チームメイトに「信頼されていない感じがする」と言われたら

Kohei Kadowaki (@kadoppe)
Kadoppe’s Blog
Published in
3 min readMar 13, 2017

フィクションです。

チームで一緒に働いている「とある人」から「自分はチームのみんなにあまり信頼されてない感がある」という旨の発言があった。

どうして信頼されていないと感じるのか。「とある人」の行動にもいくらかは原因はあると思う。でも、普段の些細なコミュニケーションの中でそう感じさせてしまったのなら、それは周りの人間にも責任はあるんじゃないかと思った。

そんな中、昔読んだ「Team Geak」 という本のことを思い出した。

この本には、こんなことが書いてある。

あらゆる人間関係の衝突は、謙虚・尊敬・信頼の欠如によるものだ

謙虚(Humility)、尊敬(Respect)、信頼(Trust)の頭文字をとって「HRT」とよび、HRTこそがチームが目的を達成するために必要不可欠なものだと主張している。

謙虚とは、自分は必ず正しいわけではないし、全てを知っているわけでもないという前提のもと、常に自分を改善しようとすること。

尊敬とは、一緒に働く人のことを一人のプロフェッショナルとして扱い、その能力をちゃんと評価した上で接すること。

信頼とは、他人のことを有能だと考え、正しいことをすると信じること。

HRTのうち、どれか一つでも欠けた状態でのコミュニケーションは、人間関係の衝突の原因となる。その衝突が原因で、チームが壊れてしまう可能性もきっとある。

自分は、よくHRTのことを忘れたコミュニケーションをしがち。特に「尊敬」と「信頼」。一日の終わりに、「あー、よくないこと言ってしまったな」と反省することがよくある。言ってしまったことは仕方がないけど、気がついたときにはもう手遅れ。

コミュニケーションには発信者と受信者の2つの立場がある。その上で、コミュニケーションが成功するための責任は間違いなく両方の立場にあると思う。けど、どちらの責任が重いというと、やっぱり発信者の方だと思う。発信者の伝え方、細かい気配りの有無によって、上手く伝わるかどうかが左右される。

今回の件は、自分が「信頼のない」あるいは「信頼されていると感じられない」コミュニケーションをいくらかしてしまったのかもしれない。心当たりもあるにはあるし、その点については反省した。

本当は、一緒のチームで働く人に、「信頼されてない感ある」と言わせたくないし、そう言わせないためのコミュニケーションができるように、常日頃から心がけたい。それができるチームを作りたいと思うし、そういうチームで働きたい。

とある一言が、HRTのことを思い出すきっかけになった。なぜ、自分がよくHRTのことを忘れてしまうのか、忘れないようにするにはどんな心がけが必要なのか。それはまだわからないけど、次にコミュニケーションをしくじったときに、また考えたい。

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