LayerX Newsletter (2019/04/15–04/21)
はじめに: 今週の注目トピック
0–1 @th_sat より
今週の注目トピックは、EY(Ernst & Young)が開発を発表した、パブリックチェーンEthereumにおけるプライベートトランザクションプロトコルです。(詳細は「1–3 Bitcoin/Ethereum以外」を参照)
エンタープライズにおけるブロックチェーン利用検討においては、データのプライバシー保護を重視する必要性から、パブリックチェーンの利用は控える場合がこれまで多く見られました。
それに対して、Nightfallと呼ばれるこのプロトコルは、ゼロ知識証明(秘密そのものを明かすことなく、秘密を知っていることを証明・検証できる技術)を用いることによって、パブリックチェーンの特性を捨てること無しに、プライベートトランザクションを実現するとのことです。
エンタープライズ分野におけるゼロ知識証明の応用として、この他にもING銀行では、値そのものは明かさずに「範囲内に含まれること」や「集合の要素に含まれること」を証明する技術開発を進めているほか(詳細は「2–5 金融機関」を参照)、JP MorganもAZTECと呼ばれる技術をトライアル中とされます。
こうしたエンタープライズ分野におけるゼロ知識証明を通じた秘匿化技術の応用に、今後も注目したいと思います。
0–2 Eisuke Tamotoより
今週の証券トークン分野での注目記事は「Harborの1号案件$20M規模の学生寮証券化が失敗に終わる」です。
主要ST発行プラットフォームのHarborが第一号案件として、高級学生寮の不動産証券化をローンチしたものの中止という結果になりました。原因としてはレンダーとして入っていた銀行が融資をストップさせたため、と記事では紹介されています。技術設計云々だけでなく、プレイヤーが社会的に信用を得られるか、またそれに値するスキームや準備ができるか、がSTの成功のためには重要であるということでしょう。
また、上記ニュースとほぼ同じタイミングで「貴方の不動産証券化トークンは誰も購入しない」という論考も発表されました。この記事では対象不動産の良し悪しがST成功のカギを握るということが説明されています。(詳細は「2–4証券トークン」を参照)このように、不動産証券化ST成功のためには、自動執行や不可逆性などのブロックチェーンの特長を押し出すだけでは不十分で、どのようにいい案件と投資家とを集めることができるのかというビジネススキームの必要性が改めて明らかになった一週間となりました。
Section 1: Technology
1–1 Bitcoin
●lndのlighytningクライアント、静的チャネルバックアップを次期バージョン0.6で導入予定
●Understanding Bitcoin — Conference Summary
1–2 Ethereum
●Enterprise Ethereum Alliance、 ブロックチェーン中立なトークン標準化プロジェクトToken Taxonomy Initiative発足を発表
https://www.coindesk.com/microsoft-ethereum-group-launch-token-building-kit-for-enterprises
- 業界共通の用語としてトークンを定義することを目指すもの
- 用語統一を通じて、金融商品やサービスやコンテンツなどにおいて、企業のブロックチェーンアプリケーションがトークンを活用できるようになることを期待
- Ethereumのほか、HyperledgerやCordaおよびDigital AssetのDAMLなどを横断する
- Microsoftの他、JP Morgan・EY・ConsenSys・R3・IBM・Accenture・Intelなどが参加
●Substrate×Plasma
https://docs.google.com/presentation/d/1DAgE7AJHSAP-t2pwAKygD8DITCJkkKBcqHtuV_OqbY4/
●A Framework for Efficient STARKs
●ZK Snarks and Their Algebraic Structure
http://coders-errand.com/zk-snarks-and-their-algebraic-structure/
http://coders-errand.com/zk-snarks-and-their-algebraic-structure-part-3/
http://coders-errand.com/zk-snarks-and-their-algebraic-structure-part-5/
●Safety of CBC Casper consensus
http://hackingresear.ch/cbc-safety/
●Ethereum Sharding inside a Supercomputer
https://medium.com/@leobago/ethereum-sharding-inside-a-supercomputer-2a1580a66303
●A (not so) Gentle Introduction to the PCP Theorem – Part 1
1–3 Bitcoin/Ethereum以外
●EY、ゼロ知識証明によるプライベートトランザクションプロトコルをリリース予定と発表
https://www.coindesk.com/ey-nightfall-ethereum-enterprise-public-blockchain
