ヴィクター・ダネル監督 / アンシンカブル - 襲来
「邦題、看板に偽りあり」問題。ジャケットを信用するな!
きのう、不思議な映画を観た。スウェーデンの映画だ。
例によって予備知識ゼロで観て驚いたんだ。
これ、いったい何の映画 ?!
たぶん、DVDのジャケットで選んだ人は怒りを憶えたかもしれない。
どう見ても、「異星人襲来SF超大パニック」だからだ。
ま、今回はそんなことは、どうでもいい。
まず、観初めてすぐに「なんかECMみたいな映画だな」と思った。
ちょっと表現がおかしいかも。
ECMとは、マンフレート・アイヒャーによって設立されたECMレコードのことだ。
ECMレコードのジャケットは、海や森など自然を中心にしたジャケットが多い。まさしくこの映画は、そんな映像美で始まる。
そして、そこに絡む音楽。
ECMが掲げるコンセプト「沈黙の次に美しい音」。
まさに、そんな淡々とした美しいピアノが、
映像と相まって切なさや、不穏な空気を創りだす。
ECMが、PVを作ったらこんな感じかもしれない。
そんな感じ。
これ何のお話し?
物語が、どっちにいくのかまるで分からない。
DVDジャケット見ないでホントよかった。
じつに楽しめた。
主人公は、音楽家。
家族や、初恋の人との過去、確執が描かれてゆく。
そして、謎の勢力からの攻撃。
主人公らの気持ちの捻れは、その中でさらにツイスト。
そして怒濤の結末へ。
う〜ん、この映画の音楽に関する作り手の情報が知りたい。
とりあえず Gustaf Spetz という人が音楽担当というのは分かったけど、
もっと制作背景とか聞いてみたいな。