Life in Scarborough

Masayuki Doi
JISS blog
Published in
5 min readSep 20, 2015

はじめまして、カナダのUniversity of Toronto Scarboroughに交換留学しているMasaです。東京大学農学部国際開発農学専修所属ですが、今は視点を変えて経済や政治の視点から国際開発を学んでいます。

授業が開始して今日でちょうど2週間です。トロントに着いてからは3週間が経ちました。

今回は、僕が住んでいる街スカボロ留学の抱負について話そうと思います。

スカボロについて

スカボロはトロント市の東部にあり、ダウンタウン(都会。トロント大学のメインキャンパスがあります。)から電車とバスを使って一時間半ほどでたどり着きます。緑に囲まれてのどかそうに見えますが、トロント市内では珍しく治安が悪い地域です。夜は一人で出歩かないようにしましょう。そして日本人が全然いません。香港出身の友達がいっぱいできました。僕は香港人に見えるらしいです。

僕はキャンパス内の寮に住んでいますが、家賃が高すぎて生活が苦しいので3食自炊しています。しかし、スーパーまでは往復6カナダドル(600円ほど)のバスを使わなければたどり着かないという、、、

と、ここまで聞けばかなり残念な生活をしているように聞こえますが、実際は楽しく過ごしてます。共有スペースで一緒に御飯を食べることも多く、下の写真はみんなでピザパーティーをした時の写真です。

交換留学生自体は20人程度と少ないですが、世界各国から学生が集まってきます。多様性はトロントの大きな特徴で、仲の良い友達だけでもフランス、ドイツ、フィンランド、アルゼンチン、コロンビア、レバノンと出身国は様々です。

international dinner

そんな多様なバックグラウンを持つ学生が集まる寮ならではの楽しみもあり、Exchange of food と題して自国の料理を作りあったりしています。左の写真は僕がカレーを作って、スコットランド出身のJoshがソーセージの料理(名前忘れた)を作ってくれた時の写真です。組み合わせは気にしないでくださいね。

留学の抱負について

その前にオリエンテーションについて少し。

よく聞く話だと思いますが、欧米の学生寮は学生間の繋がりが強いです。まず初めに寮のオリエンテーションというものがあり、そこで寮内の繋がりを深めます。例えば、Cheer On & Cheer Off というイベントでは各寮がそれぞれの応援?(掛け声とダンス組み合わせたもの)を披露し合いました。下の写真は両対抗のクイズ大会です。

日本の事務連絡メインのオリエンテーションと対象的に、こちらでは運営は主に学生が行い、新入生も主体的に企画に関わっていきます。有志の新入生が参加して行う即興のコント的なものがあったり、歌や演奏を披露したり。もちろん全員がそうでは無いですが、基本的に「目立つ」ことに抵抗がなく、むしろそこに意味を見出してるように感じました。そういう文化を生きてきたからか、彼らは自己表現が非常に上手いです。

この自己表現というのが自分にとって一つの留学のテーマとなります。ここまでの大学生活では主体的に自分自身、自分の意見を表現する機会を上手く作ることができていませんでした。
些細な事でも自分が感じたことや思ったことは発言する。そこから議論が始まって他の生徒も参加していく。そういったスタイルで進む授業が多いです。
周りの学生が自分の意見を発表し続ける中、まだあまり発言できずにいます。英語力の問題もありますが、自分の考えたことに自信を持たないとなかなか発言できないものだなと思いました。

開発の世界では、今まで自分が学んできた自然科学の世界と違って正解が用意されていないことが多くあります。可能な限り良い選択を行うためにも、自分の意見を効果的に相手に伝え、また同時に相手の意見を消化しなければなりません。そういった意味で、率直に自分の考えを主張しあう今の環境で生活することは良い経験になると思います。

同時に、どれだけ強く自己主張をすればただのエゴイズムになってしまうかということを考えることが増えました。文化が違えば自己主張ができることと利己的なことの境界線も異なります。その判断の基準に関しては、日本が間違っていてこちらが正しいという訳でもありません。とはいえ、今後日本の外で何かしたいと思っている以上は、日本と異なるカナダの自己表現の文化を自分のものにして帰ろうと思います。

寮メンバーでのcheer off

色々とお話しましたが、やっとスカボロでの生活に少し慣れてきたぐらいで、まだまだ知らないことばかりです。

そして今は授業も本格化して課題に追われる毎日。。。

ともかくも、これから色々なことを感じて、多くを吸収していきたいと思います。

ではまた!

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