https://github.com/EYBlockchain/nightfall/blob/master/README.md
- パブリックチェーン上でプライベートトランザクションを安全に可能とすることを目指すもの
- パプリックチェーンとしてのEthereum対応であり、ERC20およびERC721標準ベースのトークンに準拠
- AzureおよびSAPとのインテグレート
- EYは、昨年秋のDevcon4にて、パブリックチェーンEthereumを用いたビジネスアプリケーションプラットフォームEY Ops Chainのプロトタイプを発表していた
- 5月にパブリッシュ予定とのこと
●Binanceの独自チェーン「Binance Chain」がメインネットローンチ
- Binance DEXも4月中にローンチ予定とのこと
●相互運用性ソリューション(CosmosとPolkadot)の比較(記事Link)
https://yu-kimura.jp/2019/04/18/cosmos-polkadot/
http://doublehash.me/cosmos-polkadot/
・ブロックチェーンの相互互換性が難しいのは、一番経済的セキュリティが低いチェーンが全体のセキュリティのレベルになってしまう点。
・そのため、複数のチェーンが繋がるためには同じセキュリティを持つ必要がある。
・CosmosではCosmos Hubが配下のチェーン(Zone)の通信を承認し、PolkadotではRelaychainが配下のParachainの通信を承認することによって、チェーン全体のセキュリティレベルを担保している。
1–4 統計・リスト
●特になし
Section2: Business
2–1 Regulation : 規制動向
●FATF、G20へ向けて暗号資産の規制ポリシーを発表
http://www.fatf-gafi.org/media/fatf/documents/G20-April-2019.pdf
https://news.bitcoin.com/g20-regulate-crypto-assets-policies/
●仏財務相、仮想通貨の技術革新を踏まえた規制をEU各国へ求める
https://coinpost.jp/amp/?p=79895
- 自国の仮想通貨規制をEU各国へ推奨するもの
- フランスは、自国の生命保険会社へ仮想通貨上限を設けない法案を挙げているほか、仮想通貨の所得税率を引き下げるなどを進めている
●金融庁、仮想通貨交換業者へコールドウォレットでの管理徹底要請
https://jp.reuters.com/article/fsa-cold-wallet-idJPKCN1RS0PS
- 内部者による不正引き出しのリスクが浮上している中、コールドウォレットの運用に関する社内規則厳格化を求めることになったもの
- 担当者の定期的交代などを通じて、内部不正を未然に防ぐことが狙い
●消費者庁、金融庁や警察庁と共同で、暗号資産に関する注意喚起資料の更新版を発表
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_001/
- 事業者や仮想通貨便乗詐欺に関する相談事例をまとめている
- 加えて、暗号資産利用時の注意点として、「法定通貨ではないこと」や「価格変動可能性」「交換業者は業者登録が必要なこと」等をあげている
2–2 Crypto Adaptation: 暗号通貨の普及・応用
●Coinbase、取引プラットフォーム対象国を韓国・インドなど11か国追加し、計53か国へ拡大
●投資仲介プラットフォームeToro、eToroX開設し仮想通貨およびStablecoin取扱開始
https://coinpost.jp/amp/?p=80102
●EY、独自のブロックチェーン解析ツール「EY Blockchain Analyzer」通じて仮想通貨税金自動計算を提供へ
https://coinpost.jp/amp/?p=80105
●Binance、BCHSV(Bitcoin SV)取扱廃止を発表
https://support.binance.com/hc/en-us/articles/360026666152-Binance-Will-Delist-BCHSV
https://jp.cointelegraph.com/news/binance-officially-will-delist-bitcoin-sv-on-the-22nd-of-april
●SBIバーチャル・カレンシーズ、BCH取扱廃止を発表
https://www.sbivc.co.jp/topics/pdf/20190416_release.pdf
- 51%攻撃を通じた不正取引配信など安全性に疑義が生じていることなどを理由として挙げている
●マネーフォワード、仮想通貨交換業登録への手続中止を発表
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/041600266/
●Crypto Garage、ビットコイン決済の仮想通貨デリバティブ取引を実現するP2Pプロトコルを開発
https://www.dglab.com/works/dlcdiscreet-log-contracts/
https://www.slideshare.net/takayaimai/discreet-log-contractsdlc
- Blockstream社との間で、米ドルに対するビットコイン価格変動リスクのヘッジを目的とし、ビットコイン価格を事前に固定するデリバティブ取引を締結
