022 | 201808 | 特集:建築批評 神奈川大学曽我部吉岡研究室+マチデザイン+長谷川明建築設計事務所《赤松地区防災拠点施設》

Architectural Review : Sogabe and Yoshioka laboratory of Kanagawa University + Machi Design + Akira Hasegawa architecture office [Disaster prevention center of Akamatsu district ]

建築作品小委員会
建築討論
3 min readJul 31, 2018

--

目次

01 座談会:非作家的モニュメントが示す作品性
02 ショート・レビュー:建築作品小委員会より

《赤松地区防災拠点施設》は、その名の通り防災施設の側面を持つが、その用途は非常時だけでなくむしろ日常時に地元住人に使い倒されるように設計されており、今まさに使われ始めている公共施設である。今回の特集で取り上げるにあたって、1. 共同設計による設計者の複数性、2. 地方都市における若手による公共施設設計へのアプローチ、3. 唐破風が特徴的な形態、といった点で多くの現代的な切り口を同時に内包した建築であることを理由に選定した。(推薦者:辻琢磨より)

今回、以下の3作品が作品批評の候補として挙げられた。議論の末、上述した理由により《赤松地区防災拠点施設》を建築批評の作品として選出した。
1. 西方里見《西方設計アトリエ》(推薦者:能作文徳)
2. 片田友樹《ARI》(推薦者:岩元正明)
3. 神奈川大学曽我部吉岡研究室+マチデザイン+長谷川明《赤松地区防災拠点施設》(推薦者:辻琢磨)

本特集にあたって、5月20日(日)に建築作品小委員会委員5名(川井、川勝、辻、京、和田)による現地見学を実施した。現地にて、長谷川明氏、丸山美紀氏、吉岡寛之氏の3名に作品解説をしていただき、委員を交えて座談会を実施した。

本特集では、まず座談会「非作家的モニュメントが示す作品性」を掲載する。続いて委員によるショートレビューを掲載する。

《赤松地区防災拠点施設》正面(撮影=中野晃治)
2階から見える唐破風(撮影=中野晃治)

--

--

建築作品小委員会
建築討論

建築作品小委員会では、1980年生まれ以降の建築家・研究者によって、具体的な建築物を対象にして、現在における問題意識から多角的に建築「作品」の意義を問うことを試みる。