【入籍のお知らせ】32歳8か月にして幸せを掴みました

Aya Satoh Hoshina (ほしなあや)
いろどり
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10 min readJul 1, 2018

本日2018年7月1日(図ってはいなかったのですが、なんと14時ぴったり!)に婚姻届を提出し、入籍いたしました。

お相手は、以前からこのブログに「相方さん」として度々登場しており、一緒にお散歩と旅の多言語ウェブマガジンSTROLLを運営している、ホシナカズキさんです。

遅刻から始まった出逢い

カズキさんは、私の6歳上で、テレビ業界からIT業界へ転身し、現在はフリーランスのウェブディレクターをしている方。

一方の私は、新聞社で英語学習紙の編集者・記者として働いた後、フリーランスの日英・英日翻訳者&ライターとして生計を立てている身。一見、まったく接点がない二人のように思う方もいるでしょう。

実際、ちょうど1年前の昨年7月までは、ありませんでした。たまーに、Facebookの「知り合いかも」リストにちらほら名前とアイコンが出てくるくらい。

そんな二人の運命がどう交差したかというと、一般社団法人プレスマンユニオンが2017年7月6~8日に主催した、長野県小谷村の取材ツアーでした。

取材初日、新宿での集合(小谷村まではバスで行きました)に向かう途中、スマホを家に忘れたことに気づき、「ごめんなさい、待ち合わせに5分ほど遅れそうですー!涙」と、当時住んでいた三鷹市の駅のホームで慌てて主催者にFacebookのグループメッセージを送った私。

その数秒後に「うわああああ、今起きました!」と謎のメッセージを書いてきたのが、カズキさんでした。

一瞬、「え?今起きた??この人なに言ってるんだろう……」と疑問に思ったものの、「私よりも集合に遅れる人がいるから、私の遅刻はチャラになりそう。ラッキー♪」と状況を都合よく解釈し、それでも可能な限り急いで集合場所へ向かいました。

結局、カズキさんは、新幹線や高速バスなどを乗り継いで、白馬駅で合流。バスに乗り込んできて、通路を挟んで私の隣に座ったのですが、足の間と膝の上に大きなバッグを抱えて、どう見ても座り心地が悪そう。

「私の隣が空いているので、バッグをこちらに置いてもいいですよ?」と何度か言ってみるものの、遅刻したことを相当申し訳なく思っていたらしく、「いえいえ、いいです」を繰り返すのみでした。

そんな感じで、取材ツアーの1日目は特に会話をすることもなく、Facebookで友達リクエストを送り、承認されたところでウェーブを送信して終了。

「この人、話が面白いなー」

事態が動いたのは2日目。その日は栂池自然園へ移動し、なかなかにハードなトレッキングをしたり、リニューアルしたばかりの素敵なビジターセンターを見学したりして、アクティブに過ごしました。

以前執筆した、栂池自然園の英語記事はこちら ↓

夜。ビジターセンターでレクチャーを受け、取材仲間とひとしきり飲んだ後に、宿泊していた栂池山荘の2階の大広間へと移動し、意見交換会という名の飲み会を続けたのですが、そのときに隣に座っていたのがカズキさんでした。

神社仏閣に詳しい彼からいろいろと教わったり、オーラカラーなどの話で盛り上がったりしているうちに、「この人、話が面白いなー」という感情がふつふつと湧いてきて。

いま振り返ってみると、もうその時点で、だいぶ興味を惹かれていたんだと思います。

風穴前での出来事

翌日(取材最終日)の朝、出発まで少し時間があったので、もう一度自然園の方へ行ってみようと思い立ち歩いていたら、なんだか暇そうにしているカズキさんを発見。「一緒に行きませんか?」と声を掛け、自然園へと向かいました。

歩いているうちに取材仲間数人と遭遇し、皆で風穴(ふうけつ)前に到着。

風穴から吹き出す冷たい空気で、辺りはまだ雪が残っている状態でしたが、強い日差しを浴びて溶け始めている部分もあるうえ、わりと急な傾斜面、というなかなかにスリリングな状態。

反対側から来た登山客に道を譲る必要があり、しばしここで立ち止まったのですが、そのときに私が滑り落ちないよう手を差し出してくれたのが、カズキさんでした。

お礼を言いながら手に触れた瞬間……

あれ、私、この手を知ってる?なんだか懐かしい気がする……

そんな感情が心に広がり、ふと気づくと強く握り返してしまっていました。

「ヤバイヤバイヤバイ、これじゃ完全に変な子と思われる!っていうか、周りの人も不思議に思うよーっ!><」と頭はパニックになっていたのですが、なぜか手を離すことができず。余裕で2~3分は握り続けていたと記憶しています。

俗にいう「ビビッときた」とは少し違う気がしつつも、あのときのことを説明しろと言われると、そう表現するのが一番近いのかな、と思ったり。ほんと、いまだかつて経験したことのない、不思議な出来事でした。