- MIT Digital Currency InitiativeのThaddeus Dryjaにて提案されたDiscreet Log Contractを利用している
- 契約当事者で合意した契約内容および担保物は全てブロックチェーン上に定義され、取引の清算(決済)が暗号学的に担保されるため、契約不履行、破綻などのカウンターパーティーリスクが解消される
- また、満期日におけるビットコイン価格は、両者が合意したデータフィード(ICE Cryptocurrency Data Feed)を用いて、第三者(オラクル)により自動配信されることで取引が決済される仕組み
- Discreet Log Contracts(DLC)は、将来予測に基づく条件付き支払いの自動決済を実現するスマートコントラクト
- DLCでは、オラクルを信頼することで仲介者である第三者を必要とせず、カウンターパーティーリスクなく当事者間の決済が可能。保険、ゲーム、スポーツ予測、金融商品など将来予測に関する取引全般への応用が期待される
2–3 Decentralized Finance : DEXやトークンなど
●dYdX、取引プラットフォームのアルファ版をメインネットローンチ
https://medium.com/dydxderivatives/introducing-the-new-dydx-9675719bacb6
・信用取引・デリバティブプロトコルのdYdXが、プロトコル層に加えて、ユーザーインターフェースとなる暗号資産の取引プラットフォームを開設
・最大4倍のレバレッジによる信用取引、借入・貸付、ポートフォリオ管理が特徴
●0x Mesh architecture doc
https://drive.google.com/file/d/1dAVTEND7e1sISO9VZSOou0DN-igoUi9z/view
●Deep Dive: Augmented Bonding Curves
https://medium.com/giveth/deep-dive-augmented-bonding-curves-3f1f7c1fa751
2–4 Security Token : 証券トークン関連
●Harborの1号案件$20M規模の学生寮証券化が失敗に終わる
https://www.chicagobusiness.com/finance-banking/drw-real-estate-token-deal-falls-apart
- HarborとはPaypal元COOのDavid Sacksをチェアマンに添えるST発行プラットフォーム
- 証券化対象不動産は、サウスカロライナ州の260部屋ある巨大学生寮
- 失敗理由は、レンダーが突然融資をストップさせたため
- Harborの報道官は「こういうことは不動産証券化では時たまよくあること。次の案件に向けて動き出している」と説明
● ヨーロッパで初めてリテール向けのSTO案件がローンチ
https://tokeny.com/blockport-launches-first-security-token-offering-targeting-retail-investors-in-europe/?utm_content=89227536&utm_medium=social&utm_source=twitter&hss_channel=tw-908124503913517056
- Blockport社がTokenyのT-REXフレームワークを利用してEU内で初のRetail投資家向けのSTOをローンチさせることを発表
- EUとUSの投資家に向けて発行を行う
- USではReg Dを、EU内ではSmall Offering Exemptionを利用して発行を実施するとのこと
- Blockport社CEOがTokenyを選択した理由として、EU内で一番プレゼンスがあること、STOに必要な各プレイヤーとの提携の仲介をしてくれること、の二つを列挙
●Swarm社がTRONブロックチェーン上でのSTO提供サービスを開始
https://medium.com/tron-foundation/swarm-to-bring-security-tokens-to-tron-blockchain-d2d8934548a1
- Tron上で発行したSTでもKYCや適切なライセンシングを行えるようになったと発表
- TRONと提携したTetherとSwarmとの繋ぎこみも視野に入れられている
- STOにおけるステーブルコインの利用を模索
●ペンシルバニア州の経済団体が作成したVCがLPのSTトークン化を実施
https://www.coindesk.com/pennsylvanias-state-backed-vc-firm-is-tokenizing-an-investment-fund
- Pennsylvania’s economic development officeが作成したファンド
- Philly地区に拠点を構えるベンチャー企業を中心に出資する予定
- 利用プラットフォームはSecuritize
- すでにPre-lauchの時点でEPAMやBen Franklinらから$10Mの調達は完了
- 配当は、自動的に行わず、銀行口座を通じて通常通り行われる
●ロンドン証券取引所傘下のTurquoiseでトークン化株式が発行
https://coinpost.jp/amp/?p=79971
- 20/30というブロックチェーン企業の株式がトークン化されて発行
- 英国Financial Conduct Authorityの規制サンドボックス制度(第4類)に則って発行を実施
