会社員時代、無理をして成長することに疑問を感じていた

「好きなことを仕事に」がテーマの本連載。今回は、私がその考えに至った経緯を書きます。

会社員時代の体験が大きく影響しています。

当時、地方在住の方と地方移住について話したり、実際に地方へ行って現状を聴いたりしてました。

そこで、働き方の違いにショックを受け、東京で働くデメリットに気づかないとヤバいと感じたんです。

仕事で疲れてしまい、しんどい思いをしている方はこれから紹介することをメモしておきましょう。

仕事で疲れている人が多い東京

東京の会社(特にweb業界)では、終電まで働く事が珍しくなく、20時に帰れたら早い部類に入ります。しかし、この話を地方で働く人にした所、驚かれていました。

地方では、定時で上がる事がデフォルトになっており、20時以降会社に残っている人はほぼ0なのだそうです。

また、土日出勤もありませんし、家族そろって19時には夕飯を食べるという習慣が当たり前になっています。

思い返してみると、私も地方生まれで19時に家族で夕飯を食べていましたし、親は遅くとも20時には帰ってきていました。

東京に長く住み、忘れていた感覚だったのですが、そうしたサザエさん的な風景が幸せなんですよね。

「東京で働く事により失うもの」を考えたい

確かに、東京で働くことのメリットは以下のようにたくさんあります。

・会社が多いため、地方よりも求人が多い
・給料が高い会社が多い(特にWeb)
・大企業、かっこいいオフィスで働いているという優越感を味わえる

しかし、これらを遥かに凌駕するデメリットが「労働時間が圧倒的に長い事」です。それにより、仕事以外の時間も奪われてしまうんですね。

仕事を生き甲斐にしている方なら気にしないのでしょうが、私のようにプライベートの時間を生き甲斐にしている人にとっては、無視できない問題なのです。

仕事が忙しいと余裕がなくなる

私は、新卒でネットベンチャーに入りました。その会社は、典型的なベンチャーで、研修の時から「成長」の意識を据え付けられました。

そうした考え方に息苦しさを感じていたので、素直に従おうとしなかったんですが、そのせいでマンツーマンの面談をさせられていました。

相手は、ゴリゴリの営業会社ベンチャーで働いていた人間なので、彼からは「成長するためには無理をするべき。ヒリヒリ感を味わえ」と教えられました。

そうした教えの元、業務時間外でスキルを高めるための勉強もさせられました。

会社の外でも勉強しなければならず、ヘトヘトに

当時は、プログラマーをやっていたのですが、技術を高めるための宿題を出されていました。なので、休日はそれに取り組まなければなりませんでした。

私は、プログラマーとしての仕事が嫌いだったので、時間外の活動は非常に苦痛でした。会社でも遅くまで残業して働いているのに、なぜ休めるはずの時間さえも犠牲にしなければならないんだと、疑問に思っていました。

会社では遅くまで働き、そのあとも勉強をしなければならない、休日も仕事をするという生活で体力的に疲れていたんですね。

さらに、精神的にも疲れてしまっていました。

無理をして成長することに疑問を感じていた

上記のように、無理をしてでも成長すべきと考える上司と合わず、人間関係でストレスを感じていたんですね。

彼とは定期的に面談を組まれ、その度に学習の報告や業務の報告をしなければなりませんでした。

彼の威圧的な態度は本当に嫌でした。実際、これにしんどさを感じているのは私だけではなかったようで、同期にも息苦しさを感じていた人もいたようです。(退職後に知りました)

いま必死にやればあとで楽できるという幻想

会社員時代の私のように、仕事を頑張り過ぎれば、その瞬間にしか過ごせない貴重な時間をムダにしてしまうのです。そこで失われた体験は、取り戻す事はできません。

若いときの経験は私たちが思っている以上に大きいものです。

あるお金持ちが残した有名な言葉に「いま、ほしいものはお金などの物質よりも若さだ」という言葉があります

それだけ、若さというのは貴重なものです。この言葉には「若いときにもっと遊んで色んな経験をしたかった」という後悔があはず。

先人がそのような言葉を残して、「いま」を大切にせよと教えてくれているのに、私たちはハードワークしてしまってます。

「今がんばれば、あとできっと報われる」という幻想にだまされて。

将来の不確実さより今を大事に

私の友人も、「今がんばれば、あとで楽ができるから」という理由で朝から終電まで働き、家にも仕事を持ち帰っています。プライベートを犠牲にしてまで。

彼は仕事で成功して得るモノもあるでしょうが、それ以上に失うモノも多いでしょう。

プライベートを捨てれば、世間で幸せとされている機会を逃してしまうんですね。のちのち、「あの時は楽しかったよね」とバカ話をできる体験を見過ごしてしまうかもしれません。

ハードワークで健康を害すかもしれません。そうした事を考えると、不確実な将来の報酬よりも、いま得られる満足感をとった方が良いと思うのです。

ゆとりある会社や地方で働くという選択肢も

地方の人と接したことで、ここまで書いてきたような「幸福度」について考える事ができました。

考えた結果、決断したことは「しんどいところで働くのではなく、ゆとりを持てる職場、働き方を選ぶこと」です。

そのためには、今の職場を見直す必要があるとわかったんです。

というわけで、会社を辞めて独立し、今の働き方を選んだのでした。こうした経験をしてきたからこそ、「好きなように働くべき」と感じているんです。

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※この記事は、ブログ「らふらく」を編集したものです。

仕事が辛い時, 仕事・キャリア

Originally published at laugh-raku.com on July 7, 2013.

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