言語agnosticな技術系地域コミュニティを続けるということ

Aki Ariga
kawasakirb
Published in
4 min readJan 6, 2018

こんにちは、chezouです。新春ということで、少しkawasaki.rbについて思っていることをつらつらと書いていこうと思います。

というのも、 Peranikov さんにずっとお世話になりっぱなしでkawasaki.rbのレポートブログをほぼ3年寄稿していただいていて、主催者の自分が何も書かないのはまずいなと思ったからです😅

言語によらないRubyコミュニティ

kawasaki.rbはかれこれ4年半ほど続いている、Rubyistが集まる技術コミュニティです。初回から「Pythonのハッシュの方がRubyより速かったんで置き換えました」とかいう話をRubyコミッタがいる前でするなど、Rubyに縁がある人が集まって技術的なことを話すという事を続けて来ました。

今でこそ、RubyKaigiでGoやRustの話が出てくるのは自然ですし、ソフトウェアエンジニアが単一の言語だけで仕事をするのではなく、多くの言語を使い分けるというのも当たり前になってきたと思います。

そうした中で、kawasaki.pyと言われたりすることもありますが、2014 年の 第9回にはPython界隈以外でpandasの紹介をしていただくという、今となってはあたりまえだけど当時としては日本ではまだ珍しい(pandas本の日本語版が出た2ヶ月後)発表もありました。

その後、GoやScala, C#の話も増えてきたり、mameさんにquine relayの話をしていただいたりと、言語は縛らず自由にやってきました。また、最近ではハードウェア持ち込みでのデモも増えてきて非常にたようせいが高まっています。その一方で、Railsを仕事で書いている/いたという人も増えてきており、地域Rubyコミュニティとしても技術コミュニティとしてもユニークな場所になっています。また、あのカンファレンス面白そうだよね、みたいなのも飛び交うので皆の興味関心がほどよく混ざって良いなと思います。

地域に根ざした活動を続ける

おそらく、こうした特性が出るのは製造業をはじめとしたエンタープライズが多い南武線沿線である川崎駅で開催しているから、というのも多分にあると思います。結局、面白い人に会えるというのと、帰りにふらっと寄りやすい立地で開催されているというのが重要なんだろうと思っています。渋谷や新宿、六本木で開催される勉強会、川崎市民は電車を気にしながら帰らないといけないんですよね…。後は子持ちになると休日の勉強会もちと厳しいという問題が発生します。

もちろん、興味が移り変わったり忙しかったり、転勤だったりでいらっしゃらなくなる人もいますし、新しく来てくださる方もいますし、戻ってきてくださった方もいらっしゃいます。技術勉強会としてはあたりまえかもしれませんが、気になっていることをこれってどうなんだっけ、という話を聴けたり、ちょっとした話だけど少し調べたことを話したいみたいなことも気軽に話せるような場になっているのかなと思います。kawasaki.rbのLTは別にスライドを使わなくてブログなどを見せながらつらつらと話すみたいなスタイルも多く、はじめてのプレゼンの場所にも大きなカンファレンスの素振りにもぴったりです😆

継続しやすくする

継続のためのコストを下げるというのが開始当初からずっと意識していることですが、kawasaki.rbはパーフェクトRubyの読書会と発表という形でテンプレを作り、場所は今は川崎市の公共の会議室を使っています。パーフェクトRubyは今まで知らなかった仕様に驚きを感じたり、Windowsでのirubyとの合わせ技のつらみを感じたり、新鮮な体験が続いています。

まとまらない

自画自賛にもなりますが、昨年末の会のときに改めて、気兼ねなく集まってその時々の話題の技術話やゲーム、アニメなどの話をできるゆるいつながりって大事だなと改めて感じました。地域に根ざした技術コミュニティが増えると良いのでは、と思いながらのんびり続けていきたいと思います。

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Aki Ariga
kawasakirb

ML Engineer at Arm Treasure Data. Previously Cloudera. Love machine learning, data analysis, Ruby and Python.