新たな始まり〜AgileJapan2017 愛媛サテライト開催レポート
四国ではなく二国だったけど、東京の友人たちの力も借りて、新しい展開が見えてきたAgileJapan2017愛媛サテライトの記録と記憶

Agile459/AgileJapan2017
2017年7月22日に今年の四国エリアのAgileJapanを愛媛・松山で開催した。今回のオーガナイザーは、香川の小林さんだ。今年のAgileJapanの開催を知ったのがかなり直前で、正直今年はサテライト開催も見送るのも仕方ないと考えていたのだが、小林さんが「やりたい」と引っ張ってくれたので、実現することができた。
当日のまとめはこちら
四国じゃなく二国だった。次は四国にしたい。
今回は、参加者が愛媛と香川のみだった。愛媛開催だと、高知からは2時間、徳島からは3時間以上かかるので、なかなか参加が難しいことは重々承知しているが、今回はその距離を越える魅力を出せていなかったのだろうと受け止めることにしよう。
とはいえ、これまでの愛媛開催のAgile459のイベントでも、これだけ香川から大勢参加してもらったことはなく大きな一歩だったと思う。
安井さん&安藤さんありがとう!
今回は、モブプロ体験のガイドとして、@yattomと、@nobiinu_and に東京からお越し頂いた。お二人とは、それぞれ長い付き合いだけど、二人とはちょうどAgile2008に参加するためにトロントに行ったことを思い出したので、その時の写真を資料に入れてみた。今から見るとみな若いなーw
アジャイルマニフェストを考えてみた。
モダンアジャイルの前段のアジャイルの説明を仰せつかったので、アジャイルマニフェストを中心に簡単な説明をした。
久しぶりにアジャイルマニフェストをひとつひとつ見ていったのだが、冒頭のプロセス、ツールよりも、「個人」と「対話」というところで、すでに何かに頼るのではなく、一人一人が考え、その結果を対話によって交換し合うことが、プロセスやツールを使うことよりもずっと大事だということ。
ともすると、新たな方法論、フレームワーク、ツールが出現し、それらを使うことで逆に縛られ足かせとなってしまいがちなのを、アジャイルマニフェストのこの一行が戒めている。「やり方に囚われない」という状態の時が、最もプロセスやツールの価値がわかり、有効に使いこなせるのだ。
結果的に、Modern Agileがそういった延長線上にあり、そういったことを参加者の皆に伝えたかった。
モブプロは完全なるチームワーク
最近噂のモブプログラミングの体験セッションを開催した。自分は参加しなかったのだが、参加者の皆が楽しそうにモブプロをやっているのをみて、開催して心底よかったと思う。

モブプロにはプログラミングだけでなく、ひとつのワークスタイルとして様々な場面で実践できる可能性を感じた。なぜならば、完全なるひとつのコンテキストを共有しながら、目的の達成に向けて全員で貢献する働き方だからだ。完全なるチームワークと言って良いかもしれない。
その様子は、さながら、一つの集団から、新たな生命体が出現するようにコードが生まれていた。まさにジェネラティブ(生成的)なアーティファクト(人工物)だ。
モブプロは、様々な見方で、違った価値を見いだせるものだと思う。例えば教育、共有知、コミュニケーション、生産性、などなど。自分としては、情報エントロピーを増やすことなく(伝言ゲームで情報が劣化しない、一人作業で共有知識が分散しない)、集団が何かを生み出すやり方のひとつとして、勉強会にかぎらず、いろいろな分野で応用できるはずだ。自分もいろいろな場面で使っていきたい。
香川から事例発表
個人的に一番嬉しかったのは、香川の篠原さんの事例発表。自分たちの現場で、少しづつできることを重ねてきた事例の数々は、自分たちが10年以上前に通った道、つまり大きくは変えられないけど、今の制約の中で、何が出来るかを考え、試行錯誤を続けるという行為そのものだった。
四国のアジャイル事情は今後どうなるか?
懇親会で、@got4416さんに「Agile459どうなんすか?」と突っ込まれた。今年で6年目。とはいえ5周年イベント後は活動が停滞していたのを、@kobatomoが中心に頑張ってくれて、なんとかAgileJapanのサテライトを今年も開催することができたという感じだ。
水面に石を投げ入れると、波紋は広がるがいずれ消えてしまう。石を投げ続ければ波紋は広がるかもしれないが、いったいいくつの石を投げ込めばいいのだろう?
Agile459とは、まさにそんなスタートだったように思う。
一時期は「自分が四国にアジャイルを広める!」なんてことも思ったこともあったが、最近では意識が変わってきた。自分はひとつのきっかけ、つまり水面へ投じた石に過ぎないということだ。
水面全体に波紋を広げるために、一人が石を投げ続けるのではなく、巨大な石を一度投げ入れるのでもなく、自然の水中から魚が水面に飛び跳ね、その飛び跳ねる魚が群となり、水面を波紋で埋め尽くすようにするのだ。一匹の魚が跳ね続けるのではなく、次から次へと魚が跳ね上がるように。
今の自分だけでは、石を次々投げつけることはできないが、今回の篠原さんのように、活きのいい魚たちが跳ね続けるような、きっかけを作ることならできる。その1つが、昨年のAgileJapan香川サテライトだったのかもしれない。


四国でもアジャイル・スクラムの言葉を見かけるようになってきた
その地域地域によって事情が異なり、文脈に縛られてしまうこともある一方、文脈に囚われない発想も駆使しながら、いろいろな人の力を借りて、辺境扱いされがちなこの四国で、見事なビッグジャンプを決める人が増え続けるように、今後とも貢献していきたい。さて、二国を三国、四国にするために、高知や徳島でも開催したいですね〜。
とりあえず、Agile459ではリモート開催も含めた勉強会を企画中。興味のある方は、まずは Agile459のslackルームに参加!!