●RepublicがRegA+に準拠したDigital Assetの発行を計画
https://www.crowdfundinsider.com/2019/04/146100-republic-commences-sign-up-for-digital-asset-note-may-issue-under-reg-a-rules/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
- クラファンプラットフォームのRepublicがSTの発行を計画
- このSTはRengGen Labsによって発行がサポートされている
- RenGen Labs: PEプラットフォームでSTOの分野にも参入している
- トークンはRepublicが投資しているポートフォリオにpegされている
- RegA+による発行を計画中
●tZero、GSR、MAKARA社との投資契約クロージングに再度失敗
https://www.coindesk.com/overstocks-tzero-token-market-misses-closing-date-for-100-million-raise
- 12月にクロージング失敗して再度、2月中旬に締結、4月着金(クローズ)のスケジュールで動いていたが再度破談に終わる
- FundによるDDが期限内に終わらなかった模様
- tZeroとGSR間で昨年結んだ契約に基づいて$30MのtZEROトークン購入は五月上旬までに実行される予定
●Provenanceが`Hash Token`と呼ばれるSTOの完了を発表
RegDを利用し、適格投資家から$20Mを調達
- Provenanceが`Hash Token`と呼ばれるSTOの完了を発表
- RegDを利用し、適格投資家から$20Mを調達
- 調達した金額はprovenanceが開発するブロックチェーンの開発費用として使われる
論考系
●誰も貴方の不動産証券化トークンは購入しない
https://seekingalpha.com/instablog/49537391-atomicalexander/5292408-one-buying-real-estate-token
- 現在USで行われているSTを利用した不動産証券化は、対象不動産そのものの質が悪く、だれも購入しない、とする分析と、どのような案件が良いといえるのか、その条件を提唱
- 現在US国内でSTを通じて不動産証券化しようとする心理として、「小口化すれば割高で売れること」「既存マーケットでファイナンスできないためにSTという方法に頼ろうとしていること」の二つを提示
- 良い案件のためには売手買手両方にメリットがある必要
- そのためには、売り手としては買い手のコストを下げられるスキームを構築しておく必要がある
- 金融などの知識も総動員してSTを実施する必要がある
- STの魅力は、コスト削減と分配の簡易化であると説明。
2 – 5 Financial Institutions : 金融機関による応用ケース
●インド決済公社、デジタル取引強化へインド銀行協会と共同でブロックチェーン導入検討
https://jp.cointelegraph.com/news/indian-banks-consider-promoting-blockchain-tech-use-for-payments
- インド決済公社は、インドの小売決済を統括する組織
- 決済領域におけるブロックチェーン導入を計画している
●伊Generali保険、再保険における自動リコンサイルへの応用を検討
https://www.coindesk.com/accenture-generali-streamline-employee-insurance-benefits-with-blockchain
- スマートコントラクトおよび自動リコンサイルを通じて、再保険プロセスにおける複雑なマニュアル処理を効率化し、正確なデータ共有や処理中のエラー削減をはかる
●ING銀行が取り組んでいるBulletproofを応用したゼロ知識証明(範囲証明およびメンバーシップ証明への適用)
- 範囲証明は、対象の値自体を明かすことなく、その値が範囲内にあることを検証可能とするもの。想定ユースケースとしては、以下が挙げられる
- 例えば「年齢を明かさず、18歳〜65歳であることを示す」「位置をあ明かさず、欧州域内にいることを示す」「金額を明かさずに、正の値であることを示す」など
- 一方、メンバーシップ証明は、対象の値そのものを明かすことなく、その値が集合の要素として含まれることを検証可能とするもの。
- 例えば「具体的な居住国を明かすことなく、EU加盟国に住んでいることを示す」「郵便番号そのものを明かすことなく、有効な郵便番号であることを示す」など、アイデンティティ管理やAML対策面のユースケースが挙げられる
●MUFGとAkamai、プライベートブロックチェーン用いた決済会社設立
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/19/news130.html
2–6 Enterprise/Government : 非金融分野の応用ケース
●GMおよびBMW、自動運転車のデータ共有へむけたブロックチェーン活用を検討
https://www.coindeskjapan.com/8273/
- MOBI(Mobility Open Blockchain Initiative)コンソーシアムにおいて、AVDM(autonomous vehicle data markets)ワーキングの議長をGMが務める
