ハタラキカタはイキカタから 〜 IT技術者の働き方改革イベントで登壇してきた話

話題の書籍と世界的改革手法に挟まれた、肩身の狭い登壇で伝えたかったことは?

9/3に行われた、CHANGE WORK 「IT技術者の働き方改革」セミナーに登壇してきました。東京で愛媛に移った自分の話をするのは、2014年にDevLOVEのイベント「とある愛媛県の実践者」で話して以来です。

私の前は、Joy,incの翻訳者の川口さん、安井さん、私の後は、TOCの岸良さんと豪華メンバーなので、私の話が期待されていないのは一目瞭然。とはいえ、自分で今話せることとして、愛媛に移ってからの働き方や生活の変化のストーリーを話してきました。

@nakayama_san が素晴らしいグラフィックレコーディングを残しておいてくれたので、スライドよりもこっちのほうがわかりやすいかもしれません。

前段のJoy,incの話のように「喜び」という感情を大切にすること、後段のTOCの組織改革のように、希少リソース(ボトルネック)を特定して解消し、全体最適を実現していくことは、私の話とゆるやかに結びついていたのが面白かったです。

枠組みだけに頼ることなく、個人からできることは?

今回、メッセージはハタラキカタの前にイキカタを考えるハタラキカタは与えられるのではなく自分で考えて得るということでした。現在行われている働き方改革は、どうしても政府・企業が主導しているように見えます。それはそれで良いことではあります。

しかし、与えられたモノ、つまり企業から与えられた働き方に満足したり不平を言うだけではなく、まずは自分自身で、生き方、つまり仕事や生活をひっくるめた自分のありたい姿を描き、そこに働き方をあわせて行くのがよりよいのではないだろうか?という提案です。

なぜハタラキカタよりもイキカタなのかというと、イキカタはその人の全体を表し、ハタラキカタは(たとえ人生の3分の1の時間を費やしているとしても)その一部だからです。

スライドの中で、これまで私が翻訳して紹介してきた2つの図を紹介しました。ウェルネスという観点でイキカタという全体性を考えつつ、その中でも大事なハタラキカタという部分を生きがいを持って行うことで、イキカタという全体もよりよい方向に向かうのだと考えています。

ウェルネスの車輪(http://giantech.jp/2016/04/19/wellness-is-not-state-but-process/)
生きがいダイアログ(http://giantech.jp/2015/06/04/what-origin-is-the-purpose-diagram/)

とはいえ、仕事でいっぱいいっぱいの時に、いきなり「イキカタ」なんて大層なことを肩肘はって考えるのも無理な話です。まずは、自分自身という希少リソースに対してボーッと考えたり、好きなことを行うだけのゆとりを作ることが最初のアクションでしょう。このあたりは岸良さんのお話と一緒です。疲弊することなく、自分の心に正直に、ゆっくりと着実に行けるといいですね。

自分自身で考え失敗し体験し辿り着いた習慣

最後の後悔しないイキカタをというメッセージについて、参加者の方から、こんな感想がありました。

実は、同じようなこと(7つの習慣と同じ)を、2014年の登壇のときにも質疑応答の際に言われたことを思い出します。『7つの習慣』は持っていて当然読んだこともあります。しかし実は、読んだ当時(15年くらい前)は、それほどピンと来るものがなく、それ以来手に取ったことがないのでした。

自分は愚者なので、単に本を読むだけではダメで、読んだ時の自分の状況(=本の内容を受け取れるか)によって、その本の内容が腹に落ち、自分の血肉として生かせるかが、残念ながら決まってしまう傾向があります。残念ながら、当時の自分は、7つの習慣を受け取る器がなかったのでしょう。

たとえ直接7つの習慣から影響を受けていなくても、(恐らく)7つの習慣に影響を受けた多く著者が書いた書籍や、自分自身の経験の中で、知識(そういうものだ)ではなく、信念として醸成してきたのだと思います。そう考えると、大変遠回りのような気もしますが、なかなか感慨深いです。

ライフスタイルを考えるワークショップをやってみたい

今回は、個人的なストーリーと抽象的なメッセージを話しただけでしたので、そのうち、今回紹介した生きがいダイアグラム(purpose diagram)や、ウェルネスの車輪(wellness wheel)、そしてパタン・ランゲージなどを使って、「自分のイキカタを考える」ワークショップで具体的な行動を考える、などもやれるといいなと考えています。その時はまたどうぞよろしく。

まぁ、今度は何か成果の件について登壇できるとよいのですけどね。