Sciences Poのおはなし
パリからこんにちは、Yasukaです (・∀・)
こちらは紅葉も見頃を終え、そろそろクリスマスシーズンです。既にイルミネーションが取り付けられ、11月下旬からクリスマスマーケットが始まるとか。楽しみ!
そして私の秋学期の授業も12週のうち10週目に突入しました。あっという間です。
今回は学校生活について、ざっくりと書きたいと思います!
JISSメンバーのブログを見ていて思うのは「ああキャンパスが綺麗だなあ…」ということです。Sciences Poにはキャンパスがありません。パリのど真ん中にいくつか学校の建物があるだけです。
そんなわけなので授業の行われる建物まで高級ブティックを横切りながら移動…なんていう日常を送っています。
そんなSciences Poの授業は1コマ2時間で、日々の課題が多いので5~7コマに抑えるのが標準でしょうか。私は8コマ(スポーツを入れれば10コマ)取っています。正直自分よりも多く取っている人を見たことがありません。
授業の形態は外国だから全て少人数制か、と思いきやそんなこともなく、
・Lecture (100人程度の授業。少人数のtutorial付き)
・Seminar (60人程度)
・Elective (20人程度)
・その他 (語学、civilisation, art workshopなど)
に分かれています。私は開発政策・経済に興味があったこと、欧米の視点を学びたかったことから今学期はかなり幅広く履修しています。
英語で取っている授業を挙げると、Politics in the EU (lecture)/ Israeli-Palestinian Conflict (seminar)/ China in Africa (elective)/ Introductory to Econometrics (elective)
フランス語で取っているのは Les grandes dates de l’histoire de France depuis 1789 (留学生向けの1789年以降のフランスの歴史) / 語学の授業です。
ついでにスポーツはテニスとスカッシュをやっています笑
面白いのは理論研究よりも実践研究(empirical study)の議論の方が充実していること!特にEUの授業はヨーロッパに関するバックグラウンドがない故に議論についていくのが難しいです。
また、日本では「左」「右」について語るのはなんとなく敬遠されがちですが、ヨーロッパでは学生自身も政治的意見をはっきりと言い、「この意見を言っているのは左派」「右派の視点から言えば~」といった議論が飛び交うので興味深いとともに勉強不足を実感します。
さらに、日本と違うなあと思うのはプレゼン(こちらではexposéと呼びます)の多さです。各授業で1回は発表するのは当たり前、成績評価で一番比重が重いのもexposé。しかも “Sciences Po style”という様式に当てはめる必要があります。なんと、フランス語で移民政策や急進右派の歴史についてプレゼンをやりました(大変だった…)
初めは戸惑いましたが、これはこれで「いかに分かりやすく人に伝えるか」「いかに要点をまとめるか」を鍛える良い練習になりました。こちらの学生はプレゼンが終ったあとにGood presentation, Yasuka!と(それほど親しくない人でも)話しかけてきて感想を言ってくれるので、モチベーションがあがります。
読まなければならない文献も多く、書かなければならないレポートも多く、11月はなかなか大変です。今日も「24時間以内に1,500word」というレポート課題を終えたところです。しかしレポートを書いて自分の考えをアウトプットするほど理解が深まる感覚があります。
このような環境下で、初めは自分が英語もフランス語もnon-nativeであることを言い訳に目標を低く設定していました。どうせ自分はnon-nativeだから、他の留学生に勝てるわけがない、と。
Sciences Poの留学生の多さはかなり特徴的で、正規生は3年生になると全員交換留学やインターンシップなどで海外経験を積むことが求められており、それとほぼ同じだけの留学生がSciences Poに来ることになります。私が受けている授業も英語のものが多いためほとんどは留学生で占められていて、フランス人がいるとしても少数です(フランス語の会話の機会を増やしたいのが正直なところ…)
アメリカ人など英語を母語とする人が英語の授業を取っていることも多く、それが自分の中の甘えに繋がっていました…が!今はそれを言い訳にせず、それを補うだけの努力をしようと心がけています。とはいえプレゼンの準備が不十分だったり、授業中発言ができなかったり、課題の提出がぎりぎりになってしまったり、反省すべき点は絶えません。
とりあえず、non-nativeの地位に安住せず、他の人よりも多いコマ数を乗り切って、良い成績を得るのが当面の目標です!
ここまで書くとキャンパスがない窮屈な場所で超ストイックに授業を受けているように見えるかもしれませんが(窮屈なのは事実)、実際は友達と眠いとか疲れたとか言いながら、わいわいとやっております。
パリは狭いですが遊ぶところは不足せず、「週末一緒にヴェルサイユ行こう!」となったり、美術館めぐりをしたり、長めの休みにはヨーロッパを旅行できるのが魅力ですね(10月には休暇を利用してバルト三国+オスロに行ってきました (´ω`) Mさんお世話になりました!)
先日はSalon du Chocolatという世界中のチョコレートブランドが集まる展示会に行ったり、BNP Paribas Mastersというテニスの試合で錦織選手、フェデラー、マレーなどトップ選手の試合を観たりしました!ぜいたく ヽ(´▽`)ノ
学校外の活動などについてはまた改めて!
ではでは、筆を置いて課題の山に戻ることとします(泣)
他の国の素敵なキャンパスライフも気になるなあ。
P.S. ついでに皆のblogが少しずつルー大柴化しているのも面白いなと思っています。私も然り?