TinkerBoardの初期設定を行い、音声入力を確認するまで

Yasuhiro Ogino
Konel
Published in
5 min readApr 12, 2018

こんにちは、ディレクターの荻野です。先日とあるプロジェクトでTinkerBoardという高性能小型ボードを利用する機会があったので今回はその時に知識ゼロからセットアップした方法をご紹介いたします。

(所要時間 : 2〜3時間程度)

TinkerBoardって何

今回はプロジェクト以下の要件を満たすプロダクトのプロトタイプを求められていました。

  • HDMIで映像が外部出力できる
  • 音声入力が可能
  • ブラウザで画面が表示できる
  • 小型
  • PCとは違うシンプルなon/offができるインターフェース

イメージでいうとAppleTVに近いプロダクトのプロトタイプです。

当然ですが、最初に浮かんだのはRaspberry Piですが、少し高スペックなものを求められていたので知り合いに聞いたところTinkerBoardをオススメされて購入。初めてなので色々含まれたスターターキットにして見ました。

購入したスターターキット
https://www.amazon.co.jp/dp/B0788HV6PX/ref=pe_492632_159100282_TE_item

ハードのセットアップ

セットアップに参考にしていた記事はこちらです。多分一番最初に出てきます。筆者さんありがとうございます。

ASUS Tinker Boardの初期設定(日本語表示、日本語入力など)
https://qiita.com/akino_shiki/items/7b82f42290f675780238

そういえばRaspberry Piも普段使ってるけどセットアップを1からした経験がないな、とおもいつつ、を箱を開いて、最終形を想像しながらハードをセットアップするところから開始。

まずは電源アダプタとUSBケーブルをつなぐ。コンセントにさして、USB側もTinkerBoard本体に接続。HDMIをディスプレイにつなぎ、マウス、キーボードをUSBに接続。ワクワクしながらケーブルにスイッチがついているのでonにしてみたが、赤いLEDがつくだけで何もおきず。

調べてみるとMicroSDカードにbootするOSイメージを焼いた後、スロットにさして起動する必要があるようです。MicroSDカードとそれを大きなSDカードにさせるようにするSDカードもスターターキットに含まれていたので早速SDカードにOSイメージを焼き付けるところから始めます。僕のMacBookにはSDカードリーダーがないのでここからの作業は会社のiMacに移動。OSイメージのダウンロードはここから行えます。

ASUS公式サイトでOSイメージをダウンロード
https://www.asus.com/uk/Single-Board-Computer/Tinker-Board/HelpDesk_Download/

セットアップで参考にしていた記事だと、おそらくRaspberry Piとかをある程度触った人向けの記事になっているのかこの辺の焼くフローが割愛されています。

イメージの焼き方はこのあたりの記事が参考になります。

TinkerBoardの起動まで
https://www.h-fj.com/blog/archives/2017/08/09-122053.php

Rasberry PIのイメージの焼き方
https://qiita.com/naoyuki_sugi/items/53c082807a03b1f119b2

ちなみにこの記事を書いている時点でASUSの公式サイトで配布されていたOSはVersion 2.0.5です。

Bootして初期設定

SDカードにイメージを焼いた後はTinkerBoard本体のスロットにSDカードをさして再度電源を入れると無事にOSが起動。ここからは最初に紹介させていただいた記事通り、以下の通り進めていきます。

  • sudo apt-get update
  • sudo apt-get upgrade
  • Tinker-Config のダウンロード
  • locale、timezone、キーボードの設定

ここまできて日本語入力で少し筆者さんもスタックしたようで、リンクにある通り以下の記事を参考にしました。

TinkerOSに日本語環境を設定する
https://signal-flag-z.blogspot.jp/2017/08/tinkerosjapanese.html

ここまでで初期のセットアップは完了です。ここから先は要件に求められている内容をチェックしていきます。

ブラウザの起動

TinkerBoardの公式OSでは標準Chromeの元になったChroniumというブラウザが含まれています。CHromeをインストールできるのかな、と思っていたのですが見た感じChromeに似ているので一旦これでOKとしました。
使って見て必要があればChromeがinstallできそうか調べて見ます。

音声入力

音声に関してはTinkerBoardは標準で音声入出力ができるので、HDMIに繋いでいる時点でYoutubeをみるとディスプレイから音楽が流れます。サウンド関連の設定はここから行いました。

Menu>Sound & Video>PulseAudio Volume Control

入力はヘッドセットをイヤフォンジャックにさした時点で、入力されているのがわかります。(設定画面で音声の入出力状況が見れます)

これで一旦要件を満たせそうなので設定を終了しました。

これから色々なことができそうでワクワクしています。TinkerBoard楽しめそうです。

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