最近採用面接の面接官をやっててその雑感

Katsumata Ryo
7 min readMay 27, 2018

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今勤めている会社が積極採用中で、採用に関するトピックが社内で多く聞かれるようになりました。現在会社に面接に来ていただける方が増えて、私も面接する側として参加することが増えました。

今の会社に来るまでは私も面接を何度かしてきました。面接を受ける側の立場として漠然とこういう面接は嫌だったなとか、逆に良かったなというのがありますよね。そんな中で面接をする側で思ったことを書き留めようと思ってこちらを書きました。

面接官側の心構え

エンジニア採用面接でのいわゆるTIPSみたいなものは、検索するといくつか出てくると思うんですが、そういう「いい人を採用する」ということに注力するというよりは、有意義な時間になるように心がけたところが中心になります。多分みんな当たり前にやってることかなと思います。

興味ベースで前準備をしておく

私の会社は面接が決まると採用担当の方から、職務経歴書と一緒に提供いただいている情報が共有されます。その内容をもとに、質問事項を思いつくだけ列挙します。だいたい30分ぐらい時間を今は確保してます。

質問事項は、単純に疑問とかもうちょっと深掘りしていきたい事柄が中心です。だいたい20項目ぐらい上げておきます。そうすると一時間の面接の中でムダな時間が生まれるということはほぼ無いかなと思います(もしくは聞ききれなくて質問が消化しきれない)

私がエンジニアなので、技術的なところを判定できると嬉しいと思うことが多いのですがGithubのご連絡をいただくことがなかったり、いただいたいときも尖リみたいなことが見えないと判定基準にするにはちょっと心もとないイメージです。「〇〇くらいはできるのかも」という感想にとどまりそう。なので話のネタかなと思っています。

一緒に面接をする人と意識をあわせておく

今私がする面接は採用担当と私ともうひとりエンジニアの合計3人でやってます。面接をする人に社内の人をなるべく多く知ってほしいというところと、こちら側も複数人で多面的に知っていきたいというところを目的としています。

質問を上げた上で事前に質問内容と雑感を共有しています。例えば、書面上から感じる技術レベル感であったり、どういうところが得意そうかというところだったり、そういう率直な感想ですね。それを踏まえてどういうところを重点的に確認したいかとかを軽く話しています。

大事だと思ったのは「自社の採用計画と照らし合わせて期待する能力・資質」について面接官同士で認識を合わせておくことです。どんなに人柄がよくても求めているスキルや資質、目的が合わない採用となってしまった場合、せっかく仲間になってもつまらなかったり苦しくなったりしてしまうかもしれません。それは望んでいるところではないので、自分としては表明しておいて周りとズレが無いかを意見交換してます。

面接ではいい空気を作ることに注力する

面接中ですが私はとにかくいい空気になるようにすることを注力しています。その目的は

  • リラックスしてもらって緊張からくる普段の感じが出せないを防ぐ
  • 面接官同士が普段どおり話すことで会社の空気を少しでも感じてもらう
  • 面接という縁でしか出会えなかったかもしれない人なので、約1時間をお互いにいい時間になるようにしたい

というところになります。

自分が面接を受けていたときは、楽しく終えられた面接や話したいことを伝えられた面接は結果がどうであれ良い記憶だったような気がします。1時間の中で自分も面接する人から何かを得たいですし、もし得るものがあるなら面接をする人も何かを持ち帰ってもらえると嬉しい。

一緒に面接する人が言っていたのですが「面接はお互いのことを知って、ミスマッチを未然に防ぐすり合わせと考えています」という言葉がとても気に入っていて、本当そうだなと思います。面接をする側と面接を受ける側という構図の差はありますが、どちらもお互いのことを知りたいということに変わりはありません。そう考えればこそ話しやすい空気を作っていくことは大事なのかなと考えてます。とにかく楽しい方が良い。でも聞きたいことはしっかり聞くけれども。

本当に申し訳ないところではあるんですが、そこに注力しているもので自分が技術的に高いわけではないのも相まって、技術的に特化した質問は一緒に面接をする人にまるっと投げてしまうときもあります。補える関係って素敵だよねってことでご容赦いただけますとありがたいです。

過去ですが、面接をして会社に対して残念だな...と思うことがありました。自分の会社はそんなこと無いので、そういうことは減らしていきたいです。もしかしたら同じチームで働くかもしれない仲間として、社員同士で話している言葉の合間合間からそういう空気感みたいなものを感じてもらえると嬉しいです。

あと自分はあまり上手にできてないのですが、自分のチームがどういう働き方を織り交ぜながらきれいに質問をしていて、情報を与えながら質問していてこれはめっちゃ素敵だと思ったので真似したいなと思っています。

面接後

面接後は思いの丈を人事担当にお伝えするのですが、

  • 自社で同じチームと働いたときにどうだろうか
  • 会社の空気に合いそうか
  • その人の自己実現がこの会社で達成していけそうか

などを中心に尊敬ベースで考えています。お互いにとっての最良について考えるイメージです。すごいいい人で通したいのだけど、もしかしたら他の分野ですごく活躍される方なのかもしれないとかは結構悩ましいところですよね。

逆に自分だったらと思うこと

面接をする側で考えてたことは、その実自分が面接を受けてたときに考えていたこととまるっきり一緒だなと思いました。唯一違うのは、伝える分量が多いことかなと思います。

あと自分の能力をありのままお伝えして「ミスマッチになるのはお互いに不幸になるので」とお伝えしたりしていました。とにかくミスマッチが嫌だったみたいです 笑

戦略は人それぞれですが、エージェントを使わずに今まで転職している自分としては、もっとうまいやり方もあるのでしょうがありのままを見せてありのままを教えてもらって戦っていくのは結構ありなのではないかなと思います。そして大事なのはありのままで戦えるようにしておくことと、ありのままで戦える場所に出向くことかと思います。

結び

そんな感じで面接をいくつかやってみて思ったことをつらつらと書いてみました。各社採用めちゃくちゃ頑張ってるので、採用に至らなかったとしても会社のことを好きで鋳てもらえると嬉しいですね。エンジニアの世界結構狭いのでエンジニアでいる限り絶対どこかで合うことになりそう。そのときに面白い話ができるといいなと思います。

最後に一応弊社のグループであるhey社絶賛採用強化中なのでリンクを載せて締めたいと思います。

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