「とにかくもっと話したい」

栂池自然園から下山する際のゴンドラリフトに一緒に乗ったり(密室の20分間!笑)、東京へ帰るバスで隣に座ったりして(渋滞で5時間ほどかかりましたが、ほぼずーっと話しっぱなしでした)、ますます「この人、話がほんと面白い。とにかくもっと話したい!」という思いが強くなり。

取材ツアーの直後に私から「まだ話し足りないので、今度ご飯に行きませんか?」とメッセージを送り、数日後には渋谷の居酒屋「円山町 巖」で会いました。

交際開始のきっかけは、私が気持ちを抑えられなくなり送ったメッセージでしたが、突然のことに驚きつつも真正面から受け止めてくれ、なおかつ後日正式に交際を申し込んでくれたカズキさんの誠実さに、「やっぱりこの人だ。私にはこの人しかいない」と強く思ったことを覚えています。

その後も、ご飯を一緒に食べたり、炎天下の湘南でフォトウォークをしたり(北鎌倉駅→逗子、逗子→極楽寺駅まで歩くという、修行ばりの行程)、これまた炎天下の横浜・みなとみらいでピカチュウを追いかけたり、ずぶ濡れになりながら隅田川花火大会の様子を撮影したりと、30代の二人にしてはだいぶハードな、でもなかなかに濃密な夏を過ごしました。

青葉台へ引っ越し、同棲、そして入籍

出逢って間もないうちから、これだけ一緒の時間を過ごしていたせいか、運命の取材ツアーから1か月も経たないうちに自然と結婚話へと発展。

翌8月にはカズキさんの地元青葉台へ引っ越し(しかも彼の家から徒歩2~3分という至近距離)、そしてさらに4か月後の昨年12月には同棲を開始しました。

当初は今年の春に入籍を考えていたのですが、仕事の状況などいろいろなことが重なって伸び伸びになり。

「どうせなら出逢って1年後の7月に籍を入れよう!」と話し合い、入籍に適している日を探した結果、本日7月1日がベストという結論に至った次第です。

「ほしなあや(Aya Satoh Hoshina)」をよろしくお願いします!

入籍したといっても、引っ越すわけではなく、お互いに今後も自宅で作業を続けていくため、表面的には特に何かが変わることはありません。

ただ、やはり心境的には、一人が二人になった、という漠然とした変化があり、仕事に対してもお互いのことに関しても、いままで以上に真摯に向き合っていきたいというモチベーションが湧いています。

まずは、今年1月に二人で立ち上げたSTROLLのコンテンツを増やしていきたい。そして、仮に将来子どもが産まれたら、育児に関する執筆や翻訳もやってみたい。

要するに、翻訳者としてライターとして、書けるジャンルの幅はもちろん、思考の奥行きや表現力などの面でスキルアップ&レベルアップを目指したいという思いが強くなりました。

出逢うきっかけをつくってくださり、その後も何かとお世話になっているプレスマンユニオンの皆さま、仕事や取材をご一緒させていただいている皆さま、友人、そしてお互いの家族には、温かく見守っていただけますと幸いです。

結婚式に関しては、「思い出が詰まった鎌倉でフォトウェディングができたら嬉しいなあ」くらいの計画(といえるほどのものですら、まだありませんが)を練り始めている程度ですが、カジュアルでアットホームな感じのパーティは開きたいと考えています。その時がきましたら、あらためてお知らせいたします。

ひとまず、二人のAmazonのほしい物リストをまとめましたので、「入籍のお祝い、送ってもいいよ!」という方がいらっしゃいましたら、とても嬉しいです。

というわけで、「佐藤彩」あらため「ほしなあや(英語名はAya Satoh Hoshina)」を、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

それにしても、30歳を過ぎてから、しかも取材先の長野県で、運命としか言いようのないこんな不思議な出逢いをするとは、露ほども思っていませんでした。でも、そんな相手と「人生をともに歩みたい」という思いを共有し、入籍できた私は、つくづく幸せ者だなと感じています。

この幸せを当たり前のものと捉えず、Don't take things for granted(物事を当然と思い込むな)の精神を忘れずに、日々カズキさん(&猫さん2匹)と穏やかに楽しく過ごしていきたいと思います。

ちなみにこちらが夫となったカズキさんのブログ記事です。

このツイートどおり、「事前に内容のすり合わせなんて一切していないのに、なぜこんな似通ったことを書いてるんだろー」と、思わず読んで笑ってしまいました。

そんな似た者夫婦をどうぞよろしくお願いいたします!

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Aya Satoh Hoshina (ほしなあや)
いろどり

Japanese-English food/travel/lifestyle writer & translator. Lived 11 years in U.S., 5 years in Thailand. 海外居住歴16年の日英バイリンガル翻訳者/ライター。元記者/編集者。Loves 食/住/旅/写真/宝塚歌劇/猫