サービスデザインアドベントカレンダーをHot wordごとにまとめる(前半)
この記事はサービスデザインアドベントカレンダー2017の最終日の記事(だったはずのもの)です…
カレンダーに登録いただいた皆様、ありがとうございましたm(_ _)m
アドベントカレンダーの内容を総まとめします!
期間中、一つ一つのポストをなかなかご紹介できなかったので、かいつまんで…と言わず、全て紹介してしまいますただあまりにもボリューミーなので二回に分けることにします!
時系列そのままではなく、いくつかのキーワード毎にご紹介します。前半は「コミュニティ」「組織とサービスデザイン」「ジョブ理論とサービスデザイン」です。
Keyword1:コミュニティ
サービスを考える中で、人が拠り所にできる場が求められて来ています。
Service Experience GsK のこと
「Service Experience GsK」についてのお話。同様の組織が生まれていく中での、「カジュアルな、多様な、ゆるっとした場」を提供し、少しずつ価値が出始めています。
このゆるいつながり、というものの価値を私はとても信じていて、大学のコミュニティに所属していた時はこれがtwitterのつながりがこれでした。
鍵を道端で落として、ダメ元でツイートすると、ほぼ話したことない後輩から「私交番に届けたので交番へ!」というリプライが来て見つかる、とか、2010年3月の地震では、電話もメールも動かず、私のクラスはツイッターで安否確認をした(クラスみんなツイ廃だった)
Twitterは電話番号・メールアドレスとまではいかない、ゆるいつながり。でもこのようなゆるいつながりはどこにいっても起こり得ると思っているし、私はどんどん巻き込まれて行きたい。
本のエクスペリエンス|「本のない本屋さん」は本でつながるコミュニティー
「本のない本屋さん」という本を通した、本を読みたい人のためのコミュニティについての記事です。
情報が溢れすぎていて、知識がない状態では何をすればいいのかもわからない時に、「ここにいけば何か見つかる」という場は、今後もっとずっと大切になっていくと思うのです。
Keyword2:組織とサービスデザイン
サービスデザインはサービスを作るだけでなく、組織全体を巻き込んでマインドセットを変えていくことも大切。そのためのTipsや事例です
UXSTRAT USA 2017に行ってきました
お土産やさんに売っているお菓子の名前のようなタイトルですが、UX STRATというカンファレンスのレポートです。
戦略や組織編成を考える上で、大事な考え方が詰まっているカンファレンスで、特にAmazon Prime Nowの爆速ローンチの話は必見です
- 1way(後戻りの効かない意思決定)と2way(試行錯誤可能なフェーズ)を見分けることが大切
- 期間中フルコミットで、クロスファンクショナルなチームを編成する。
などなど!スピード感のある危機に迫った感じとてもワクワクしますよねアジャイルやりたーい!
サービスデザイナーのことをスペインで勉強してきた2017
直近学んだサービスデザインを自分の中で荒削り・とってつけながらも咀嚼し、大企業で活かすにはどうすればいいのだろう、ということを考えた記事になります。
人(ステークホルダー)を巻き込む・小さいところからコツコツと啓蒙活動・信頼を勝ち取る、が今ひしひしと実感しているやらねばならぬこと、です。
Vancouver User Experience Awards 2017参加レポート
キーノートの内容はステークホルダーを巻き込みながら、丁寧に進めていくという組織内でデザインをどのように広めていくか、という話。
また、アワードについては、Service Design Global Conference と比べると、SDGCは公共機関や医療機関がメインだったこともあり、どちらかというと、社会(Society)に対しての影響力が観点として強かったように思いますが、こちらはよりユーザー体験というところにフォーカスして、課題に対してどのように解決したか、というポイントが強いように思います。
Keyword3:ジョブ理論とサービスデザイン
サービスデザインと一緒に、ジョブ理論も語られることが多いです。この考え方が頭に入っていると、戦略の視点がまた変わって来ます。
イノベーションを生み出すための面倒だけど数少ない確実なやりかた(サービスデザインとジョブ理論との交差点)
「サービスデザイン」の手法と、「ジョブ理論」の手法を解説しながら、(顕在化している)ニーズドリブンと、(企業のもつ)ビジョンドリブンをうまく両立させながら、一つ一つのプロセスをしっかり丁寧にこなしていこう、という内容です。
この二つの思考法は昨今どこのカンファレンスにいっても語られますし、読むとさらに理解が深まると思います!
書評|ジョブ理論のオリジナル『Jobs To Be Done』by Anthony W. Ulwick
どう行ったタイミングで、ジョブ理論を適用していけば良いか、というところをピックアップされています!
このジョブ理論が面白いのは「簡単/安い」であればいいというわけでもないところ。「大変/高い」でもニーズがある。
5%前後ではあまり効果は期待できない。だとしたら取るべきは現状維持。それかもっと改善できそうな「片付けるべき仕事」を探す。
ここらでひとまず前半とさせてください!
アドベントカレンダーの本来の楽しみは、「どんなコンテンツが来るかわからないワクワク感!」なのですが、昨今のサービスデザインに関連するキーワードたちが程よく論じられていたので、キーワードごとの再構成を行いました。
後半は「サービスデザインの事例紹介」「サービスデザインの概念」「SDN Meetup」の3本立てです!また見てくださいね〜