Reality Captureでの穴埋め例
撮影した写真に薄い素材や光の反射があると、フォトグラメトリでは穴があきやすいです。
穴埋めや凹凸の修正が必要な場合は、主にBlenderを使用していますがReality Captureでの穴埋めも便利なので使用することが多いです。
穴埋め編集の際、その存在に気が付いて便利だったツールの一つがクリッピングボックスです。
便利なクリッピングボックス
シーンタブのツール内にあります。指定したボックス内のみに表示範囲を絞ることが出来ます。
モデルの三角面数が多くPCでの表示能力が足りない場合でも、クリッピングボックスを使用することで点群だけでなく、ソリッドもSweetも表示できます。
穴埋め編集では、重なりがあり、部分的に選択するのが難しい場所に使用しています。
クリッピングボックスを利用した穴埋め編集
では、クリッピングボックスを利用した穴埋め編集の例を紹介します。対象の箇所は、日本家屋の屋根瓦にあいた小さな穴です。家の壁や縁側が下方にあるため部分選択をしづらい箇所です。
シーンタブにあるクリッピングボックスで対象の穴の周囲のみ表示します。表示されている部分のみ選択が可能です。
穴の周囲を選択して削除
再構築タブのツール(なげなわなど)で選択 → 選択をフィルターで削除 →クリーンモデル(*1)で穴埋め の順で行います。
テクスチャは他の穴や凹凸などモデル全体のメッシュを整えてから再計算します。
下記の動画では、分かりやすいようにクリーンモデルで穴埋め後すぐにテクスチャ再計算結果を表示しています。
*1 クリーンモデルは、モデル全体のチェックを行い自動修復するツールです。穴を閉じるツールが別途ありますが、今回はクリーンモデルを使用しました。
β版とはいえ日本語対応されてReality Captureの機能について分かりやすくなりました。ツールや設定を使い分けて編集時間を楽しみたいです。