ビジネスプランコンテストで発表しました
シリコンバレーとの実力の差がはっきりし次につながりました
“どんな事業でもいいから絶対に諦めるな。
全然売れない、資金が尽きた、色々あると思うがネバーギブアップだ。
確かにユニコーンと呼ばれる1000億円企業はほんの一部かもしれない。
他にも成功の形は色々ある。
信念と情熱を曲げずに、絶対に諦めるなと言いたい。”
サンフランシスコで行われた、
ビジネスプランコンテストで審査員のJoseさんは言いました。
ビジネスプラン(ピッチ)コンテストで発表
5/27にサンフランシスコ、
Startup Houseで行われたイベント、
“Startup Battlefield”に臨み、
日本のファッションを販売する弊社halluのビジネスモデルを発表しました。
スライドと当日のビデオは下記の通りです。
結果は、
他チームと実力の差を歴然と感じる厳しいものでした。
ただ元々シリコンバレーに来たのも、
グローバルレベルとの差を肌身で感じたかった面もあるので、
冷静に状況とギャップを分析して、
自分もグローバルレベルの起業家になれるよう、
今後のタスクに繋げたいと思います。
今回のポイント:
*シリコンバレーの競争はとても激しいと実感
*特にプレゼンスキルで外人に負けない様訓練が必要
*道場破り的にコンテストに出まくるのはお勧め
失敗をすること自体は挑戦していることの証拠なので、
失敗のノートを作るくらいの気持ちで改善に繋げようという考えは、
僕の好きな下記の本にも書かれています。
世界最高水準の競争の激しさ
統計によれば、
日本の自営業比率1%に対して米国は10%だそうで、
米国の人口は日本の3倍ですから、
日本の30倍社長がいることになります。
市場も大きいですが、
競争相手も30倍いる訳です。
同時にチャンスも大きく、
先日のUberの企業価値4兆円の報道にも現れているように、
シリコンバレー企業への投資マネーは加熱しているため、
世界各国からの起業家がサンフランシスコエリアに集結しています。
今回ののコンテストも比較的小規模にも関わらず、
アイデアが先進的で結果も出始めているサービスが多く、
立ち上がったばかりの弊社halluは見劣りしていました。
他社のプレゼンを聞いていて感じたのは、
より多くの顧客と、
直接対話し、
顧客に与える価値や、
世の中に与えるインパクトの大きさを、
練りに練られていた点です。
弊社もお尻に火がつき、
座ってWeb開発するのは夜に回し、
昼間は外回りで多くのお客様と対話している毎日です。
という話を読んでも、
創業者自ら現場の最前線で陣頭指揮を取らないと、
スタートアップに未来はない、
という臨場感が伝わってきます。
半端ない外国人起業家のプレゼン力
今回コンテストの弊社もう一つの反省点としては、
Q&Aコーナー返答の勢い不足です。
プレゼンそのものは一方向ですし、
練習もそれなりに行って臨んだので良かったのですが、
即興性が求められるQ&Aにはこれまでにない心構えが必要でした。
例えば、
変化球の質問をされて、
日本人の癖で審査員の質問の真意を再度聞いて確かめようとすると、
裏目に出て”君英語のリスニングもできないの?”という顔をされる点。
他の外国人起業家のやりとり例)
審査員からの質問:君、Aの件は競合対策は打っているのか?
起業家:Aですか!それはGood Pointですね。Aに関しては懸念材料だとは思っているのですが、弊社ではBやC、Dという方法を取ることにより……. (3分間くらいどわーっと喋る) >>>>いつの間にかAと全く関係ないBCDの話になっているのに、勢いと雰囲気でAという質問に答えたかの様に見えてしまう。
欧米人知人によるとこれは政治家の答弁の常套手段だそうですが。。
あくまでエンターテイメント性の強いプレゼン大会なので、
とにかく会場の空気に負けない様に喋って喋って喋りまくる、
内容は割と二の次。
真面目気質の日本人には、
そのくらいの心構えで良いと思えてきました。
次回プレゼンの機会までに僕もこの手法練習しておきます。
道場破りのススメ
Startup Digestという、
シリコンバレーのテック系イベントが、
全てメルマガで届く便利なサービスがあるのですが、
米国市場に挑戦されようとする方には、
そこに書いてある全てのビジネスプランコンテスト、
ハッカソンに参加して、
シリコンバレーで道場破りをすることをお勧めします。
シリコンバレーは起業家投資家の多さから、
挑戦や発表の機会が異常に多く、
毎週毎週チャレンジ→悔しい思い→改善を繰り返すうちに、
気がついたら実力が数倍上がっていた、
という事がありうると思います。
ハッカソンの賞金も数十万〜数百万円という大きなものなので、
僕の知人にも賞金稼ぎを副業にしている起業家もいます。
優勝賞金1.2億円という桁違いなアイデアコンテストもあるくらいです。
Startup Houseコンテストの審査員の一人、
StyleLend CEOのLonaさん(有名な起業家育成組織Y Combinator卒業生)も、
“私も創業当時は、
そこらじゅうの起業家コンテストに行きまくった。
何度も何度も失敗し、
何度も何度も挑戦し、
レベルを上げたから今の私がある。
コンテストは何のリスクもないので、
是非お勧めする。”
と言っています。
今後のアクションプラン
弊社は、
シリコンバレーという、
最も競争の激しい地域のレベルを体感したい、
という短期的な目的はほぼ達成できたと思います。
現在ノービザで渡米しているため、
リサーチはできるが販売活動ができないなどの制約が多く、
6/10に一旦日本に帰国してビジネスビザを取り直し、
再度渡米して挑戦しようと思っています。
今週のタスク:
*米国にいる間一人でも多くの顧客と対面で対話する
*米国で投資を受けたいのでその為に足りない要件とアクションプランの定義
*あまりに高騰しているシリコンバレーの人件費を考慮し、コストパフォーマンスの高い中期的な開発拠点選定(東京or日本の地方?)
若い方に是非挑戦して欲しいです
今週様々なイベントで、
日本人大学生に話を聞く機会がありましたが、
若いうちに競争の激しい環境を体感できていて、
非常に羨ましいと思いました。
僕が社会人になった1998年には、
シリコンバレーなんて想像もつきませんでしたが、
若い方には是非刺激を受けていただきたいと思いますし、
投資に見合った人生観の変化はあると思います。