- ブロックチェーンを通じて、単なる囲い込みではなく、分散型のデータマネジメントが可能なほか、プライバシ保護を実現することを志向している
- 中期的には、分散型機械学習や、マルチパーティコンピューティング、分散型データマーケットなどを自動運転分野で構築することが考えられる
●国際商業会議所(ICC)、Perlinと提携しトレーサビリティプラットフォーム開発へ
https://www.coindeskjapan.com/8357/
- ICCは、AmazonやCocaCola、Fedexなどがしている、世界最大のビジネス機構
- サプライチェーンのトレーサビリティおよび透明性向上をはかるもの
●仏カルフール、ネスレと共同でマッシュポテトのトラッキング開始と発表
- IBMのFood Trustをベースとして、QRコードによる原産地から消費者の手元に届くまでのトレーサビリティを提供
●韓国防衛事業庁、データの不法改竄防止にむけたブロックチェーンプラットフォーム構築を発表
http://www.dapa.go.kr/dapa/na/ntt/selectNttInfo.do?bbsId=326&nttSn=31690&menuId=678
2–7 Startup : 個別プレイヤー・アプリケーション
●LCNEM、ブロックチェーン上の新型電子マネー(いわゆるステーブルコイン)の新サービスを発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000034101.html
- LCNEM Chequeは、ブロックチェーン上におけるいわゆる「ステーブルコイン」として、つまり自由にプログラムできる電子マネーとしての役割
- LCNEM ChequeとLightning Networkを応用し、ユーザーはLCNEM Chequeを使って、弊社はBitcoin Lightning Network払いを代行するシステムを発表
- IoTへのマイクロペイメントといった応用(例:機器を事前契約なしに海外から支払って起動させる)において、ビットコイン払いに加えて、日本円払いでもできるようになる
●アカシックウォレット、GMOインターネット「CryptoChips」に対応した仮想通貨の保管・送金が可能な公式ウォレット
https://www.gmo.jp/news/article/6415/
- ゲームアプリ内で報酬として仮想通貨を配布できる「CryptoChips」と連携して利用できる
- ビットコインアドレスをコピー・貼り付けする必要なく、「仮想通貨のウォレット」をゲーム画面から1タッチで連携することによって、簡単にビットコインを管理することができる点が特徴
●Livepeer、ライブストリームプラットフォームStreamflow
https://medium.com/livepeer-blog/streamflow-probabilistic-micropayments-f3a647672462
https://github.com/livepeer/wiki/blob/master/spec/streamflow/pm.md
●Minespider、鉱山のエシカルサプライチェーン
Section3: Articles & Papers
3–1 論考
●Cambridge Centre for Alternative Financeと野村総合研究所によるGLOBAL CRYPTOASSET REGULATORY LANDSCAPE STUDY
https://coinpost.jp/amp/?p=80324
- 仮想通貨に関する世界基準での規制が定まらない背景として、各国で仮想通貨関連の用語およびその定義が異なることを挙げている
- 仮想通貨市場のさらなる発展にむけて、各国で異なる用語の統一が課題であること等を指摘
- 例えば「暗号資産」という表現も、国によって対象とするスコープにばらつきがある
●CoinGeckoによる2019 Q1四半期レポート
- 主なトピックは、Mimblewimble、Cosmos、Lightning Network Torchプロジェクト
●各エコシステムとその設計思想(Link)
●Blockchain in Capital Markets…Cost savings a plenty, but there is so much more to the story
3–2 論文
●SoK: Off The Chain Transactions
https://s-tikhomirov.github.io/sok-off-the-chain-transactions/
https://eprint.iacr.org/2019/360
●Blockchain Enabled Data Marketplace – Design and Challenges
https://arxiv.org/abs/1811.11462
●Secure and secret cooperation of robotic swarms by using Merkle trees
https://arxiv.org/abs/1904.09266
●Erasing Data from Blockchain Nodes
https://arxiv.org/abs/1904.08901
●Ekiden: A Platform for Confidentiality-Preserving, Trustworthy, and Performant Smart Contract Execution
https://arxiv.org/abs/1804.05141
●Quantum Blockchain using entanglement in time
