハッカソンの趣旨説明がありました。土木学会インフラデータ提供データを使い倒して!みんなで世の中が便利になる仕組みを考えましょう!との呼びかけがありました!

さらには、なんと! 賞金総額400万円!!とのこと!

その後、会場であるPanasonic Wonder LAB Osakaで活動されている宇宙人クラブの福海由加里さんから、イノベーション創出の場としてのPanasonic Wonder LAB Osakaやアイディア磨き上げや事業化へつなぐシードアクセラレーション活動をしている宇宙人クラブについて、ご説明いただきました。

つづいて、講師の榎本真美さんから、土木業界の悩みとインフラデータチャレンジで使えるインフラデータについて、ご説明いただきました。

最初に質問?「この中で土木業界の方はどのくらいおられますか?」

参加者のほとんどが土木業界以外の方のようでした。ということは、土木業界以外の参加者の方々の分野の違う知恵や新しいアイディアが土木業界の悩みを解決することに役立つことが大いに期待されます。

次に榎本さんから質問?「全国にトンネルはいくつあるでしょうか?」

答えはトンネル数は約1万本、橋梁数は約70万橋もあるそうです。しかも、平成25年の道路法の改正で、これらのトンネルや橋などの構造物について、5年に1回、近接目視を基本とする点検、健全性診断をしないといけなくなったそうです。行政や土木業界はとっても厳しい課題に悩んでおられるのですね。。

その後、インフラデータチャレンジで使えるインフラデータである橋梁点検データ、DRM、ETC2.0、3D点群データについてご説明いただきました。

榎本さんがビジュアライズした3D点群データもデモしていただきました。データ量が膨大なためコンピューターが悲鳴を上げていましたが、3D点群データの活用イメージがよくわかりました。

最後にインフラデータチャレンジ課題解決のポイントを教えてもらいました。このポイントを押さえて応募すれば、受賞は近いかも?土木インフラデータチャレンジ・ハッカソン@大阪に参加した方はラッキーかもしれません!

続いて講師の小俣 博司さんから、インフラデータ活用事例について教えていただきました。具体的な活用ツールの1つとして、Mobmapというものがあるそうです。

Mobmapを利用するとこのようなビジュアライズができるそうです。おおすごい!!

ただし、Mobmapはちょっとクセのあるツールであるとのことで、使いこなすにはいくつかの注意点があるそうです。今回、直接、その注意点を教えてもらうことができたのは、とても貴重な機会でした。

レクチャーが終わって、いよいよハッカソンに突入!!

とはいえ、いきなりハッカソンと言っても、さっぱり進まないので、まずはグループに別れてアイディアソンから!

それぞれの自己紹介のあと、インフラデータとオープデータ、それ以外の様々なデータについて、キーワードを書き出してみて、それらの組み合わせについて、楽しくディスカッションしながら、アイディア出しを行いました。

会場のPanasonic Wonder LAB Osakaには、肩肘張らず、リラックスした雰囲気で、イノベーション創出のアイディアが出るための設備が充実しています。

なんと!ミラーボールまで。。

まとめとしてグループごとにアイディア発表を行いました。

さらには、ハッカソンのわずかな時間内でGTFSデータを活用するアプリを作成してしまった凄腕ハッカーもおられました!これはすごい!!

最後に今後の土木インフラデータチャレンジ応募スケジュールと部門ごとの提出成果物についての説明があり、応募にむけて大いに盛り上がって、土木インフラデータチャレンジ・ハッカソン@大阪は終了しました。

多様な分野の方々が参加した土木インフラデータチャレンジ・ハッカソン@大阪! 関西からの多くの応募と受賞作品が生まれることが大いに期待されます!! ご参加いただいたみなさん、素敵な会場をご提供いただきました宇宙人クラブメンバーさん、講師の榎本さん、小俣さん、ありがとうございました!!

( code for 山城:青木 和人)

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