Architecture as New Hybrid System of Nature, Technology and Humans

建築作品小委員会
Apr 30 · 3 min read

⽬次

  1. 日埜直彦インタビュー|サバイバルから生まれる建築の規則性
  2. 座談会 | 寒冷地の建築実践から考えるエコロジー ── 西方里見/西方設計《芝置屋根のアトリエ》
  3. 論考|川島範久|地球の上の建築 ── 太陽・大地・⽣命と建築
  4. ショート・レビュー|建築作品小委員会より

趣旨⽂

産業⾰命以降の⼈間の営為によって地球規模の環境汚染や気候変動が起こり、地球環境は安定した⾃然の運⾏から逸脱し、⼈間の⽣きる条件そのものが更新されている。こうした地球環境の変容は地質学的なインパクトがあることから、新たな地質年代「⼈新世」が提唱されている。また、この概念を巡っては、「⼈」と「⾃然」の関係を更新する可能性があるため、⾃然科学のみならず、⼈⽂学領域を含めた学際的な議論が展開されている。すなわち現代は、⾃然・技術・⼈間の関係を捉え直し、エコロジカルな⼈間像・空間像を構築しなければいけない転換期に突⼊しているといえよう。⾃然の条件が⼤幅に改変される状況の中で、⼈類が⻑い歴史の中で積み重ねてきた技術や⽂明を前提として⼈々の営みは成⽴している。

そうした中、これからの都市・建築を構想していく上で、新たな⾒取り図を描く必要があるが、技術によって⾃然を馴致するのでもなく、技術から離れた⾃然世界に回帰するのでもなく、技術と⾃然の⼒学に則りながらも、それらを批判的に検討し、ありうべき未来を⽰す構想⼒が求められる。

今回の特集では、⼈新世における建築とはどのようなものかを探るために、超⻑期的な視点から物質・エネルギー・⽣命について読み解いていきながら、現代の都市・建築という建造環境について考えてみたい。

まずは建築理論と⼈新世の議論がどのように交差するかを⽇埜直彦⽒へのインタビューによって深めたい。

次に具体的な事例として、秋⽥能代の寒冷地でZEH(ゼロエネルギーハウス)等の取り組みを⾏なっている⻄⽅設計の建築に着⽬する。建築構法、断熱、エネルギーに対する建築実践、草屋根や室内の観葉植物と共存する空間には、⼈新世における建築デザインのヒントがある。

さらに太陽・地球・⽣命という⼤きなスケールとごく⼩さな建築をどのように架橋するかという視点を川島範久⽒の論考から考えてみたい。

(能作文徳・吉本憲生)

《芝置屋根のアトリエ》鳥瞰写真(提供:西方設計)

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建築作品小委員会では、1980年生まれ以降の建築家・研究者によって、具体的な建築物を対象にして、現在における問題意識から多角的に建築「作品」の意義を問うことを試みる。

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