なぜウィンドミルが必要なのか?その決定的な理由
今でこそ「ウィンドミル」と共通言語となり選手は自然と反応するまでになりましたが、意識的に取り組みはじめた当初はトップ選手の特有の技術だという固定観念があったとか。
僕は選手の時に「縦のスウィング」として使っていましたが、対処だけで戦術に組み込むようなことはまだしていなかったし、そのような発想もありませんでした。
でも試合では使っているのです。
なぜ練習でしたこともないウィンドミルが試合になると自然と出てしまうのかの根源を探る
一言で言うならば
”練習中に試合のシチュエーションを想定していないから”
しているのかもしれません。しかしまだまだ足りないし、究極のところの出来ていない。なぜか?
練習でミスを恐れることはない
”ない”と言ったら語弊になりますが第一優先にはされません。
そしてなぜ試合ではでてしまうのか?
”ミスしたくないから”
試合ではまずミスをしないことが第一優先となり安全策を自然と選択するからです。通常のスイングでは抑えられない、この状況ではふかしてしまうと試合の中ですでに気づき始めています。
だからこそウィンドミルを使うのです
ここで気づかない選手は多分そのまま理由わからず敗退していく選手です。
心理的ミスの影響が少ない練習の中では、リスキーなプレー、オーバーパワーしてても選手本人がなかなか気づくことはありません。しかも心理的に追い込まれていないのでボールもコートの中に入ってしまう。
しかし果たしてそのまま試合で出せるでしょうか。だせません。心理も違うし相手も違う、ポジションも違うし、球種も違う。それでもミスを気にせず練習で打っていたショットは、試合では1センチのアウトでも1メートルのアウトでも結果としてポイントは失ってしまうのです。
allout 、そして我々コーチの役目とは
そのような状況に陥らないために練習のなかで気づきを与える、もっといえば状況設定を、更に加えるとその時の風景、音、匂い、心理状況までも設定する。
これがallout のカラーであり、我々コーチの役目であります。
試合で怖さを知り、その怖さを練習で克服する。
その練習で克服してきたものが自動化となり、その自動化が積み重なり試合でも発揮できるようになる。
必ず感情が入るスポーツは、最初から試合でできるそんな簡単にはいくはずはありません。
感情と書きましたが「メンタルが弱い」当然練習で「メンタル」の練習をしなければ試合でパフォーマンスを発揮することは難しく、練習でやっていないことを試合で自分に求めるのは酷な話です。
ウィンドミルに限らず戦術に必要なテクニック、戦術も含めて試合の心理状況を考え「最適な選択をするため」これが決定的な理由であります。