【実験ログ】移動と仕事:自動運転社会の可能性

Mitsuyo Demura
Konel
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5 min readJun 24, 2018

場所にとらわれない生き方をしたい、というマインドの強いメンバーが集まってしまったKonel

いわんや、働くということにおいても場所にとらわれるべきではない。

そんなシンプルな思いから、仕事の手が止まりがちな「移動時間」や「野外」で、どれだけ働けるか検証することを決めてから1ヶ月。

様々な方にこんな思いを伝えた所、キャンピングカーを無償で貸してくださる素敵な会社が現れました。

(フォルクスワーゲンビートル 旧車のEV化などを積極的に進められている Oz Motors 古川さん、ありがとうございます!)

Oz Mortors ビートルEV化の作業中

というわけで2018年5月、男だらけで1泊の実験的移動ワークをしたレポートを記録します。

■参加者

Technical Director 荻野靖洋(Konel)

Creative Technologist Kenji Jones(Konel)

Producer 出村光世(Konel)

Design Strategist 榊 (電通/OPENMEALSから特別ゲスト)

■乗り物

グランドハイエース(キャンピングカー)

■持ち物

iMac 27inch 1台

Mac Book Pro 4台

iPhone 4台(テザリング可)

Oculus Go 1台

RICOH 短焦点プロジェクター 1台

模造紙 2枚

延長ケーブル 6口

キャンプ道具 1式

■行き先

道志の森(山梨県)

横浜から片道2–3時間

■天気

晴れ

道志の森

■評価

会議室での打ち合わせが5点だとした時に、どれくらい効果的だったかを採点します。

移動中の打ち合わせ効率:3点

短焦点モニターは昼間でもある程度見える

Good

- 窓からの景色が変わるので、物の見方も変わり、話が弾みやすい

- 昼間でもプロジェクターはしっかり映ったので意思疎通はしやすい

- 行く前から楽しみで、いつもの打ち合わせより、事前に頭の中でテーマがあったまっている

Bad

- 運転しているメンバーは打ち合わせに参加できない(当たり前ですが、結構重要)

- 道路の舗装状況が悪かったり、山道では揺れが激しすぎる

- 進行方向に対して後ろ向きに座っている人間は、酔いやすくて不安

Challenge

- 窓を思いっきり大きくすると、景色からのインスピレーションがより高まりそう

- それにより、酔いも軽減する可能性が高い

- 最短距離ではなく「舗装されたベストロード」をナビに登録できるとよい

森での打ち合わせ効率:6点

Good

- 森での打ち合わせは、思考がボーダレスになる

- そもそも酸素濃度高いという説もある

- キャンピングカーがあると電源がフルで使えて、オフィス同等に働ける

- 短焦点プロジェクターをキャンピングカーの壁面に打てたので快適

Bad

- 遊びたいという欲望にかられる

- 飲みたいという欲望にかられる(→べつに飲めばいいか)

- やっぱりホワイトボードがほしい

- iMacやサイズの大きいモニターの持ち運びが大変(短焦点プロジェクターで十分)

Challenge

- キャンピングカーの壁面をホワイトボードにしたい

- 天気に左右されやすいため、雨対策の道具が必要

■未来予想

自動運転がスタンダードになる頃には運転手がいらなくなるので、本当に必要な人員だけで、移動をクリエイティブな打ち合わせの場に転換できると思う。

(参考)サスペンションの開発は爆速で進んでいる

その時に必ず必要になってくるのは振動の問題

これを解消して行くための「サスペンション」の進化は必須で、すでに世界中でサスペンションのイノベーションを起こせる会社に対する株価が猛烈にあがっているのが納得できる。

ただ、キャンピングカーを所有するというハードルは結局高いため、キャンピングカーのレンタルが活況になっていく可能性はあると考える。

シェアサイクルのように、任意のスポットで貸し出しと返却ができるモデル。

とある朝、オフィスに出社せず、キャンピングカーに集合、移動しながら働くということもリアルに想像がつく。

また二拠点生活も促進するだろう。午前中はゆったり移動しながら車内作業し、午後数時間を東京で人と会い、またゆるやかに戻って行く。

二拠点にとどまらず、三拠点・四拠点という人も出てくるだろう。

長々書いてしまいましたが、とかく楽しみな領域です。

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