U-16プロコン釧路大会配信の裏側

毎年やっている U-16 プロコン釧路大会ですが、今回は新型コロナウイルス対策のため参加者、観戦者を会場に呼ぶことは断念。初めての YouTube Live 配信をすることになりました。

実際の配信はこちらで

僕がたまたま ATEM Mini (Pro ISO) を持っていたので、配信を担当することになり、今後のためにも今回の構成を記録しておこうと思います。みなさんの参考になるかどうかはわかりません😉

事前にあまり準備する時間を取れず、ぶっつけ本番でトライしたので、後から見るともう少しすっきりできたような気がしますが、まあ、こんな感じでも配信できますよ、ということで……。

今回の配信のお題は「実際の現場にゲームサーバーとクライアントそしてスタッフがいて、参加者は Discord で接続している」という「仮想的な会場」を YouTube Live に送信する、ということになります。

つまり、Discord の音声も配信に入れたいが、現場でもその音声を聞きたい、ただ普通にマイクを置いて現場のスピーカーから音を出してしまうとその音を拾ってしまうため、今回は音声の入出力に Anker PowerConf を採用しました。意外と音がクリアだったので、これはかなり成功だったのかなと思います。構成もシンプルになるのでオススメできます。(後述しますが、ソフトウェア的なアレコレはちょっと工夫が必要です)

構成を雑にざっくり図にするとこんな感じ

配信する必要のある音声ソースとしては、CHaser Server と会場マイクと Discord と Music.app と Farrago (効果音用)で、そのうち会場でも確認したいのが Discord と Farrago、配信にだけ BGM 用の Music.app を繋いで……のようにしたかったので、Loopback で複数の仮想音声デバイスを作って対応しました。(Discord の設定忘れてて通知音が配信に乗ってしまってたのは反省点……)

  • Discord 入力用の音声ソース (マイク + Farrago)
  • Discord と Farrago を会場に出力する設定
  • BGM と会場の音声を配信に回す設定

Loopback ではこの 3 つの設定を使いました。オフライン会場だとあまり必要のない工夫にはなりますが、この辺り柔軟にできる Loopback 用意していてよかった。(この辺りは日頃のオンラインミーティングで遊んでいるのが活きました☺️)

当日いろいろ試行錯誤したので結局配線めちゃくちゃに……

なんだかんだと、結局当日いろいろ対応することになってしまってはいますが、ひとまずはちゃんと配信できるように ATEM Mini でどうにかしたあと、ソフトウェアの方で柔軟に対応できるようにしておく、というのがいいのかなという感触を得ました。

ぶっつけでもどうにかできてしまう ATEM Mini さいこう……。

もし何か「ここをもっと詳しく説明せい!」とかあれば気軽にコメントいただければ〜〜。

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Keisuke SATO
釧路に住んでいます

From Kushiro, Hokkaido. Founder of Katteba LLC. Technical advisor at OTOBANK Inc.