留学報告・第3弾

12月26日に野口萌さん&岩瀬和美さんにインタビュアー藤井碧が実施した帰国対談です。

(F=藤井、N=野口、I=岩瀬)

F 野口さんはカナダのトロント大学に交換留学で8ヶ月。岩瀬さんはアメリカ、UCバークレーに交換留学で10ヶ月。二人とも人種がかなり多様な地域に滞在していたよね。

N 国として“多文化”を掲げているだけあって、どんなシーンでも互いの人種に関してかなりセンスティブな印象を受けました。マイノリティに対する権利保護という観点もかなり意識が高くて。アメリカも多民族多文化だけれど、カナダとは少し空気が違うよね。

I 民族や文化背景の違いにかかわらず平等が認められている国ではあるけれど、黒人に対する差別意識というのがやはり残っている地域もありました。私がいた西海岸にはアジア人が多く、自分が居心地の悪さを感じることは全くなかったけれど、総じて「ガリ勉」とか「お金持ち」というイメージがアジア人に対してはあったかな。

N トロント大学は“アジア人大学”と言われる程、アジアから留学生を積極的に受け入れていました。ただ表面上はどんな出身でもフラットに扱われる分、私自身の中で周囲からの目が気になることはあった。これって常にマジョリティの立場で生活している日本では実感できない、留学ならではの感覚だったと思います。

F 留学ならではといえば、和美ちゃんはバークレーでもラクロスサークルに入っていたとか!現地の学生が多いチームで苦労したことはなかった?

I ルームメイト始め寮の中ではアジア人が多かったのに対して、ラクロスチームは白人女子の集まり。初めはガールズトークや、流行りのテレビの話についていくのが大変だったけれど、ラクロスという共通項があったからみんな優しくしてくれました。

N 私もルームメイトは全員アジア系で。感覚が似ている部分は安心だったけど、夜中に喜怒哀楽の激しい隣の子の長電話の声が筒抜けだったり試験前は少し困ったことも…笑

F 萌ちゃんも授業以外でかなり精力的に動いていた印象があるけれど(詳しくはブログ記事参照)、どんな学びがあった?

N 前期は課外活動よりも勉強漬けになってしまって、何か動きたかったら、後期は色々挑戦してみました。ユニセフのトロント大学支部の活動に参加して教育に関わったり、現地学生と日本の社会問題のセッションを主催したりして、何かのプロジェクトをやり遂げる充実感が得られました。

F では本業だった留学先での授業について。印象に残ったものはありましたか?

N 後期に取った授業のなかで、カナダの一つの街を選んでリサーチしプロジェクトを完成させるという都市学関連の授業がありました。フィリピン人コミュニティの街を選んでカナダにおける人種問題×地理や歴史的背景や住環境について考えるのが興味深かったです。

I アメリカでもアジアンタウンは身近だったので、外国人の集住の話題は私にとっても勉強になりそう。

N 日本では政治学を専攻しているので、授業の中で扱われるものと実際の社会が遠く感じられるけれど、こういう実践的な授業は新しい感覚だったよ。

I 私がバークレーで取っていた都市学の授業でも、街の公共交通機関を中心にした都市開発の話に興味を持ちました。日本では地域コミュニティと高齢化関連を結びつけた話題が多かったけれど、アメリカの車社会に即した街づくりとか、現地ならではの視点が得られた。

N 日本でも、2020年に向けて都市開発はホットな話題だよね。日本に取り入れたい!というものはあった?

I 東京では電車が主な交通手段だけれど、バイクや車のシェアの発想はこれからもっと広まるといいなと思った。すでに導入が進んでいるけれど、まだまだ小さな地域単位だから、規模を大きくしていく必要がありそう。

F 移民受け入れの話も日本でかなり議論が進んでいるけれど、カナダから学んだことはありましたか?

N 日本に帰ってきてマジョリティの立場にまた戻っても、マイノリティの立場にある人たちのことが以前よりよく見えるようになった気がします。まだまだ移民受け入れの仕組みが整っていない点は改善していかなければならないと思う。そういう視点を失わずに社会に出て行きたいです!

I 私は都市開発に将来も携わりたいと思って、不動産やコンサル関係中心に就活をしていきます!

F 各々のテーマであった「多文化主義」と、「都市開発」の話から将来にポジティブな視点を持ち帰ってくれたお二人でした。ありがとうございました。

*二人の留学ブログはこちらからご覧いただけます*
野口:Moe Noguchi岩瀬:Kazumi Iwase
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