【開催レポート】川越蔵端カイギ #4 -「探求」アートの持つ可能性

Takuya Nishimura
kawagoe-kurabata-kaigi
5 min readJun 29, 2018

さて、先日6月20日に「川越蔵端カイギ #4 — 「探求」アートの持つ可能性」として、第四回川越蔵端カイギを開催致しました。雨の中にも関わらず、今回も20名を超える参加者の方にお越しいただき、ありがとうございます。普段何気なく触れてきたアートや事業について、ワクワクするような、また深く考えさせられるような時間となっていたら幸いです。

ご登壇頂いた蔵端人はこのお三方。

【COFFEE POST 川島崇嘉さん】
http://coffeepost.jp/info/2062275

【プロジェクトコーディネーター 舩橋和花さん】
http://2784wakawaka.strikingly.com/

【造形作家 佐藤伊智郎さん】
http://www.geocities.jp/ichiro_art/

■1人目 COFFEE POST 川島崇嘉さん

人と人の繋がりに強い関心があるという川島さん。コーヒーを通じて成したい事、その思いを語って頂きました。

・震災を経ていつ何が起こるかわからないという意識。おもしろいと思うことをやらないと損だと思った。避難生活もあり、人と人のつながりに強い関心を持った。

・人の思いを届ける、そして、新しい出会いがあったらいいな。そのメディアとしてコーヒーを選んだ。
そして、人と出会うツールとして、屋台はとてもよい。可能性があると考えている。

・小さい商売を始めたい人に事業スキームを提案できるようにしたい。

・営業場所をさがしております!!!

■ 2人目 プロジェクトコーディネーター 舩橋和花さん

・大学のときから、1つのサークルとかではなく、複数のチームをつくってプロジェクト単位で動くことが好きだった。

・被災地での仕事が「つなぐこと」という今の仕事につながった。被災地支援にも期間があり、プロジェクトに似ている。ここでは、何もないところから人が立ち上がるのを寄り添いながらサポートしながら見るという経験をする。

・街づくりのなかでも、ゾーンごとの課題や意見がある。この時難しいのは、つながり、信頼という不確かなものを確かなものとしてみせること。そして、多様な街を文化がつなぐということを意識し始めた。

・自分はプロジェクトコーディネーターだと思う。
今の社会では、つなぐ人という役割の位置付けが明確ではない。コーディネーターという肩書きをどう確立させるか。

・アートは、見方や関係性、景色をかえるコンテンツ。アーティストは社会の価値観をかえる存在。

・色々なアートを総じてアーツと言えば、親しみやすいのではないか。どんどんみんなが近場からやればいいんじゃないか。

■ 3人目 造形作家 佐藤伊智郎さん

・ファッションに進むが、回転が早く、ゆっくり考えてモノをつくる場ではなかった。そこで縁あって、デザイン、アートの世界へ。

・アーティストにもお金は必要。作家だから、お金のための仕事はなくていいというのは違う。

・なんでも試してみる。学校を出ないとできないということではない。やってみる根性が大事。

・アートに仕事がないわけではない。受けるかどうか。受ければやれることが増える。自分にしかできないことがあれば仕事がくる。

・美大を出て路頭に迷うのは、学校の設備ありきだから。それを揃えることは個人ではできない。それで諦める。そうではなく、自分で考えて、工夫することが大切。

・美術は文化であり、経済であり、外交。

・人間の体には可能性が秘められている。じぶんで殻をつくっているだけ。やる気があればだれでもアーティストになれる。最初の一歩に踏み込むかどうか。スプーンだって、鉄だって、曲がる。

川越の内外で活躍するお三方にきて頂きました。人と繋がる、人を繋げる。つなげるだけが目的になるのではなく、その先にある可能性を広げるために動いてらっしゃいました。また、つながりの中だけでなく、自分自身の可能性も信じて進むことそれを教わりました。それらの可能性を可視化するツールの1つがアートなのかもしれません。
スプーン曲げもあり、大盛況だった第四回蔵端カイギ。第五回もご期待ください!

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