RECNAC

1990年 Drリオルダンは
RECNAC(Research Encompassing Novel Approaches to Cancer
ガンに対する包括アプローチ研究)を立ち上げた。

この名前は、Drリオルダンの全世界のがん研究の傾向を
逆転させたいという思いからCANCERを逆に綴ったものになっている。

15年間RECNACは研究を続け、多くの成果を得た。
この研究のゴールは、がん患者のための毒性のない補助的な治療を
見つけることであったが、それの最終到達地点にあったものが
ビタミンCの静脈注射治療である。

DrリオルダンはRECNACの名において、
20を超えるビタミンCの静脈注射治療(IVC)についての発表をした。

RECNAC研究でわかったこと

経口ビタミンCでは主要細胞を殺すのに十分な血中濃度には達しない
様々ながんの細胞株に対する効果は高用量のIVCのみで得られる。

  • 4種類の細胞株を使っての実験

VCの培地中の濃度が上がるにつれて濃度依存性に細胞毒性が発揮される。
また、がんの株の種類によって感受性に差がある。
しかし、350-400mg/dlの濃度で全ての細胞が死滅している。

  • より実際のがん細胞に近い形のモデルを使用した実験

3種類のモデルを用意した。

1つはがん患者では1期を想定した薄い単層モデル
1つはがん患者では2期を想定した濃い単層モデル
もう1つはがん患者で3-4期を想定したホローチューブ
(これはNIHで開発された癌モデル、そこではがん細胞は実際に
腫瘤を形成した形で存在する)

この3つを用いてビタミンCの効果、アポトーシスの検索をおこなった。

1期では200 mg/dlで100%の死滅、
2期では400 mg/dlで100%の死滅
しかし、ホローチューブでは800 mg/dlまであげても
100%の死滅をさせることはできなかった。

この結果についてリオルダン博士は
「原因はVCが腫瘍の中心まで届かないためであろう」
と述べている。

この結果からもIVCのみでなく、なんらかの標準治療を組み合わせて
腫瘍の塊を少しでも減らすことが勧められる。
また、腫瘍に合った適切な量をえらぶことが重要とした。

ライナスポーリングが提唱し、リオルダンなど多くの医師が基礎とする
オーソモレキュラー医学のオーソは適切な、至適なという意味である。
患者にとって最大の効果を発揮するために適切な量を使用しなくてはならない。

これら研究がされたのは90年代だが、有名になったのは2005年である。

PNAS 米国科学アカデミー雑誌

NIHの追試

2005年にNIHが米国科学アカデミー雑誌にビタミンCの抗がん剤と
しての働きを認めると発表をおこなった。

米国科学アカデミー雑誌 2005

ビタミンCは選択的にがん細胞を殺す
過酸化水素を組織に運ぶプロドラックとして働く