授業紹介!!

Lee Haruki
JISS blog
Published in
5 min readNov 1, 2015

今回は、香港大学で履修している授業について。

私は①Intermediate Macroeconomics(中級マクロ経済) ②Chinese Business Environment(中国のビジネス環境) ③Contemporary Chinese Politics (現代中国政治)④Mandarin Chinese(中国語) の4つの授業を取っています。中国語以外の授業は、週三時間の授業と一時間のチュートリアルで構成されていて、先週ようやく中間試験が終わり、ほっと一息ついています。

①Intermediate Macroeconomics:この授業はその名の通りマクロ経済学の授業なのですが、中国経済についても頻繁にとり扱います。中でも最近面白かったのが、「中国が高いGDP成長率を保つことができた要因は何か」というトピック。教授が言うには、国内における内陸部から沿岸部への人口移動(移住)が主な要因なんだそう。つい最近、少子高齢化への懸念から一人っ子政策をとりやめた中国ですが、成長のkey factorである「人口」の停滞がどのような影響を中国経済に及ぼすのか、非常に興味がわきました。

②Chinese Business Environment :この授業では、中国に進出する外国企業と外国に進出する中国企業が直面する壁について、文化、政治に焦点を当てて学んでいます。また毎回の授業に必ず一つのチームが授業で扱われる企業について30分程度のプレゼンをすることになっており、私も先々週にプレゼンをしました。マクドナルドとケンタッキーの中国市場における戦略の違いというような面白いトピックもある中、私のグループは行動が遅かったため(笑)、皆が一番やりたくないお堅いトピック(中国農業銀行の新規公開株成功の要因分析)をすることになってしまい、プレゼン準備から本番まで本当に苦戦しました。悲しいかな、クラスの皆が私たちのプレゼン内容を理解できたかも定かではないですが、中国の銀行業の仕組みへの理解が深まった点で良かったと思っています。(笑)

③Contemporary Chinese Politics:「現代の中国政治を理解するには、毛沢東から始めなければならない。」という第一声で授業が始まり、先週ようやく「現代(習近平)」に到達することができました。政治の授業を取るのがここにきて初めてだったので、専門用語の多さから初めはほとんど授業を理解することができませんでした。人名のような固有名詞についても英語表記で書かれているため、「Deng Xiaoping?誰それ?(実は鄧小平)」というような状況が多々起き、授業中にひたすら調べるというような状況でした。日本語でしか学んだことの無い中国の歴史、文化、そして政治を、香港人の先生から英語で学ぶという、なんとも言えない面白さ。課題が多く一番大変な授業ではありますが、一番好きな授業です。

④Mandarin Chinese:その名の通り中国語なのですが、香港大での中国語の授業は2つの点で東大の中国語の授業と全く違っています。一つ目、話すことが重視されていること。私はレベルが7つある中でレベル5にいるのですが、文法的な観点から言えば、東大の一年生が学ぶようなことしかやっていません。しかし、授業ではディスカッションやプレゼンテーションの時間が多く設けられており、自分の知っている語彙、文法の引き出しを最大限活用して話すという動作が非常に重要視されています。授業のメンバーは海外からの本科生が多いのですが、同じレベルにいるにも関わらず彼らの話す能力にはいつも驚かされます。二つ目は漢字の書き方に時間をさいていることです。日本人、韓国人以外の外国人からすれば当たり前なのですが、漢字は非常に難しいのです。ただ、日本語の漢字と全く一緒の漢字を授業で長々と説明させる時も多々あるので、中国語を海外で勉強するのも一長一短だと感じます。

今期の履修はかなり中国色に染まっているのですが、香港大学の全ての授業を通して非常に感銘を受けたことが一つあります。それは、授業中に指名された生徒が絶対に「I don’t know」と言わないことです。全ての授業がインタラクションの多い授業なので、教授が授業中に生徒を指名して質問するというのはよくあることなのですが、こっちに来てから指名された生徒が「I don’t know」と質問を放棄するのを見たことがなく、たとえ分からなかったとしても何かしら自分の意見を述べようとする姿勢に非常に驚きました。(日本では「わかりません」は日常茶飯事のワードなので。。。)実は、私も最初指名された時は、答えが分からなかったためつい「I don’t know」と言ってしまったのですが、こちらの学生の姿勢を見て、今は分からなくても何かしら述べる努力をするようになりました。

課外活動は、特にサークルには入っていないのですが、香港の日本人商工会でインターンを始めました。インターンといっても、商工会のお手伝いをするかわりに企業セミナーに出席させてもらったり、企業訪問させてもらったり、ランチをごちそうしてくれたりするといった感じなのですが、香港に進出している日本企業を知ることができるので面白いです。

中国内地旅行についても書きたかったのですが、ここで力尽きたので次回に。

香港大の学食です。三宝飯という、鴨・鶏・野菜が載った、香港でもっともよく食べられているご飯。

ではまた

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