2017年の子ども食堂

「みんなでおでん」の報告

森哲平
徳島に子ども食堂をつくろう!
4 min readJan 18, 2017

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昨年3月末にはじまった、徳島に子ども食堂をつくる会。皆様のご支援のおかげで、現在も活動は地味に続いてます。今日はそんな最近の活動について、簡単にご報告をさせていただきたいと思います。

シェアバーは閉店

まず、昨年、東新町で子ども食堂をする際に場所をお借りしていたシェアバーですが、12月末を持って、お店として営業終了、閉店となりました。あのまま子ども食堂をしていてもお店ごと閉店になっていた、ということです。閉店は残念ですが、次の展開があるようなので、それを期待して待ちます。

「みんなでおでん」は地味に継続

次に現在の活動について。毎月第2・第4金曜日に「みんなでおでん」という企画をしています。

おとなも子どもも、おでん無料。誰が来てもいい、というスタンスで、毎回30食分ほど用意しています。時間は4時から21時まで。

「みんなでおでん」の(実施する側としての)目標というか、狙いは「無理なく継続できることを一からやってみる」です。毎週の開催はボランティアベースではきつかった。「子ども食堂ってこういうもの」という思い込みもできてきたり。それを一からもう一度、ちゃんと続けられるように、一歩ずつやっていこうと思いました。

まず、露店営業の許可を取りました。次にオペレーションを見直しました。「おでん」と料理を決めたことで、作るのも簡単になったし、栄養価のバランスもいい。今はほぼほぼワンオペでも実施可能なくらいになっています。

何より「おでんをする」と言ったら、食材の寄付をたくさんいただけたこと。お名前を挙げることはできないのですが、かまぼこ屋さんからは規格外の練り物を、養鶏場さんからは新鮮なたまごを、とある農家さんからはそのシーズンの野菜をいただいてます。なので、出汁をとるためのいりこ、昆布、調味料、それと肉やお餅を買うお金だけで実施できています。

コストを絞るのはまだまだ課題があるけれど、だいぶ安くなっています。またきちんと計算して報告したいのですが、毎回2000〜4000円くらいで実施できてます。本当にありがたいことです。場所代もかかっていません。駐車場代も要らない。理想の展開です。

たくさんの方に来ていただいてます!

今後の課題

残念ながら、こちらの努力不足で課題もあります。一番は広報活動がうまくいってないこと。

来てくださった方には「おいしい」「また来たい」と言ってもらえていますし、場所も寛ぎやすいスペースのようで、次回を楽しみにしている常連さんもいらっしゃいます。ただ、まだまだ知られていないんですよね。

当初、昨年にスタートしたときは、徳島はクチコミ文化が強いので、SNS中心に宣伝していけばある程度、アプローチできると思っていました。メディアにも何度か出させていただきました。おかげで協力してくださる方や、支援者、スタッフの問い合わせはたくさんいただきました。ただ、それだと思ったよりも届けたい人に届かない......。

やはり近隣の学校にアプローチしていくしかないのですが、小学校、中学校でチラシの配布や、イベントの告知をするためには、事実上教育委員会の後援をとらねばなりません。その書類提出や届け出が遅れに遅れてます。届け出あってから、後援が降りるまでは1ヶ月かかるそうです。一度にやりたいのですが、少しずつ進んでいくしかないと思っています。

スタッフも募集中です。

もう1チームくらい、編成できれば(1チーム二人もいれば十分)、2チームくらいになる。1チームが1月に1回担当するだけで、毎月隔週開催もすごく労力低く、実施、継続できます。

この記事を読んで、もし、お力をお貸しいただける方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただければ幸いです。

こんな風に毎月継続していって、何年も続けていけたらなと。「子ども食堂」という言葉は、ある種の「ブーム」だと思います。でも、ブームが過ぎ去っても課題はあるし、大事なことは続けていくことだと思うんです。

皆が「あれ? まだやってるの?」って思ってても、続いてる。そういうのが理想です。今後もご支援、何卒宜しくお願いいたします。

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森哲平
徳島に子ども食堂をつくろう!

1979年兵庫県生まれ。2011年より徳島に移住。2015年から徳島市沖浜町にて私設の図書館や子ども向けプログラミング教室を運営している。