コンピュータを使わない、コンピュータとプログラミング入門#9

PsychoHazard
kuzu/NULL
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4 min readApr 2, 2018

「コンピュータを使わない、コンピュータとプログラミング入門#9」を5月12日 (土) に、山梨県大月市 市立図書館 会議室で開催する予定です。 (申請はしましたが、まだ確定ではありません。)

上の絵にも書いてあるように、「4x4オセロ」と「睨み合う複数勢力」の課題を用意します。

「4x4オセロ」とはなにかと思われるかもしれませんが、盤面が4 x 4のオセロです。チェス、将棋、囲碁と人工知能が名人に勝ったりというニュースが続いています。そこに直結するわけではないのですが、その基礎を体験的に考えてもらいます。

「睨み合う複数勢力」はすこし複雑です。「囚人のジレンマ」というものがあります。そのあたりを基礎として、「ゲーム理論」というものがあります。それをさらに基礎として、ゲームを複雑にした「After MAD」という一種のシミュレーションがあります (ネット上ではまともな資料が見つかりませんでした)。「MAD」というのは「相互確証破壊」の略です。「After MAD」は、冷戦下における対立において、技術革新により相手に与えるダメージが変化するという状況を扱っており、報復が来ない状況に至る時代を扱っています。「睨む合う複数勢力」では、それをさらに基礎にして、冷戦における2極対立を3極対立以上に、つまり冷戦以後の現代をシミュレートするようにした「Post After MAD」(相互確証破壊以後の、さらに以後) を用います。「Post After MAD」は、私による制作です。

「Post After MAD」が扱う状況はすこし複雑ですが、ルール自体は単純で、得点表から各プレイヤーの行動による得点を計算します (得点表自体も、「After MAD」よりも簡略化してあります)。

「睨み合う複数勢力」では、課題としてはゲーム理論というものがあるということと、ゲーム理論の一端に触れてもらうことを目的としています。

「4x4オセロ」も「睨み合う複数勢力」も、考えたことを詳細にメモしてもらいます。その上で、そのメモから自分はどう考えたのかを分析し、その分析を元に疑似コードとして書いてもらうところまでできたらと考えています。ただし、そこまで行なうとしたら、両方の課題を行なうのは時間的に無理があるかもしれません。

状況次第ですが、いずれか片方のみとし、時間に余裕があったら市立図書館内にあるコンピュータ関連の書籍巡りをしたいとも思っています。書籍巡りの際には、できる限り解説も行ないます。(意外と言うと市立図書館に失礼になるかもしれませんが、コンピュータ関連の勉強に使える書籍が案外あります。)

大月市、および近郊の方の参加をお待ちしています。なお、参加申し込みをしていただけると、コピーしていく紙の枚数が把握できたりと助かります。(申し込みフォームに「クーポン・コード」の欄がありますが、現在はクーポンを出していませんので無視してください。)

また、小学生以上、とくに大人の方が参加なさっても、コンピュータに関する考え方など得るものが充分にある内容になっています。ですので大人の方の参加も歓迎いたします。

追記 Apr 13, 2018:

twitterにて牛印さん (@F9ArzQFqkhADiFh) より6x6の盤面のゲームのご提供をいただきました。今後は、4x4オセロなどとともに、牛印さんよりご提供いただいた6x6の各種ゲームも用いたいと考えています。

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ショートショートのコレクションについて:ショートショートの作法を無視しています。あとシリーズものっぽいのは、すべて計画の上で書いています。ごめんなさい、「計画の上で」というのは嘘です。思いつきの順番です。