4 April 2016

Keisuke Kato
JISS blog
Published in
6 min readApr 4, 2016
Chinese Hotpot at 海底捞

こんにちは、シンガポールに留学しているKeiです。留学期間も最後の1カ月に突入しました。来る前は「たくさん時間がある!」と思っていましたが、実際に過ごしてみると本当に時が経つのが早いです。
あと残り2週間の授業と、月末のテストが終われば留学も終わりになります。そこで、今回は自分が留学前に立てた目標と実際について書いていきたいと思います。

留学に来る前、僕は留学の目標として大きく分けて3つの目標を立てました。

①東南アジアについて深く知ること
②英語と中国語の語学力を上げること
③留学後も付き合っていける友人を作ること

それぞれについて書いていきたいと思います。

①東南アジアについて深く知ること
結論から言うと、あまり東南アジアに対する認識や知識の総量が留学前と劇的に変わってはいないように思います。
東南アジアに関する授業では、1学期目に「China and Southeast Asia: past and present」という歴史学科から開講されている授業を履修しました。この授業では、古代史から現代史までを一学期でカバーしていたので、どうしても広く薄くの授業になり、世界史で学んだ内容とほぼ同じでした。2学期目は「Nation Building in Singapore」という授業を履修しています。この授業では、前半は国民統合の観点からシンガポールの歴史を学び、後半は多民族社会・都市国家などといったシンガポールの基本的特徴に留意しながら、シンガポールの経済・教育・住宅政策などについて学んでいます。1学期を過ごしてある程度シンガポール社会について知ったうえで履修しているので、友人との会話から得た断片的な知識がつながっていく感覚があります。例えば、一学期目に多くのシンガポール人はHDBと呼ばれる公共住宅に住んでいることを知って、シンガポール内を移動する際に自分の目でいろいろな公共住宅があることも確かめました。そのうえで、「政府の公共住宅政策の内容」や「公共住宅政策が政府の正当性を支えている仕組み」などを学ぶと、おお!そうだったのか!となります笑。
また、留学中は東南アジアを回る機会もあります。実際に僕はこの留学中に、ベトナム・カンボジア・ブルネイ・(香港)を回りました。本当はいろいろ下調べをしてから行きたかったのですが、あまり下調べをせずに行ってしまいました。それでも、実際に行ってみて歩き回ったのはすごく楽しかったですし、自分が行ったことのある国に関する情報を聞くときも現実感を持って情報にあたることができると思います。

②英語と中国語の語学力を上げること
多くの人が留学に際しての目標として語学力の向上を挙げますし、僕もそれを心がけてきました。そして、ほぼ2学期間を過ごしてみて最も変わったと思うのは、英語を使うことに対する構え方です。
シンガポールに到着してすぐのころは、英語を話すこと自体が何か特別なことをしているように感じて、ものすごくエネルギーを使っていました。何か心の準備をしてから英語を使う場面に臨んでいたように思います。そして、自分がミスをするたびに「まだこの程度なのか」ということを感じ、他の非英語ネイティブの学生が上手な英語を話しているのを聞くたびに、羨ましさと劣等感が混ざった感情を抱いていました。しかし、当然のことですが、留学先では朝から晩まで基本的には英語を使い続けるので、上記のようなことを感じてばかりいるわけにもいきませんでした。反省をするよりも前に話す機会がどんどん押し寄せてくる。「ある日、劇的に変わった!」ということはありませんでしたが、英語を使い続けていると英語を話すことのハードルがどんどん低くなっていきました。そのため、今では英語を話す際に違和感を抱くことはあまりないです。
ただ、これは英語が上達することとは完全に一致しないように思うのです。僕は純ジャパでしたが、日常生活で相手の言っていることが本当にわからないということや、自分の言っていることが全く通じないということもありませんでした。言い換えれば、英語ネイティブや非英語ネイティブとの会話でも、意思疎通はだいたいできていました。すると、表現が多少不自然でも、言いたいことを表す単語が少しくらいわからなくても、さして困ることが無いのです。すると、英語を話し続けると、自分の持っている英語力をスムーズに活かせるようにはなりますが、表現の幅が劇的に増えるということではありませんでした。そうすると、時々どうしても自分に甘えたくなるとき=面倒なインプットから逃げたいときがあり、1学期目は自分に甘えてしまうこともありました。もっとも、2学期はドラマや映画を友人と観たり本を読んだりして、新しい表現や単語を学ぼうとしています。

③留学後も付き合っていける友人を作る
これは、自信をもって「達成できている」と答えられる目標です。シンガポール国立大学に留学している多くの学生は、1学期間しか留学しないため、先学期にできた多くの友人が自分の国へと戻っていきました。一緒に過ごした時間は1学期間と短かったですが、今でも折を見てスカイプで近況報告をしたり、メッセージのやりとりを行っています。そして、何人かの友人は僕が帰った後に日本に旅行に来るそうなので、また日本で会えるのを心待ちにしています。
2学期目で残念だったのは、少なくとも自分が住んでいる寮では、先学期と比べると留学生の数が少ないことです。そして、留学生同士が知り合えるイベントも少なく、先学期と比べると活気が少ない気がします。それでも、Chinese New Yearなどのイベントの際には、今学期からの友人と一緒に出掛けています。

この留学生活から現時点で何を得たのか、まだ自分でもはっきり自覚しているわけではないですし、文章にすると自分の言いたいこと・感じていることの半分も言えているか自信が無いですが、まずは残りの1カ月も充実させるべく、精進していきたいと思います。
同時期に留学している友人たちと帰国後にたくさん話して経験をシェアするのも楽しみの一つです!

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