四国のみちを走り始めた理由

Takeshi Kakeda
kkd’s-remarks
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7 min readJun 30, 2015
四国のみちの全体像(環境省サイトより)

先日(2015/5)、四国のみちを走って回るというプロジェクト「R459M」(Running the Shikoku no Michi)開始した。「四国のみち」とはなにか、動機、進め方の予定についてまとめてみる。

四国のみちを知ったきっかけ

2015年の春に、友人達との会話の中で、四国のみちを教えてもらい、一度その友人達と松山市内のルートを歩いてみたことがあった。

その時にこれまで知らなかった自然、町並みの風景を見ながら散策することの楽しさ、魅力を知った。

自分は四国・愛媛に越してきて数年が経っていたが、行ったことがある場所はまだまだ少ない。そんな自分にとって四国のみちをゆくことは、見聞を広め、より四国を知るきっかけとなるのではないかと感じた

四国のみちは2種類ある

「四国のみち」を検索してみるとまっさきに見つかる環境省のサイトを調べてみると、このような説明が書かれている。

四国のみち(四国自然歩道)は、全長1,545.6kmの長距離自然歩道です。起点は徳島県鳴門市、終点は徳島県板野郡板野町。四国霊場や、各地に点在する身近な自然や歴史に親しみながら、歩いて四国を一周することができます。

他方、国土交通省のサイトにはこのような説明がある。

四国のみちは、歴史・文化指向の国土交通省ルート(約1300km)と、自然指向の環境省ルート(約1,600km)
①歩くことを基本としながら、サイクリング等も行える「みち」。
②四国の美しい自然、特異な景勝地、四国霊場88ヵ寺等を広く巡りながら、四国を一周する「みち」。
③失われていくへんろ道をできるだけ保存し活用する。
として定められているもので、上記理由により「四国88ヵ寺の巡礼ルート」としては大きく迂回し、
遠回りとなる場合もあります。
また、環境省ルートは、「四季を通じて手軽に楽しく、安全に歩くことができる自然遊歩道」として定められています。

つまり、四国のみちは、国土交通省ルートと環境省ルートの2種類があり、その目的によってコースが若干異なるということだ。環境省が整備する四国のみちは、全国の長距離自然歩道の四国バージョンとして、位置づけられており、各県も環境省ルートについてサイトを持ち公開している。メジャーなのは環境省ルートのようだ。

四国のみちの環境省ルートと国土交通省ルートの違い(国土交通省サイトより)

ルートを比較すると、国土交通省のルートの方がぐるっと四国を一周している気がする。環境省ルートは途中内陸側をルートに組み込んでいるようだ。

環境省ルート四国のみちは、全長1,545.6kmになる。四国八十八ヶ所のお遍路が1,335kmらしいので、それよりも210kmも長いことになる。 ルートはすべてが自然の道というわけではなく、舗装路とトレイルが交じり合っている。

どちらを選ぶか迷ったが、情報が多く、より自然が多そうな環境省ルートにすることにした。以降、「四国のみち」と書いた場合は、環境省ルートであることを前提にしたいと思う。

なぜ四国のみちなのか?

ここで、なぜ四国のみちを走ることにしたのかの動機を書いてみる。

(1) 傾斜地・不整地のトレーニングとして

まず第一は、ランニング、特に最近はトレイルランニング(山道を走る)やウルトラマラソン(42.195km以上を走る)に興味を持ち、トレーニングの一環で平坦な舗装路ではなく、傾斜地や山を走りたいと思ったからだ。

もちろん、自宅周辺でのトレーニングも可能だが、自宅周辺はどうしても市街地になり車も多い。川沿いは 走りやすいコースではあるが平坦なので物足りない。もちろん自宅から5kmも離れれば小さな山々や、久万高原に抜ける三坂峠もある。

マイコースとして周辺の山を登るコースは大事だが、トレイルと言わないまでも、自然の中を走るコースに魅力を感じたからだ。

(2) お遍路は重い気がした

はじめは、四国八十八ヶ所のお遍路を走って回る走り遍路をやってみようと考えた。実際に知人が既に走り遍路を完走していたりもする。話を聞くと冬季は非常に厳しいらしいが、それでも成就できたという事例があるのはとても興味を惹かれた。

しかし、お遍路は、人生の節目や、人が心から変わりたいと願うときに回るものというイメージがあった。そのため、トレーニングの一環で遍路を走るのはお大師様(弘法大師)や他のお遍路さんに失礼ではないかと考えた(堅い考えかもしれないけどね)。

もちろん、いつかは走り遍路はしてみたいと考えている。

(3) 認定書がもらえる

四国のみちは、それぞれの県毎にコースを回ったことの証拠写真を撮影して送ると県毎の完走の認定書がもらえる。更には全県のコースを制覇をすると四国のみち完走の認定書が別にもらえるそうだ。

単に回るだけでなく、ご褒美がもらえるのは、初期の動機づけとしては魅力的だと感じた。

(4)マイナーな所

更には、お遍路に比べて「あまりやってる人がいそうにないマイナーさ」が個人的には気に入った。

愛媛だけで33コース、360km

四国のみち(愛媛)環境省サイトより

まずは愛媛を最初に回ろうと考えている。コースは33個、総距離360kmなので平均して11kmくらい。毎月1コースずつ走ったとして3年近くかかる。公共交通機関を使う場合は、単純にコースの合計距離だけでなく、始点・終点と最寄り駅・バスからのどくらい離れているかで総距離が決まってくる。

一日基本2〜3コース走るつもりで計画したいが、日帰りを想定する場合には、移動時間・交通機関の時間を考慮すると、走ることにあまり時間をかけることができない。

また、仮に故障をして走ることができなくなった場合は、途中で断念してもよいようなエスケープルートを考えておかないといけないだろう。

車を使うと、スタート地点に戻ってくる必要があるため距離を稼げない。どのようにルートを攻めるかも考えどころだ。

まずは愛媛の走破を目標に

月一くらいで、愛媛の近場のコースから攻めていく予定。先月の6/20に、試しに1コース走ってみた(この件は別途ブログに書く予定)。

基本的に各種イベントで土日が足りない状態なので、人と日程調整して合わせて行くことは難しいかもしれない。もし予定が合いそうな人がいるなら、一緒に走ってみたいので、興味のある方は是非ご連絡ください。

Originally published at giantech.jp on June 30, 2015.

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Takeshi Kakeda
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I’m Thinker, Doer, Maker, iki-iki Generator and Runner in Ehime, Japan. My blog is https://tkskkd.com/