開発プロジェクトの「自分ごと化」

Kazuhiro Suzuki
Kaizen Platform のモノ作り
3 min readJul 28, 2016

こんにちは。
Kaizen Platform のデザイナーの鈴木です。

前職では国内大手の事業会社でインタラクションデザインをメインに担当したほか、チームマネジメントやデザイナーの評価制度の整備にも携わっていました。
今回はデザイナー観点でみても面白いと思うKaizen Platformの開発スタイルを、ちょっとご紹介できればと思います。

あなたの担当しているプロジェクトでは「ものごと」はどのように決まっていきますか?

Kaizen Platformでは課題解決力を高めるために、チーム体制をけっこう頻繁に変えることがあるのですが、個々のメンバーが課題を自分ごと化する時間やプロセスを設けることで、一貫してチーム全体の課題の見極め力を高め、メンバーが最大限の力を発揮できるフィールドを用意できるスタイルがとられています。

会社が目指すプロダクトのビジョンやロードマップ・発生している課題は、スタートアップ企業だからという性格を考慮にいれたとしても、かなりオープンにメンバーへ共有されているのではないかな、と思います。

「今注力すべき本質的な課題は何か?」

「その解決方法を今やることが本当に正しいといえるのか?」

PM、エンジニア、デザイナー、時にはCEOやセールス担当のメンバーも交えて、ディスカッションをしながら開発スコープを決めていくのですが、反対意見を出す気兼ねもなく、気持ちが良いくらい意見の良し悪しで議論は進みます。

課題にもっとも肉薄したひとりひとりの意見が、課題の抽象化やモデル化を推し進め、参加メンバー全員にそのプロセスが共有されることで、各メンバーがプロジェクト内の「決めごと」を「自分ごと化」していく時間をもつことになります。

このKaizen Platformのコミュニケーションスタイルは、要件定義フェーズに一時的に行われるプロセスというより、プロジェクト開発を通して維持されている点がユニークなところだなー、と思います。プロジェクト自体が、最終決定権者の承認を持って「ものごと」を決める、みたいな機能を放棄してしまっているのです。
みんな仲が良いからプロジェクトとして機能できている、というよりそういう土壌をプロジェクトにもたらす価値意識がプロジェクトオーナーやメンバー間に浸透し、相互努力する関係性が維持できているから実現できているのではないかな、と思います。

Kaizen Platformでの経験を通して、ボトムアップ型の開発スタイルって「デザイン思考の導入」みたいなHowから入るチームビルディングだと、あんがい根付きにくいのではないかな?と思ったりしています。
プロジェクト開発でチームや個々のメンバーに問われているのはHow(どのように考えるか?)よりも、圧倒的に、どこまで真摯に「課題」に向き合えているか?のほうが重要だからです。

UXデザイナーとしての成長は、良質な課題解決にコミットした経験の積み上げから生まれると勝手に考えているのですが、Kaizen Platformは良い環境だと思いますよー。

ご興味ある方はぜひ、会社に遊びにきてください。

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