「ページネーション」 #レイアウトのスキマ

Yutaka SEKIGUCHI
LayoutSampleBook-MdN
2 min readMay 8, 2017

複数ページ(冊子など)のレイアウト経験がないと、いきなりそんな仕事が降ってきたときに戸惑うこともあるかもしれません。そういうときは、やはり「大枠から決めていく」ことを意識するとスムーズに作業が進むのではないかなと思います。

原稿の量感」をつかむ時と同じように、まず掲載したい原稿の全体像を把握しましょう。そして、グレーのボックスや適当なダミーテキストなどで、おおまかな配置を決めてみます。この段階では大雑把で大丈夫です。複数のページにまたがった時どんな配置なら素直に読め、意図が伝わり、かつ意図した表現になるかを模索します。これをページネーションといいます。こんな時、あらかじめ「版面」や「基本的な書式」を仮でもいいので決めておくと、より自分が迷わずに作業を進めることができるでしょう。

そして決められたページ数に必要な情報を置くメドが立ったら、実際のレイアウトを決めていくといいと思います。私は(原稿量を感覚的に把握することを重視しているので)いきなりデータ上に置き始めてしまいますが、本来なら画面を離れてノートなどにラフスケッチを描いて試行錯誤するほうがよいと思います。紙とペンより速く自由にトライ&エラーができるツールはないからです。

全体の構成が決まったら、一度俯瞰して確かめることも重要です。忘れずに、ディスプレイ上で引いて見たり、原寸で印刷して並べてみるなど、作っているものが客観視しやすくなる方法を試してみましょう。

慣れているデザイナーであれば、だいたいこの段階で完成形が見えていることも多いです。つまり、この「ページネーション」がいちばんのレイアウトのキモと言えるのかもしれませんね。

ぜひ試してみてください。

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