№1 クライエント中心理論

よろこぶや カンナ
kanna yorokobuya
Published in
4 min readDec 12, 2018

もしありのままを受け入れ、無条件で、しかも肯定的な関心を与え続けるなら、人は本来の可能性を実現していきます。

人類は、人間同士が理解しあえるわけがわからなかった。

哲学者が頭をかきむしっていた。

大昔からから哲学者は、なぜ人間同士が理解しあえるのかがわからなかった。150年前から心理学者や認知科学者、神経科学者がこぞって研究したが、それでもその仕組みはわからなかった。ところが、ミラーニューロンの発見によって説明できるようになったのです。

私たちは、無意識に他人のこころを読んでいる?

泣いている人を見ると、悲しくなるのはなぜ?

私たちの脳にあるミラーニューロンは、泣いている人を見ると、その苦悩を自分のものとして再現しています。鏡のように反応するので、ミラーニューロンと名づけられました。

嫌なやつには、嫌われている。

嫌な相手の気持ちを自分の脳は反映している?

嫌っていると相手にも嫌われています。ミラーニューロンが働いているので、自然なことです。

共感とは?

『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、「他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指す。もしくはその感情のこと。例えば友人がつらい表情をしている時、相手が「つらい思いをしているのだ」ということが分かるだけでなく、自分もつらい感情を持つのがこれである。」と書かれています。まさにミラーニューロンの活動のことですね。

人は何に悩むのか?

大学教授が100人の生徒の前で講義をしたときのことです。

生徒から質問され、まともに答えれない自分に気付きました。その場はなんとか取り繕ぎましたが、「おれは何で答えられなかったのだろう、今もって答えが見つけられない、これでも俺は教授なのか」と現実体験を受け入れることができません。その日から、講義が怖くなります。

人間は、能力、性格などを評価した自己概念をもっています。この自己概念と現実体験にギャップが生じた時に、不安になり、悩みとなり不適応を起こします。

生徒の質問に答えられない現実の自分は、自己概念に一致しません。よって自分を責めることになります。現実を受け入れることができなくなり、不適応を起こします。

人は、自己概念と現実体験のギャップに悩むのです。

「こうであるべき自分」は今すぐ捨てなさい

べき思考にとらわれている自分が、どんなに無理をしようとしているのかを考えなさい。あなたは、何をするつもりですか。「こうであるべき自分」なんて人生に必要ありません。

「自分を出したら嫌われる、自分を出したら馬鹿にされる」という思い込みは、あなたしか気にしていません。

人前で「わかりません」ということができないのは、カッコつけたいからですか?知っているべきことを知らなかったから、自分が恥ずかしいのですか?そんな知識なんてGoogleに任せましょう。

「変化し続ける自分」を手に入れなさい。

わからないことはわからないでいい。それ以上に伝えたいことを伝えればいいです。しまいには、思いもよらない方向に自分が向かっているのに気づきます。変化し続ける自分に気づきます。

自己概念と現実体験にギャップがあるのです。

自己概念と現実体験にギャップがあることに気づいたら、何をすべきか考えましょう。何をすべきかわかっているとき、私は気楽に生きていけます。

悩んでいる人の自己概念と現実体験のギャップを埋めるには?

悩んでいる人のありのままを受け入れ、無条件で、しかも肯定的な関心を与え続けましょう。ミラーニューロンが働き、共感が生まれます。すると相手は、自然と本来の可能性を見出していきます。

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