ごみ拾いの徒労

Shinichi Sasaki
Just A brick in the Wall
2 min readMar 21, 2017

情報爆発なんて言葉が出てきて久しい気がする。

検索をすると大量のWebサイトがマッチングされ、この中から自分の欲しいものを探せと言われる。検索結果なんてはじめの数個見ればおしまいだ。それ以上探すことはしない。検索キーワードを変えて検索をやり直すだけだ。

折角探しだした情報も、それが正しいものかどうか分からなくなってきた。僕が知っているインターネットは、善意と悪意のどちらかであった。悪意のあるサイトは見ればわかるので避けるのも簡単だ。

しかし今はアフィリエイトかそうでないかという新たな軸がある。金を稼ぐためのWebサイトがすべて悪とは言わない。それを言えば新聞やテレビは悪だ。だが必要な情報になかなかリーチできない、嘘か本当か分からない、ああ筆者は金のためか、信用できない、そういうループに陥いることが増えた。

誰もが自由に情報発信できるようになったのは基本的にいいことだ。それにより情報量が爆発してそれが炎上という現象や、本質が悪意に隠されてしまうことがもどかしい。

所詮情報は情報でしかないということか。情報を単なる知識ではなく、知恵として生かすことをしないと、情報は爆発しただけで何の役にもたたない。情報なんてそのほとんどがゴミだ。大量のゴミから自分に必要なものを拾い上げることを人力ではできないからこそ検索というものがあるはずだが、それが機能しない。キュレーションは金儲けに毒された。

結局のところ、信頼できる身近な誰かが推薦するかどうかが判断基準となるのだろう。世の中にはたくさんの情報や意見などが溢れているのに、本当に伝わって欲しいことは埋もれてしまう。

それでも今は過渡期なのだ、いつか人は変われる、進化できるとは言えない。これが人間の限界なのだと最近自分に言い聞かせることが多い。

--

--