250億円使って何が見えてきたのか?

Kenji Sudo
Internet strategy 2 (tentative)
3 min readJan 5, 2016

諸々、書いていく事前情報として私自身の経歴を書いておきたい。

公式には、下記のように書かれている。

2003年に早稲田大学を卒業後、株式会社リクルートに入社、同社のマーケティング部門、新規事業開発部門を経て、アドオプティマイゼーション推進室を立 ち上げ、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ執行役員として活躍。その後、2013年にKaizen Platform, Inc.を米国で創業。現在はサンフランシスコと東京の2拠点で事業を展開。Webサイト改善を簡単に計画・実行できるオンラインソフトウェアと、 2,800名を超えるWebデザインの専門家(グロースハッカー)から改善案を集められるサービスから成るUI改善プラットフォーム「Kaizen Platform」を提供。エンジニアやデザイナーがいなくても実現出来るWebの継続的な改善が市場に受け入れられ、すでに大手企業150社、40カ国 3,000カスタマーで活用されている。

元リクルートで若くして執行役員になったということが、注目されることが多いので、さぞや優秀だったんだろうと思われるが、残念ながら僕自身は1円も利益を上げなかった。

最初の3年間は、マーケティング局という部署に配属され、「カーセンサー」や「じゃらん」などの市販している情報誌のマーケティングプランナーとして60億円くらいの予算を預かり使った。

次の3年間は、新規事業開発室という部署で「ドコイク?」や「スゴイ地図」「R25」というメディアをつくり、累計で60億くらいのお金を使った。この間、求人部門に兼務で在籍していたが、リーマンショックで自分をリストラするくらい厳しい時代だった。

その後の4年間は、アドオプティマイゼーション推進室という新規事業で累計120億くらい使った。売上ももちろん作ったけど、まあ知れてる。

ということで、1円も利益を上げなかった執行役員っていうことで恥ずかしさで一杯である。

そして、その後米国で起業し約12億円くらいの資金調達をして順調に使っている。

社会人になって今年で、13年くらい経つわけなんだけど、僕が唯一誇れるとすれば、この使ってきた250億円以上のお金だと思う。

ある時は、マーケティングの予算、ある時は新規事業開発の予算、ある時は、事業経営や投資のための予算。お金というのは、それぞれ目的に沿って使っていくわけなんだけど、それによって必ず見えてくるものがある。その見えてきたことが最も重要だと思ってる。これだけ使うと何が見えてくるのか、何を考えてきたのかをわずかばかり共有できたらと思い、徒然なるままに書いていく。

あとで、少し整理するかもしれないから、駄文ですけどお許しください。

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