俺はメディアの会社をやっているんですが、社内のみなさまが日々一生懸命、校正とかをやってます。
で、社内のYさんという方が「“形容詞+です”が違和感に感じるんですが、どうですかね?」って言われて、そのときは俺も「たしかにそうかもな〜」くらいしか思わなかったんですが、
後日「同じことを書いているブログを見つけました」って言って、社内の編集レギュレーションに落とし込んでいました。
要は「美しいです」とか「美味しいです」という表現は、現在はOKだけど文法的には厳密には間違いということらしい。
で、その紹介されたブログを読んでて、
でも確かに「美しいだ」は変だけど「美しいです」は違和感あるっちゃあるけど無いっちゃなくね?そもそも「だ」が変だから「です」もダメって論理として弱くね?
って思ったり、英語だと
She is beautiful.
は成立するやんけーってなったわけですよ。
で、自分でも調べたら下記の知恵袋が出てきた。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1341929638
孫引きごめんって感じなんですが、『日本語の作文技術』(本多勝一)で
用言(活用する語)のあとに「ダ」や「デス」の連用形・終止形・連体形は接続しない
てあるとおり、もうルールとしてそうらしい。しかもググったら、文部省が昭和27年4月14日の審議会で
これまで久しく問題となっていた形容詞の結び方――たとえば,「大きいです」「小さいです」などは,平明・簡素な形として認めてよい
とある。(Web Archiveを漁った)まじか。
しかし世の中には(俺のように)、一般通念をひっくり返すことに恍惚を感じる奇特な性癖の人がいて、ここに難癖をつけていた(褒め言葉)。
そのブログによれば、どうやら昭和27年に文部省が認める前から、文学では「形容詞+です」は使われていたと。例外はありそうだが、どうやら口語としては「形容詞+です」の歴史は長そうだ。
ここまでまとめると
- 英語は英語のルールとして「形容詞+動詞」は良いんだろうが(これは何も調べてない憶測)、日本語はルールベースでダメ
- ただし実際の語用としては、明治期から使われてきた?
みたいな感じ。
で、ここまできてそもそも「日本語文法」というルールも誰かがどこかで決めたのだから、
「用言(活用する語)のあとに「ダ」や「デス」の連用形・終止形・連体形は接続しない」って誰が・いつ・どうやって決めたんだ?
というシンプルな疑問に戻ってきたので、何かしら知見のある専門家の皆様はぜひご一報ください。