ブログやSNSを使い始めて1年半が経ちました

Aya Satoh Hoshina (ほしなあや)
いろどり
Published in
6 min readJul 28, 2018

最近は暑いうえに仕事量もわりと多く、家にこもりがちな日々を過ごしています。黙々と執筆や翻訳をするなかで、ふと気づいたのが、そういえば私がブログを本格的に書き始めたり、完全に放置プレーしていたFacebookを活用し始めたり、Twitterのアカウントを作ったりしてから、いつの間にか1年半が経過していたんだなということ。

当時は、3年ほど勤務していた新聞社を辞め、今もコンテンツライターをしている留学エージェントに勤め始めてから数か月が経った頃。仕事もプライベートもちょうど落ち着いたタイミングで、少しずつ取材やプレスツアーのお誘いをいただけるようになり、情報を発信する場を作らねばと思ったのがきっかけでした。

そこから約1年半、当初使っていたエキサイトブログからMediumへ移行したり、夫の ホシナカズキさんとSTROLLというウェブマガジンを立ち上げたり、取材先からほぼリアルタイムでSNSに写真や文章を投稿したりと、今までしたことのないことをたくさんやってきました。

そんな中、人間関係絡みのとある出来事が起きまして。それから数か月ほど、ブログやSNSとの向き合い方について、あれこれ考えを巡らせておりました。なんとなく考えがまとまってきた気がするので、書き留めておこうと思い、今この記事を書いています。

結論からいうと、人(この場合は読み手)の立場に立って物事を見る、人の気持ちを慮るのが情報発信者がもっとも意識せねばならないことかなと。

それができないと、せっかく書いたブログ記事もSNSの投稿も、独りよがりの、単に自己アピールしたいだけのものになってしまうと思うからです。

だからといって、読み手が読みたいと思うであろうものだけを書くのは、なんか違うのかなって。だって、ブログもSNSのアカウントも自分のものだから。基本的には、自分が書きたいことを書きたいときに書きたいように書くべきだと思っています。

では、いったい何が問題なのか。

それは、記事やSNSの投稿が読み手を不快な気持ちにさせてしまったり、傷つけたりしてしまう可能性がある場合。

特に、読み手が「あれ?これってまさかあの人のこと?」「もしかしてこれ、私のことを書いているのかな?」と対象人物を推測できてしまうのは、マズイのではと思っています。

SNS、特にTwitterには、毒を吐いたり、なかには人を侮辱するようなことをつづったりしている人がたくさんいます。

事実、私も、とある取材会に参加しているとき、取材内容をどうしても受け入れられないという人(この取材会には来ていなかった)から、「(あれをOKとしている取材メンバーの)感覚、大丈夫か?」というようなことをツイートされた経験があります。

取材をしている=それを100%支持しているというわけではない、取材はそもそも客観的にするもの、という前提はまず当然なのですが、仮にも物書き、情報発信者として活動している人がこのように他人(しかも、実は知り合いだったりする)を中傷する、貶めるような投稿をするのはどうなのかなと。

上述したとおり、何を書こうが、基本的には本人の自由だと考えています。ただ、ライターやブロガー、インフルエンサーなどの情報発信者は、読み手に向けて情報を発信しているので、その点については日々意識を向けるべきだと思うのです。

  • 自分の発言がどのような印象を与えるのか
  • 誤解を生まないか
  • 読んだ人が、バカにされたと思ったり、落ち込んだりする内容になっていないか

大切なのは、発信する前に一度立ち止まって、上記のようなことについて考えることかと。発信者だからこそ、自分が発する内容には殊更に気を遣う必要があると私は思います。

でも、一度立ち止まって考えてしまうと、自分の素直な思いや考えが伝えられなくなる。そう感じる人もいるかもしれません。しかし本当にそうでしょうか?

私はむしろ、自分はなぜそう思ったり感じたりしたのか、なぜそのことを他人に伝えようと思ったのか、このように一旦考えることこそに意義があると思っています。こういったある種のフィルターを通すことで、より一層自分の思いや考えが整理され、読み手に伝わりやすくなるのではないかと。

そして、読み手の立場に立って考える、読み手がどう受け取るかを推測することは、ブログやSNSの投稿の内容を面白くするためのもっとも大切な “材料” だと思うのです。

上述したように、読み手が読みたいと思うであろうことだけを書くのは、書き手として、どこか何かが違う気がしています。

でも、

  • これについての情報が無いから、書いたら誰かのためになるかな?
  • これについて知りたいって思っている人、結構いたりするんじゃないかな?

というように、読者目線で物事を見るのは大切なのではないでしょうか。

人の気持ちを思いやったり、人の立場に立って考えられない人って、ブログやSNSの投稿文にそれが表れていると感じています。

どことなく自己中心的で、自己満足感に浸っていて、自己承認欲求が強い雰囲気が漂っている。文章にも写真にもそれが表れていて、「この人って結局何がしたいんだろう?リア充アピールをしたいだけ?」と感じずにはいられません。

そのような例を見てきたからこそ、自分はそうならないように気をつけようと強く思っています。

自分のものさしが常に正しいとは限らないし、人には人のものさしがあって、それは尊重せねばならない。その人のものさしは変だと勝手に決めつけて、代わりに自分のを押し付けるような真似はしたくない。

これはブログやSNS上だけでなく、人とのリアルな付き合い方においても、もっとも重要なことの一つだと改めて実感しています。

このような大切なことを気づかせてくれたブログやSNSと、これからもうまくお付き合いしつつ、情報発信者としてスキルアップ&レベルアップしていけたらと思う今日この頃です。

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Aya Satoh Hoshina (ほしなあや)
いろどり

Japanese-English food/travel/lifestyle writer & translator. Lived 11 years in U.S., 5 years in Thailand. 海外居住歴16年の日英バイリンガル翻訳者/ライター。元記者/編集者。Loves 食/住/旅/写真/宝塚歌劇/猫