あの時のあの言葉は「ジェラサーの奇怪行動」だったんだと気づいた
夫氏のカズキさんが、「今こんなハッシュタグが流行っているらしい」と教えてくれました。
#ジェラサーの奇怪行動
読み進めていくうちに、「ああ、なるほど。あの時、あの人に言われたあの言葉は、これにぴったり当てはまるなあ」と。
なんだか非常に腑に落ちて気持ちがすっきりしたので、猛烈にブログに書きたくなっちゃったわけです。
まあ、こういうハッシュタグで表現される以前から、いわゆるジェラシー(嫉妬心)なんじゃなかろうか、と薄々は感じていたわけですが、ね。
#ジェラサーの奇怪行動 とは
#ジェラサーの奇怪行動という、インパクトのあるハッシュタグの名付け親は、漫画家の瀧波ユカリ氏。
ツイッターで用いて発信したところ、同じような経験をした人があまりにも多く、すぐに広まったそうです。
まずは用語説明から。
- ジェラサー=嫉妬にかられた人
- ジェラサーの奇怪行動=嫉妬する側の人が嫉妬している相手に行う、不自然で不可思議な言動のこと
いわゆる「マウンティング」とはどう違うんだろうと思ったら、それも説明してありました。
なるほど、マウンティングは「自分のほうがあなたより上」とアピールしてくるのに対して、ジェラサーの奇怪行動は「あなたってそんなにすごい人間じゃないよ」「思い上がるな」と必死で下げてくるのか。
たしかに明確な違いはあるよなー、と納得。
まあ、面倒くささ&意地汚さでいったら、どっちもどっちなんだけど。笑
「あやちゃんの書く日本語には需要がない」
実は私にも、人に言われたことでずっと引っかかっていることがあって。
ジェラサーの奇怪行動関連のツイートを粗方読んだところで、「ああ、まさしくあの言葉もこれだったのか!」と、エウレカ的な感覚を覚えたわけです。
今から1年半ほど前。
当時私は新聞社での仕事を辞めて、フリーランスの翻訳者・ライターになったばかりで、翻訳・執筆の仕事と、主に地方への取材、個人ブログやSNSでの情報発信を同時進行させることに四苦八苦していました。
で、当時仲良くさせていただいていた、とあるブロガーさんに、たまに会ったときに相談させてもらっていたのですが、ある日、
「あやちゃんは英語のみで発信したほうがいいと思うよ。あやちゃんの書く日本語には需要はないよ。」
そう言われて、「ん?」と強い違和感を覚えたのです。
たしかに、一言語のみでやるほうが、記事化もSNSでの情報発信もペースは速くなるかもしれない。
でも、私は日本語と英語の両方を駆使して仕事をしていきたいと思ったからフリーランスになったのであって。
それに、私の書く日本語には需要がない、ってなぜ人に決めつけられなくちゃいけないんだろう。
新聞社にいた約3年間、たしかに英語で記事を書いたり編集したりすることのほうが多かったけれど、日本語で記事や編集後記、英語学習関連の文章を書くこともあり、新聞記者である上司からきちんと訓練を受けてきた過去もあるわけで。
そもそも文章の「需要」って何?
それって、誰が決めるの?
じゃあ、そのブロガーさんが書く記事には需要があるの?
あるんだとすれば、それは何を根拠にそう考えているの?
考えれば考えるほど、迷宮へ足を踏み入れる感覚に陥りました。
ちなみに、この言葉以外にも、一緒に行った旅行の帰り道に、「あやちゃんは本当は旅が好きじゃないんだよ」と唐突に言われたり(これでも訪れた国は20か国以上だったりするのですが)、SNS上で「これってどう考えても私や私の周りの大切な人のことを批判しているよね?」と取れる投稿をされたりしたので、今は距離を置いています。
(そのSNS上での出来事は、こちら↓ につづっております。)
腑に落ちた今思うこと
このハッシュタグが登場する前からなんとなく、あのブロガーさんには、
自分と同じ土俵に上ってほしくないと思われているんだろうな。
嫉妬心を抱かれているんだろうな。
と薄々は感じていました。
でも、私にはそれがなぜなのかわからなくて。
たしかに旅という同じテーマで活動する以上、ライバルになるのかもしれない。
でも、人にはそれぞれ独自の執筆や撮影のスタイルがあるし、同じ事柄を取材しても切り取り方が異なる。
文章の持ち味も伝えたいことも違う。
それなのに「需要がない」という言葉で片付けようとしたり、その道へ進もうとするのを阻もうとしたりするのは、私には到底理解ができなかったのです。
でもそっか。ジェラサーか。
なるほどねーと、妙に納得しました。
もちろん、私自身も他の人をうらやましく思うことはあります。
でも、嫉妬心を抱いたからって、気分が良くなるわけでも、自分が置かれている状況が改善するわけでもない。
人にジェラシーを感じている暇やエネルギーがあるなら、それを自分を高める原動力に変えて、もっと前へ前へと進みたい。
私は常日頃からこう思っています。
これから出産&育児を控えている身ではありますが、日→英、英→日両方の翻訳、英語でのライティング、日本語での執筆等々、今後も自らチャンスを切り開いて、精力的に活動していけたらなと思っています。