これでもお隣ですが何か

最低気温マイナス4度のジュネーヴからお届けします。寒いです。湖からごおおおと氷の風が吹いてきています。

パリの同時多発テロから早くも約2週間…事件のショックと、知らぬ間に溜まっていた疲れ、課題や発表準備のプレッシャーが重なり、事故直後の週末に自分の中で何かがはちきれました。

ホームシックでもなく(湯船やお米は恋しくない)、テロへの恐怖でもなく(新宿歌舞伎町よりよっぽど治安いい)、留学生活に不満足なのでもなく(事件時はビール飲みながらカラオケしてました)、これといった原因は見つかりません。ただパリの事件をきっかけに自分のこと、日本の家族や世界中の友人のことを改めて考え直すうち単純に心配や不安という感情が「どうして家族に心配をかけてまでスイスに来てしまったのだろう」「この3か月間、その心配と費用に見合う努力をしてこれたか」といった疑問に変わり、自信をもって答えられない自分への嫌悪感につながってゆきました。

ふとJISSの数人とメッセージのやりとりをしたら見事にほかのメンバーも同じことを考えていたようで、(ゆーて皆はちゃんとやっているんだろうな)と思いつつも少し心が軽くなりました。場所はバラバラだけれど本当に大切な存在です。ぶつくさ言っていないでもっと頑張らないと…この場を借りて、感謝です、Merci beaucoup!!

パリ同時多発テロの後、街のシンボルがトリコロールに点灯されていました

さてさてなんだかパソコンに人生相談してるみたいになってきたので。。。

留学先ジュネーヴに対して持って「いた」イメージと、持って「いる」イメージの差という今月の本題に入ります('ω')

フランスやドイツといった政治的にも文化的にもヒーローのヨーロッパ諸国と違い、スイスは ”なんだか安全そう” ”ハイジがいる” ”スイス語?…いや違うよ英語だよ” という適当で根拠のない、それでいてマイナスではないイメージを持っていませんか??

そしてジュネーヴといえば ”国連”、強いて言えば ”カルヴァンの宗教改革”…「国際都市」というレッテルから首都とよく間違われたりもします。

公用語はフランス語・ドイツ語・イタリア語(ロマンシュ語という「国語」もあります(話すと長くなるので必死に口をつむってます))、首都はベルン(ちなみにドイツ語圏です)ということだけでも覚えて頂ければ嬉しいですが、3ヶ月滞在しているからといって偉そうにそれ以外のイメージをひっくり返そうとは思いません。

ただ薄いながらに持っていた「”なんだか安全そう” な ”国際都市” ジュネーヴ」というイメージの実態を少しでもお伝えできれば嬉しいです。

電車で3時間ほど、フランスドイツとの3国境界に位置するバーゼルのクリスマスマーケットにて!

まず、”なんだか安全そう” …本当だと思っています。物価がバカ高いことで無意識に保たれている秩序をところどころで感じるからです。

一杯500円以上するコーヒーを休み時間ごとに堪能している現地生まれの友人を見ていると、お金の使い方の明らかな違いと同時に、そこから滲み出る余裕を感じます。彼らにとって生まれた時からあらゆるものがバカ高いのは当たり前なのだから特別視することではないのかもしれませんが、この人たちが無意識に大きな単位で世界経済を動かしているのだ…と、スイス経済の秘める力に(勝手に)圧倒されています。物価って何なんだろう、誰か教えてください。

高物価が保たれる理由、確実に存在するであろう社会格差の実情、大きな割合を占める外国人の受け入れ政策、その他いろいろな要因を深く勉強していないので ”安全” に見えるだけなのかもしれません。それでも落ち着いて暮らしている人が多いというのは言えると思います。

”国際都市”…国際機関の数でいえば当たり。場所柄ヨーロッパ中から、世界中から留学生やインターンシップ生、著名な政治家や芸能人が集まるのも当たり。これを国際的というのならジュネーヴは確実に世界有数の”国際都市”と言えるでしょう。国際機関の集結する国は限られており、EUに属さないというスイスの稀有なアイデンティティの例は他にあまりないからです。

ただ私はもう少し「キラキラした」「シャキッとした」「”国際都市”をイメージしていました(擬態語の豊富な日本語を使える幸せを噛みしめてます)。まさか17時にスーパーが閉まり空港まで30分で行けてしまうこの小さな町で、世界中のあれこれが決まっているのかと思うと不思議で仕方ありません。

というのも国際機関があるからといって毎日世界中の大統領とすれ違う訳でもなし、そもそも国際機関は実生活に直結するような甘いお仕事をやっているわけではないので恩恵の実感ゼロ、さらにジュネーブでしか食べられない国際的な食べ物なんてありません(虹色のタコライスとか?笑)

国際銀行が集まっているのはドイツ語圏のチューリヒ、著名人がバカンスに来るリゾート地はアルプス沿いの雪山、ハイジがいるのは中央スイス。それらに比べると、長らくフランス領でスイスとしては比較的歴史の浅いジュネーブは特徴が薄い方かも。国連ツアーと湖のほとりをお散歩の他にこれぞという観光資源もなく、なにがジュネーブをジュネーブたらしめているのかはっきり示せません。

(ただし、上記二つはかなーり満喫できることだけは保証しておきます。ジュネーブの観光収入を減らしたくて言っているわけではないです、決して!)

逆に言えば、強い特徴がないおかげで国籍問わず目的も問わず色んな人を受け入れ変化してきた街なのかなと、だからこそ国際機関が集まったりヨーロッパ各地へのアクセスが整っていたりするのかなとも思います

前回か前々回にちらりと書いた気がしますが、強く訴えてくるものがないから生まれる、この寛容さこそがジュネーブの良いところです!濃すぎないからこそ澄ました顔で湖のほとりで世界を見渡すことが出来るのでしょう。

12月12日にはジュネーヴ最大のイベントEscaladeが待っています! 1602年宗教改革の時期にプロテスタントだったジュネーヴが、カトリックのフランス王家から街を梯子作戦で守ったことが発祥。仮装をして旧市街を練り歩いたり、写真のチョコ鍋を割って食べたり

積極的に世界をかき回すような渦の目に飛び込む覚悟で来ましたが、こんな風に意外とのほほんとしています。的確な表現が見つかりませんが、当初は拍子抜けに近い感覚を持っていました。ただこれは自分が勝手に想像して一喜一憂しているだけのこと、もし国連でインターンしていたとしたら今ごろ世界地図を振り回しながら「VIVA国際都市ジュネーブ!!」とか言っていたかもしれないので…ジュネーブに一ミリでも興味がある方は実際に来てください。笑

(他のメンバーは期末試験らしく忙しいみたいですが次の投稿楽しみに待っています!クリスマスカード送ります*)

それではAu revoir!

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