書影撮影のコツ
本の表紙をキレイに撮るのは意外と難しいものです。以下、いくつかの方法について説明します。環境に合わせて試してみてください。
- iPhoneやAndroidで撮る (かんたん)
- スキャナで撮る (キレイ)
- Open Book Cameraを使う (大量に本があるなら)
- デジカメで撮る (タイヘン…)
iPhoneやAndroidで撮る
一番お手軽な方法です。そして、コストの割にキレイに撮れます。ただ、自分自身が影になったり、斜めになったりと不自由した経験はないでしょうか? オススメは、「斜めから撮る」方法です。
- 真上から撮る → 撮影者の影が写ってしまう
- 斜めから撮る → 影は入らないが、台形補正が必要
標準のカメラAppで、台形補正が搭載されている機種も多いです。Google DriveやDropboxなど、ドキュメントスキャン機能(台形補正と、自動切り取り)に対応しているAppも複数あります。
- 十分に明るい環境で
- 照明の影にならないよう
- 斜め45度程度
というあたりを気をつければ、キレイな書影が比較的簡単に撮れます。撮影後に、切り抜くのは手間なので、なるべく撮影時にAppで処理します。
クラウドに同期して、改めてPC側からリブライズに複数ファイルをまとめてアップロードするのが確実です。その意味でも、Google DriveやDropboxのドキュメントスキャン機能が簡便かもしれません。
スキャナで撮る
誰でも確実にキレイに撮れる方法が、スキャナです。
PCとUSBケーブルで接続するフラットヘッドスキャナを使います。表紙に特殊加工や凸凹がある場合、CID方式ではキレイに撮れないので、注意が必要になります。CCD方式が理想ですが、残念ながら安価に1~数万円で買えるものはCIDがほとんどです。旧式でも良いので、CCDタイプがあれば引っ張り出してきましょう。
いずれの方式でも、次のようなメリットがあります。
- 光の反射、ムラが発生しない
- ガラスで押さえつけるので、表紙が浮かんで歪まない。
- 高画質
Open Book Cameraを使う
株式会社カーリルが開発した、本の撮影に特化した撮影システムです。背表紙、裏表紙も同時に撮影できるのが特徴です。
設計図が公開されていますので、誰でも自分で作ることができます。完成機も販売されています。大量に書影の撮影が必要な場合は、有力な選択肢です。詳しくは、製品サイトへ。
- Open Book Camera by カーリル
デジカメで撮る
一眼レフなど、高機能なカメラを持っている場合、それを使うこともできます。ただ、固定のためのスタンドや、照明が別途必要になるので、割と茨の道です。資料性が高く、記録にクオリティが求められる場合は、必要になるでしょう。以下、リブライズで使用している機材の一例です。
- ミラーレス一眼 (SONY α ほか)
- 撮影スタンド (HAKUBA DSS-01 ほか)
- 延長アーム
- LEDパネル照明 4灯以上
- カラーチャートシート
- 無反射ガラス
- リモートレリーズ (シャッター)
撮影のポイントは、カメラの水平を完全にしておくこと、リモートレリーズを使う(本体シャッターを使うと徐々にずれる)、照明は横からあてる、などなど。反射と光のムラを消すことが課題になります。
リブライズでは、蔵書登録の代行と合わせて、書影撮影の代行も行っています。大型本や凹凸のある本など、一般的なスキャナで対応できないものも対応しています。お気軽に問い合わせください。