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JISS blog
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6 min readOct 25, 2015

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ノルウェーはオスロ大学交換留学中、カルチャー・ショック真っ只中のMです。

すっかり紅葉のシーズンです。この建物は大学の図書館。

こちらに来て早くも2ヶ月半以上、AOちゃんに比べ時の流れを想像以上に早く体感していて、「やっと」どころではなく、あっという間に、授業が始まってからは信じられないくらい早く日々が過ぎて行っています。

さて冒頭でカルチャー・ショックと述べましたが、私のそれは過去に経験したものとは大きく異なる類のものでした。いままでのカルチャー・ショックといえば、ロンドンを訪れた時、肌の色や宗教も違う人々と出会い「人種のるつぼ」の状態に世界は多様な人間に溢れているのだと感じて気持ちが高ぶったり、カンボジアとバングラデシュに行った時にはメディアを通して想像していた「途上国」のイメージが大きく変わり、人々の活気溢れる様子を目の当たりにしてそのエネルギーに圧倒されたりと、従来抱いていた物の見方に一撃でヒビを入れてくれるものであって、海外経験とはそういうものだと思って疑っていなかったのでした。ところがこちらに来てからは新鮮な感覚で映るものはそう多くはなく、初めの頃は留学にきた高揚感から毎日楽しくは過ごしていたものの、衝撃の少なさに物足りなさを感じる日々でした。(それはノルウェーというあまり見るもののない国故なのか、少しばかり海外慣れをしてきたからなのかはわかりません)。しかしながら、衝撃とまでは言わないまでも生活を通してふとした時に感じる日本とのギャップの蓄積は存在しました。それらによって、ゆるやかに、それでいて確実に、じわりじわりと従来の価値観が変わっていっているのが今回の留学におけるカルチャー・ショックになります。わかるかな。わかってほしいな。うまく説明できないの本当に嫌だ。

具体的にどういう具合に価値観が変わっていっているの?と言われるとこれまた言語化できないのですが、まさにいま従来の価値観が変わりつつある中で、とてもざっくり言うといままで特に疑ってこなかった、むしろ比較的信じていた事柄に対して疑いの目を向けるようになった、そしてその疑いはあながち間違ってはいないのではないか、くらいの段階で、それをまさに言語化するために日々勉強していると言ったところです。抽象的でごめんなさい笑。でもいまはまだ言葉にするには責任を持てない程度の知識しか持ち合わせていないので時期を見て投稿します。勉強せねばならん笑

何の勉強をしているのかは前の投稿にもさらりと書きましたが、ジェンダーと社会福祉をメインにやっています。先日JISSのメンバーとSkypeをしていたのですが、そのときに授業の話になって私のコマ数の少なさに改めて驚かれました笑。一週間に多いときで授業6コマ、最近は4つしかないのです!朝から晩まで授業がある他大学の話を聞き、私勉強してないのでは…?と不安にもなりましたが、こちらは授業が少ない分リーディング課題はとても多いです。一週間で約70ページは必読で、そもそも英語が苦手な私は読むのに一苦労、そして北欧のジェンダー政策について知識がほとんどなかったことがそれに追い打ちを掛け、他の留学生の何倍もの時間を費やしながら文献とにらめっこしています。累積赤字のごとく膨れ上がる未読リスト、さてどうしよう。

授業を通して感じることは、こちらの学生、とくにノルウェー人は政治に対してきちんと主張を述べることだと思います。支持政党を明言し現政権を批判する姿にはやはり驚かされます。支持するものを支持すると言うことに何も悪いことはないのに、日本の政治タブーが染み込んでしまっていることを思わされる出来事でした。授業で得た知識というのも私にとっては驚きの事実が多くあります。「北欧は出生率が先進国諸国内では高く、女性の社会進出も進んでいる」というのが私の従来の認識でしたが、確かにそれは事実なのですが、北欧も出生率の上昇が進まず頭を抱えており、決して政策が出生率と女性の社会進出の両方をカバーしている特効薬ではないということ。他にも様々ありますが、先ほども言ったように、もう少し知識を持ち合わせてからこのあたりの話しは改めてしたいと思います。

課外活動はサークルとアルバイトで、アルバイトが中心になっています。日本人とノルウェー人のハーフの2歳の男の子のベビーシッター、15歳の子の家庭教師をやっています。これがとても面白い!笑

バイリンガルの子の成長を見るのは、日本に生まれ育った私の育ち方とは違いだらけ。お家にある絵本が日本語、英語、ノルウェー語の三ヶ国語用意されているのにはびっくりしました。またノルウェー語を喋る人にはノルウェー語で、日本語を喋る人には日本語で、と使い分けているのにも感心します。わかるものなんですね…

家庭教師先は別のお宅で、そこには18歳のお姉ちゃんがいるのですが、彼らのノルウェー話もこれまた発見が多いのです。これもまたいずれお話しします。

ノーベル平和センターへ。こちらは2階にある平和賞受賞者の紹介パネル。

実はこの2日間パリからYasukaちゃんが遊びに来てくれていました‼︎♡♡♡2日間では話しきれない程の積もりに積もった話しをし、とてもとても楽しい一時でした。そのタイミングでJISSのメンバーともSkypeを繋いで、アメリカ、オーストラリア、カナダ、シンガポール、スイス、ノルウェーと世界に散らばる友人たちとも話しをしました♡それぞれの留学生活を聞くと、勉強面でも生活面でも各々の留学スタイルがあるのだなと、自分は自分らしくあっても良いのだなと励ましてもらっているようでした。この留学生活でJISSの存在は大きな支えです笑。

具体的に書けずすみませんでした泣。ノルウェーでの留学生活の様子がなにもわからないですねこれ泣。精進します。語るにはまず知ることが必要というのを痛感する日々です。

それでは、Ha det bra!!^^

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一向に家事スキルが上がらない