西アフリカの太鼓 “ジャンベ”と、わたし
10月31日、11月1日の二日間、明治大学の学園祭「明大祭」にて私の所属するアフリカ研究会(溝辺ゼミナール)では「あなたの知らないアフリカ」をテーマにブースを出しました。
学生ひとりひとりの実体験に基づくリアルなアフリカの情報を提供できるように、工夫を凝らしました。実際やってみて、来場者はパンフレットの減り具合から推測するに、400人以上! すごい盛り上がりっぷりでした。
アンケートにはジャンベ含めて、「体験型のブースが良かった」、「アフリカを考え直すきっかけになった」「身近に感じた」など、嬉しい意見が!
本記事では今一度、なんで私がジャンベを演奏しつづけているのか。今回、ブースを通じてなにを感じて欲しかったのか語ります。
もくじ
・ジャンベを始めたきっかけ
・明大祭でやったこと
・終わって思ったこと
●ジャンベを始めたきっかけ
授業でジャンベが紹介されていて、気になり始めた
2年生の秋ごろ、アルバイト以外に「習い事」を始めようと思い、小田急沿線で音楽関連の趣味を探していました。
中学時代から続けていたバンド(エレキベース)もアリだとは思いましたが、そのころ授業で取っていた「世界のなかのアフリカB」という授業でジャンベが紹介されていて、気になり始めたのです。
「アフリカのパーカッションか…」
思い立ったら吉日。その晩に申し込みメールを送り、翌週には下北沢にある教室に足を運びました。初めて叩いたジャンベは指が上手く当てられなかったな。
それでも、セッション時の各パートが噛み合う感じやソロが突き刺さる感じが、たまらなくてたまらなくて…この楽器のとりこになってしまいました。
●明大祭でやったこと
基本の3音から、簡単なリズム、できたらセッションまで
音が3つしか基本的にはないジャンベは、とても初心者にやさしい楽器。自分のなかで、「一回さわって貰えれば、絶対にこの楽器は楽しんでもらえる!!」と確信していました。
そのため、基本の3音を叩いてもらい、簡単なリズムに移り、余力と時間があればセッション(小東だけ別パート)するやり方を取りました。ジャンベに触ってもらうことだけでなく、セッションの噛み合う感じまで体験してもらえるプランを作ったのです。
実際それが功を奏しました。嬉しいことに、教室内から響く音に来場者が反応し、どんどん人が増え、一時は混雑まで生じました。
そんな時は同期の諸川くん(もろ)と一緒に、セッションを聞いていただきました。耳だけでも、音と音がマッチする心地よい感じを知って欲しかったので。
もろ。ムチャブリで悪かったけど、お世辞ぬきでよくやってたよ!!
演奏したのは、伝統的な曲と言われる『Kuku』。
●終わって思ったこと
目玉コンテンツのひとつを担うプレッシャー、無事に終わって安心
ひとにモノを伝えることが、どれほど手間がかかり、工夫が必要か改めて思い知りました。
説明中でも勝手にたたき始める人、どうしても合わせられない人、必要以上に緊張している人、たくさんの人に触れて、「横に座って説明しようか」とか「この前にこの話した方が分かりやすいな」とかアレンジしていました。
結局、延べ70, 80人くらいには教えたんじゃないでしょうか。会場の目玉コンテンツのひとつを担うプレッシャーもあったのですが、無事に終わって本当に安心しました。
私の愛する楽器の魅力を知ってもらえて心から嬉しかった。体験してくれた方々が、ジャンベをきっかけにアフリカ音楽、アフリカ文化に対する偏見が少しでもなくなっていればと、強く思っています。
また機会があればやりたいです。
会場でのBGM、Papa Wemba 『Yolele』を聴きながら…