土木インフラデータチャレンジ2020・アイディアソン「まちづくりとインフラデータ」を開催しました!

2020年9月12日(土)に、オンラインにて、土木インフラデータチャレンジ2020・アイディアソン「まちづくりとインフラデータ」が開催されました。(主催 : 公益社団法人 土木学会(土木情報学委員会・インフラデータ・サービス共創研究小委員会、共催:あおき地理情報システム研究所)

土木学会 インフラデータチャレンジ(IDC)2020は、土木学会における取り組みとして、インフラデータ・交通関連ビッグデータをICTにより賢く活用して、行政などのインフラ管理者や交通機関の利用者が抱える課題を解決するアプリやアイディア、データを募集するもので、2018年より行われています。

本年度、コロナ禍の影響によりIDC2020の取り組みが完全オンラインでの実施となりました。そこで、今回の土木インフラデータチャレンジ2020・アイディアソン「まちづくりとインフラデータ」では、対面の大学生活もままならない大学生の方を対象として、主催の土木学会土木情報学委員会・インフラデータ・サービス共創研究小委員会に参画されている先生の所属大学である大阪経済大学、大阪工業大学、摂南大学の学生さんを中心に開催しました。

当日は3大学の学生さんと国土交通省の若手職員さんにもご参加いただき、全部で32名の方に参加いただきました。

当日のプログラム

いよいよアイディアソン開始!!

14:00–14:10 アイディアソン開会、イントロダクション

まずは司会進行のあおき地理情報システム研究所さんから、本アイディアソンの趣旨説明と本日の予定についての説明があり、インフラデータを活用して私達の生活が便利になる仕組みを考えましょう!との呼びかけがありました!

14:10–14:40 データ、データ活用事例の紹介

続いて、摂南大学 塚田義典先生より、インフラデータ、データ活用事例を紹介いただきました。

高速道路情報、トラカンデータ、公用車走行データ、道路損傷画像などIDC2020にて特別に提供されているデータについてご説明いただきました。学生さんにとってはトラカンデータ??という感じでしたが、塚田先生のわかりやすいお話でみんな理解できたようです。

といっても、具体的なインフラデータ活用の仕方はなかなかわからないものです。そこで、静岡県さんが進めておられるVIRTUAL SHIZUOKAの具体的事例も教えていただきました。

また、発想を出すための良い方法として、データの掛け算が重要であることも教えていただきました。ペンとパイナップルを組み合わせるという発想で世界的に有名になった**さんの事例など、学生さんにとって身近な話題であり、とってもわかりやすいアイディアの発想事例紹介でした。

次に大阪工業大学 山本雄平先生より、画像処理分野のデータ活用事例の紹介がありました。

山本先生からはAI画像認識として、施設内における人流認識によるマーケティングや防犯、都市計画での活用、道路周辺地物の認識による道路環境の現況調査や維持管理、地図の調製・更新などの活用事例を教えていただきました。

これらのAI画像認識技術を活用して活用できるIDC2020提供データの紹介もあり、学生さんも大いに意欲が高まってきたようでした。

14:40–16:30 チーム分け、自己紹介、アイディアソン

各先生からの説明の後、いよいよアイディアソン開始です!

学生さんのフレッシュな頭で考えてもらった柔軟な発想に基づく素敵なアイディアが、土木業界の悩みを解決することに役立つことが大いに期待されます。

アイディアソンでのグループワークではZOOMのブレイクアウトルーム機能を使って、6チームに別れてもらって議論をしてもらいました。みんな初対面のため、まずはそれぞれの自己紹介!そのあと、最後の成果発表者とプレゼン資料作成者をじゃんけんで決めてもらいました。

今回はオンラインでのアイディアソンのため、Google jamboardを使って、オンライン上でディスカッションしてもらいました。まずはまちづくりでの課題をブレーンストーミング法により、できるだけたくさん挙げていってもらいます。

アイディアソンのグループワーク中は、中村先生、山本先生、塚田先生に各チームを順番に巡回してもらい、学生さんたちへ適切なアドバイスをしていただきました。

ブレーンストーミングでの課題出しができたら、次はKJ法でブレーンストーミングにて、多くのオンライン付箋に書き出したアイディアを関連性の高い内容ごとに、空間的に近い位置に付箋を配置して行きます。さらに、各カテゴリを〇で囲い、カテゴリ名を付けていきます。Google jamboardでは、このような作業が直感的な操作で簡単にできます。そして、各カテゴリの内容を説明する文章を作成し、アイディアを具体化していきます。各チーム共、だんだんとアイディアがまとまってきたようです。

16:30–16:50 各チームの成果発表

約2時間の時間でしたが、各チームアイディアを出し合って、まとめた上で、成果発表資料を作ってもらい、チームごとにアイディア発表を行ってもらいました。

16:50–17:00 先生からの講評、次回アイディアソン2回目(10/10)の案内

各チームの発表後、大阪経済大学 情報社会学部 中村健二先生より、今回の各チームの成果について、ご講評をいただきました。各チームのアイディアへの評価と今後の課題について、アドバイスいただき、各チームとも今後の進め方について大いに参考になったようでした。

最後に次回アイディアソン2回目(10/10)の案内があり、9月12日の土木インフラデータチャレンジ2020・アイディアソン「まちづくりとインフラデータ」は終了しました。

最後にみんなで記念撮影!

また、今回はコロナ禍の中、関西の各大学が連携してオンラインで学生さんの積極的な取り組みを応援するイベントということで、各大学の広報担当者さんも取材でご参加いただきました。こちらの方で今回の取り組みを取り上げて頂いています。

■大阪工業大学HP トピックスhttp://www.oit.ac.jp/japanese/topics/index.php?i=7161

■摂南大学HP トピックス
https://www.setsunan.ac.jp/news/detail.html?id=4857

フレッシュな関西の学生さんが参加した土木インフラデータチャレンジ2020・アイディアソン!学生さんの柔軟な頭で考えてもらった発想に基づく作品応募と受賞作品が生まれることが大いに期待されます!!
ご参加いただいた大学生、社会人のみなさん、講師の中村先生、山本先生、塚田先生、ありがとうございました!!

引き続き、2020年10月10日 (土) には第2回IDCアイディアソンvol.2が開催される予定となっています。次回は、引き続き第1回アイディアソンでの各チームメンバーにて、各チームのアイディアをより進化させ、前回の発表スライドをブラッシュアップして、アイディアの完成を目指してもらいます。

--

--