Atlassianユーザーグループ #27 を開催しました。

Narichika Kajihara
@kajinari
Published in
8 min readMar 27, 2018

こんにちは。梶原です。
私は、Jira, Confluence, Trello などを開発しているAtlassianのユーザグループのオーガナイザーをさせて頂いています。 3/20に eureka, Inc.でユーザグループを開催しましたので、紹介させていただきます。

今回は特別ゲストとしては、オーストラリアから、マルティンさんを招待して、現在ベータ開発段階のアジリティプロジェクトの紹介をして頂きました。 おそらく日本で一番最初に知ることができたのでは無いでしょうか。

当日の様子を簡単に紹介したいと思います。

Twitterのまとめはこちらです。

当日は、3人の方に登壇してもらいました。

アジャイルな開発の実現のために Atlassian ができること by 岡本悠希 | Atlassian

ソフトウェアの開発には、開発のワークフローに沿ってツールがあって、それらを完全に理解して、最適化された状態でツールを設定しワークフローを組んでいくのは、それはそれなりに凄い大変。
またツール間のインテグレーションして使わないと、情報が散らばってしまい、それを集めるのも大変なので、Atlassianプロダクト同士ならインテグレーションを容易にできるところは良いところですよね。

また、本来はツールの整備やメンテナンスよりも、ソフトウェア開発に時間を使うのが本質なので、その負担を減らしてくれるのは確かに嬉しい。
管理者としては、ツールが増えて管理コストが増える。ユーザとしては、利用ツールが増えて、あちこちの情報を探しにいくのは本質じゃないよね。 って話でした。

異業種に転職したら雲の上の一般ユーザだった件 〜 オンプレ版からクラウド版へ 〜 by たかのあきこ

転職先では、Cloud版を利用されていて、ツールや透明性に関する考え方の違いによって、権限設定やインテグレーションの活用度は大きく変わりますよね。私も前職に転職した時は閉鎖的な使い方をされていて文化を変える事に苦労した思い出が蘇ってきました。
他には、Cloud版ならではのメリット・デメリットについてお話頂きました。
デメリットとしてのCloud版の悩みについては、凄いよく分かります。

  • UI をガラっと変わるときがある。
  • 月曜日の朝にAtassian側でメンテナンスされるので、月曜日は不安定だったり

けど、サーバー管理しなくて良いので、サービスを手軽に利用できるのは良い点だなって思います。

アジリティプロジェクトの紹介 by マルティン・ヴァルガ | Atlassian

Martinは、現在開発中のアジリティ・プロジェクトの紹介をしてもらいました。 Jiraは強力だがとても設定が複雑で使い出すまでには、管理者としての経験がないと利用できないプロダクトだと思います。

アジリティ・プロジェクトは以下の特徴があるプロダクトでした。

JIRA管理者の権限がなくてもプロジェクトを作成できる・自身で設定をを完結させる事ができます。

Agility Project を作成するところ

Jira Softwareでは、既存のJiraプロジェクトがあれば、ユーザ自身でボードの作成はできておりましたが、アジリティプロジェクトでは、プロジェクト自体も作成できるようになっております。
Jira管理者に依頼が必要なくなると、心理的にはラクになりますよね。

カンバンのステータスをユーザ自身で設定することができます。

ステータスは自分たちで定義できる

カンバンのステータスをユーザ自身で作成する事ができます。Jira Softwareの場合は、Simplified Workflow を使っている場合に同様の事ができます。ですが、Simplified Workflowへの切替はJira管理者の権限が必要なので実質的にあまりワークしませんでした。

チームがチームの事情に合わせて、ステータスを追加することができるようになったので、これも心理的な障壁がグッと下がって、チームの中でプロセスについて色々実験して、チームにあったプロセスをチームの中で組み上げる事ができるようになります。

インラインでカードを作成できる

インラインでカード作成

Trelloの様にどのラインでもカードを作成することができるようになりました。また、複数のカード登録もTrelloと同様にコピペで作成できるようになっています。

フィルター、スイムレーンが自動的に作成される

Teamメンバーが増えたら自動的にフィルターが作成される

Teamメンバーが増えたら自動的にフィルターが作成されるようになっています。既存Jira Softwareの場合は、すべて設定が必要だったのですが、それがなくなっておりました。

また、スイムレーンもスクショの右上のGroup byの箇所で自動的に選択できるようになっていました。当日のデモではLabelsでもスイムレーン設定ができていましたよ。

スプリントバックログ範囲がラインのドラッグだけでできる

スクショの真ん中にカーソルがあるのがわかるでしょうか?このラインを下にドラッグするだけで、スプリントスコープを変更することができるようになっています。既存のJira SoftwareだとIssueを選択して追加する必要がありました。
実際のデモを拝見していたのですが、スルスルと動いていたので、今までストレスだった応答速度の遅さが、ユーザ体験として改善していたと感じました。

アジリティプロジェクトのデモを見た感想

アジリティプロジェクトは、Jiraの良いところ、Trelloの良いところが融合されたユーザ体験ができると思います。

Trelloでプロジェクト管理するときに課題なっていた下記の項目が

  • スプリントの概念だと思います。
  • ICE Boxにカードが増えすぎて管理しづらくなる

解消されて、Trelloの優位性があるカード追加するときのシンプルさ、レーンを自由に作成できる簡単さが備わっていました。
Jiraが良いサービスになるのを感じましたので、これからの開発が楽しみですね。

アジリティプロジェクトは、以下のCommunityでも紹介されています。

Atlassianユーザグループは、これからも1ヶ月に1度のペースで実施されています。以下のFacebookで情報交換しています。

また来月にも開催予定です。 LTやプレゼンテーションする方も募集中です!

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Narichika Kajihara
@kajinari

Agileコーチとして、開発チームのチーム・ビルディングを担当し、チーム支援を行っている。 その他には、モダンな情報システム担当、エンジニア採用、技術広報など