https://arxiv.org/abs/1804.05979
●Truxen: A Trusted Computing Enhanced Blockchain
https://arxiv.org/abs/1904.08335
●Enforcing Private Data Usage Control with Blockchain and Attested Off-chain Contract Execution
https://arxiv.org/abs/1904.07275
●Exploiting Computation Power of Blockchain for Biomedical Image Segmentation
https://arxiv.org/abs/1904.07349
●Selfish Mining and Dyck Words in Bitcoin and Ethereum Networks
https://arxiv.org/abs/1904.07675
●Building Scalable Decentralized Payment Systems
https://arxiv.org/abs/1904.06441
●Cryptocurrency with Fully Asynchronous Communication based on Banks and Democracy
https://arxiv.org/abs/1904.06522
●Flint for Safer Smart Contracts
https://arxiv.org/abs/1904.06534
●Secure Consistency Verification for Untrusted Cloud Storage by Public Blockchains
https://arxiv.org/abs/1904.06626
●A Security Reference Architecture for Blockchains
https://arxiv.org/abs/1904.06898
●Efficient Blockchain Synchronization for Internet of Things using Signature Amortization
https://arxiv.org/abs/1904.07069
●Knowledge Discovery on Blockchains: Challenges and Opportunities
https://arxiv.org/abs/1904.07104
Section4: Future Events
●ETHCapetown(4/19–4/21 @Capetown)
●CryBlock 2019–2nd Workshop on Cryptocurrencies and Blockchains for Distributed Systems(4/29 @Paris)
●Fluidity Summit (5/9 @NYC)
https://www.fluiditysummit.com/
●Ethereal Summit(5/10–5/11 @NYC)
●Magical Crypto Conference(5/11–5/12 at NYC)
https://www.magicalcryptoconference.com/
●Consensus 2019(5/13–5/15 @NYC)
https://events.bizzabo.com/208980
●Token Summit (5/16 @NYC)
●IEEE International Conference on Blockchain and Cryptocurrency(5/15–5/17 @Seoul)
http://icbc2019.ieee-icbc.org/
●Eurocrypto(5/19–5/23 at Darmstadt, Germany)
https://eurocrypt.iacr.org/2019/registration.html
●Breaking Bitcoin(6/8–6/9、Amsterdam)
https://breaking-bitcoin.com/index.html#tickets
●IEEE Security & Privacy on the Blockchain (6/17–19June @Stockholm)
https://blockchain.kcl.ac.uk/ieee-sb2019/
●Zcon1 (6/22–6/24 @Split, Croatia)
●Crypto Valley Conference(6/24–6/26 at Zug, Switzerland)
http://www.cryptovalleyconference.com/
●ETHIndia(8/2–8/4 @Bangalore)
●ScalingBitcoin (9/11–9/12 @Tel Aviv)
https://telaviv2019.scalingbitcoin.org/
●Baltic Honeybadger 2019(9/14–9/15 @Riga)
https://bh2019.hodlhodl.com/tickets
●Starkware sessions (9/16–17 at Tel Aviv)
https://www.starkware.co/sessions/
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