【Intune】WPA3のWi-FiプロファイルをiOS/iPadOSに配布する
【今回のテーマ】
iOS 13以降で追加された、WPA3 Personal/EnterpriseをIntuneから配布する手順をご紹介します。
【対応待ち】
Microsoft Endpoint Manager admin Centerを確認すると、iOS/iPadOSに対してWPA3にはプロファイルとして対応していないことが確認できます。
iOS 13で追加された比較的最近の機能アップデートですので、もう少し待てば管理コンソール上でも対応してくれる思います。
そのため、本記事は急ぎWPA3に対応する必要がある方向けの記事となります。
【手順】
デフォルト機能で対応していないので、カスタム構成プロファイルを用いてWi-Fiプロファイルを作成してあげる必要があります。
① https://endpoint.microsoft.com/ へアクセスし、[デバイス] - [iOS] - [構成プロファイル] - [プロファイルの作成] でクリックします。
② [プロファイルの種類] に [カスタム] を選択し、[作成] をクリックします。
③ [名前] に任意のプロファイル名を追加し、[次へ] をクリックします。
④ 以下のXMLコードをメモ帳等にコピーし、“xxxx” としている部分 [参考] を確認しながら修正の上、拡張子を “.mobileconfig” に変更して保存します。
[参考]
・PayloadUUID:一意の値となるよう記載
・SSID_STR:SSIDを記載
・Password:パスワードを記載
・PayloadIdentifier:複数のプロファイルを配布する場合、プロファイル毎に一意の逆DNS形式で修正します。
⑤ 作成した “.mobileconfig” をアップロードし、任意の [構成プロファイル名] を入力の上、[次へ] をクリックします。
⑥ 割り当てるグループなどを追加し、作成を完了します。
以上で手順は完了です。
端末上で実際に接続可能であることを確認します。
【まとめ】
iOS WPA3 Wi-Fi プロファイルを Intune からカスタム構成プロファイルとして配布する方法をご紹介しました。
本記事は Microsoft Endpoint Manager admin center 標準対応が待てない事情がある方に向けた一時対応策となっておりますが、カスタム構成プロファイルは複数の Wi-Fi 設定などを1つのプロファイルに構成可能である等メリットもあるので是非抑えておいていただきたい構成手順となります。
次回は Intune から iOS Edge に対して URL フィルタを構成する手順についてご紹介します。
普通に URL フィルタリングするだけでは抜け道が出来てしまうので、その対応策など含めご紹介できればと思います。ではまた。