今までどうやって成長してきたのか、と質問されたら

Kohei Kadowaki (@kadoppe)
Kadoppe’s Blog
Published in
4 min readMar 9, 2017

「あなたは今までどうやって成長してきたのですか?」

仕事をする上で必要なスキルや知識についての成長の話。例えば、職場の後輩に聴かれた場合を想定する。

改めて質問されると、きちんと答えられない。

考え方やスタンスといった抽象的な話なのか、あるいは学習方法やライフハックといったな具体的なの話なのか。質問する人の目的によって、求められている答えのレイヤーが全然変わると思う。

また、自分もまだまだ成長過程。色々模索しながら進んでいる最中というのもあって、偉そうなことは言えないし、はっきりとした答えは持ってない。

それでも、質問されたら、自分の過去の経験からわかることはできるだけ伝えたいと思う。

答えとしてまず最初に思い浮かぶのが、考え方やスタンスの話。大きく2つのスタンスが重要だと思っている。

  • 機会をできるだけ増やすこと
  • 機会からできるだけ多くを学ぶこと

それぞれ当たり前のことしか言っていない。けど、ちょっとだけ深掘って書いてみようと思う。

機会をできるだけ増やすこと

できるだけ多くの打席に立ちましょうという話。

仕事をしていると、意外とまわりに「誰も取りに行っていないタスクや業務」(ルーズボール)がたくさん転がっていたりする。

そんなルーズボールを見つけたら、真っ先に手をあげて「やります!」とみんなに宣言する。

自分がパンクしそうになるまで、できるだけたくさんのルーズボールを拾い続ける。自分の今のスキルでは難しそうなタスクでも、とりあえず手を挙げてみる。

ルーズボールを拾うということは、自分が言い出しっぺになるということ。言い出しっぺになるということは、自分が一定の責任を負うということ。

自分の今のスキルでは難しいタスクをこなすためには、当然スキルアップが必要になる。そのために本を読んだり、調べ物をしたりするのだと思うけど、その時自分が何かの責任を負っているかどうかで、全然身につき方や伸び幅が変わってくる。

だから、何でもいいので、もし自分が責任を負える機会を運良く見つけたら、たとえスキル不足だったとしても、どんどん手を挙げてチャレンジしてみるべき。

機会からできるだけ多くを学ぶこと

打席からできるだけたくさんのことを持ち帰りましょう、という話。

タスクや業務をただ終わらせるだけじゃなくて、その機会をもっと有効活用するにはどうしたらいいか常に考えてみる。

求められている結果に、ほんの少しでもプラスαを生み出すために、何か自分ができることはないか。

別に理解しなくてタスクを終わらせることはできるけど、自分が使った技術のもっと深く・広いところまで理解を進められないか。

もちろん、求められているレベルの結果は最低限出さないとダメだし、タスクを終わらせるまでの時間的制約もあるので、多くのことはできないかもしれない。

でも、少しでもよいので、ひとつひとつの機会から学ぶことを増やそうと心がけておくと、ある程度長い時間が立った後に、それをやるやらないで大きな差が出ると思う。塵も積もれば山となる。

だから、せっかくゲットした機会を淡々とこなすのはやめよう。何かひとつでも学べないか、貪欲に探しながら取り組むようにするべき。

おわりに

やっぱり当たり前のことしか言ってない。

でも、今の自分がそれをきちんと体現できいるかというと、そうじゃないと思ってる。少なくとも20代の頃と比べれば。

片っ端からルーズボールを拾って、無戦略にスキルを身につけていくような段階は終わったんだ。今の自分に必要なルーズボールかどうかをきちんと判断・選別して、戦略的にスキルを身につけていくような年齢なんだ。

そんな理由をつけることは簡単なんだけど、できてたことができていないのはなんか嫌だ。

「今までどうやって成長してきたのですか」と質問されたことが、まだ成長しきっていない自分の今までを振り返るきっかけになった。

もう一度気合を入れ直してみよう。

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