利益が伸び悩んでいる自営業は賢くリスクを取ると儲かる

Daisuke Ishii
Kiara Inc. Blog
Published in
4 min readAug 17, 2016

オススメ頂いた”戦略がすべて”という本のコンセプトご紹介します。

知らない人には結構盲点かもしれないと思いました。
特に自分の時間や成果物を売ることで生計を立てているが、
ガッツリ儲からないフリーランスの方には役に立つ考え方です。

ポイント:
*クライアントから固定報酬だけをもらうのではなく、成功報酬をミックスさせると上手くいったた場合の利益がとても大きくなる。例として、ハリウッドの俳優はギャラだけではなく、出演した映画の株ももらい、ヒット作になれば莫大に儲かる。
*利益を生み出すビジネスシステムを会社とする。会社に所有される側の労働者と会社を所有する側のオーナーに分かれる。ビジネスシステムそのものを所有するオーナー側が成功した場合の利益がとても大きい。

ケーススタディ:自営業者Aさんが自分のスキル”営業力”を活かしてお金を稼ぎたい場合

ケース1:ソフトウエア会社Bで”時給制の営業マン”として雇ってもらう
時給2500円で月100時間働き、25万円を稼ぐ。
まさに自分の時間をクライアントに売る形のビジネス。会社員やフリーランスはこの形が多い。
成果物を納品し儲けるビジネスでも、その計算根拠が”XX時間働くからこの値段”という場合も時間を売っていることになる。
メリットは安定している点。デメリットは頑張っても収入があまり増えない点。

ケース2:ソフトウエア会社Bで”成功報酬型の営業マン”として雇ってもらう
固定給10万円を保証してもらった上で、ソフトウエア1件契約で20万円の成功報酬という仕組み。
初月は100時間働き、2件契約を取ったので50万円を稼いだ。
多少のリスクを取り、成功報酬で大きく儲けるビジネス。外資系生命保険の営業員っぽい。
メリットはモチベーション高く業務に当たれる点。デメリットは結果が出なければ金銭的に苦しくなる点。

ケース3:ソフトウエア会社Bと共同で、ソフトウエア販売会社Cを”共同創業者として”作る。
資本金100万円を50万円ずつ出し合った上で、儲けた利益は折半する仕組み。
創業者なので月200時間働き、4件400万円の契約を取ったので、営業利益率50%として、100万円を稼いだ。
フルでリスクを取り、ビジネスモデルを所有し、長期的に儲けるパターン。多くの創業社長がこれにあたる。実は会社を作らなくても”営業利益を折半する”契約書が一枚あれば成り立つ。
メリットは軌道に乗れば部下が働いてくれるので自動的に儲かる点(株主だから)。デメリットは結果が出なければ資本金もかけた時間も全て無駄になる点。

比べると;
リスク:時給型<成功報酬型<共同創業者
成功した場合の儲け:時給型<成功報酬型<共同創業者
となっている事がわかります。
上記は数十万円単位のケーススタディですが、億単位でも全く同じコンセプトだと思います。

私のビジネスにこの考え方を応用するとすれば、
“クライアントの種類や事業の将来性によって、ケース1–2–3のモデルを適宜組み合わせ、、儲かりそうな場合は賢くリスクを取り利益を最大化させる”
“中長期的にはケース3の事業オーナー型のビジネス(=他社の手伝いではない自社事業あるいは共同創業事業)の種類を増やし、株主としての利益を効率良く取得する”
事が重要だと思いました。

また、今までより広い視野でビジネスパートナー見つける必要があるとも思いました。私の専門は営業・マーケティング・インターネット・アパレルなどですが、ビジネスパートナー探されている方、ぜひご一報ください。

自営業でB2Bの営業をやっていると”プロジェクトをX円で受注する”のXの数字ばかりに目がいってしまいますが、Xにもケース1–2–3の様に複数種類がある点に気づけば、もっと効率的かつ有利に儲かるビジネスを進められるかもしれません。

“戦略がすべて”、オススメの本です。

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