WeWork日本代表登場。シェアリングエコノミーの最前線に迫る75分。#SharingEconomy 1/9
2017年9月に開催された第1回「LivingTech カンファレンス」。全9セッションの中から、「シェアリングエコノミー―空間を活用した新たな価値観や収益機会の創出」と題して行われたセッションの模様を、9回に渡ってお届けしていきます。今回は、登壇者の紹介から。注目のWeWork日本代表 Chris氏をはじめ、and factory 小原氏、グローバルエージェンツ 山崎氏、スペースマーケットの重松氏が語ります。
登壇者情報
- Chris Hill 氏 /WeWork Japan CEO
- 小原崇幹 氏 /and factory株式会社 代表取締役CEO
- 山崎剛 氏 /株式会社グローバルエージェンツ 代表取締役
- 重松大輔 氏 /株式会社スペースマーケット 代表取締役(モデレータ)
最注目企業「WeWork」日本代表、来たる
重松大輔氏(以下、重松): 皆さん、おはようございます。朝からこんなにたくさんの方々にお越しいただいて、本当にうれしく思います。
今回のテーマは、「シェアリングエコノミー」です。今、シェアリングエコノミーという領域が急拡大していまして、特にこのLivingTechや不動産の業界にもかなり影響してきているということは、皆さん当然ご承知の通りです。朝からこれだけたくさんの方がお越しいただいているということで、本当に興味をお持ちの方が多いのかなと思っています。
今回はそれぞれ、その分野で活躍されている各社さんをお呼びしました。まず簡単に自己紹介と各社の紹介をやっていただいて、そのあとまたセッションに入っていきたいなと思っております。
それでは、「来たぞ黒船」ということで、まずはWeWorkのChrisから紹介をお願いします。まずは、WeWorkさんがVTRを流したいとのことですので、ご覧ください。
それでは、Chrisさんから一言スピーチをお願いします。
Chris Hill氏(以下、Chris): 本日は、お呼びいただきましてありがとうございます。パネルに参加できることをとてもうれしく思っております。
私は、20日前に家族とともに来日しました。そして現在、日本の WeWork の立ち上げを行なっている最中です。
グローバルプレイブックという形で、運営の方向はグローバルなものになりますが、できるだけ日本人のスタッフを中心のディベロップにしていきたいと思っております。
スペースシェアリングの雄―スペースマーケット
重松: よろしくお願いいたします。それでは、WeWorkさん以外の各社、まずはスペースマーケットのご紹介になります。
スペースマーケットは、スペースシェアリングのビジネスをしております。イベントの場所探しをしていて、こんな経験ありませんか? 会社の説明会や結婚式の2次会、経営合宿や開発合宿など、会場の手配はものすごく大変ですが、同じ場所でやり続けるとけっこう飽きますよね。
一方で、世の中には空いているスペースがけっこうあります。例えば会社の土日のセミナールームや、平日の昼間の結婚式場、水族館や飲食店、空いているスペースがたくさんあるんです。空き家問題や廃校などというような、いろいろな問題もあります。我々はそうした問題を解決しようと思い、スペースマーケットというサービスを立ち上げています。
スペースを貸したい人と借りたい人をマッチングさせるプラットフォームですので、ぜひ皆さんも、スペースマーケットのアプリをダウンロードしていただければと思っております。
それでは次、グローバルエージェンツさんお願いします。
「住」を軸にコミュニティを生み出すーグローバルエージェント
山崎剛氏(以下、山崎): グローバルエージェンツの山崎と申します。私からも会社のご紹介として、簡単に今回の文脈に沿う事業のお話をさせていただきます。
我々がやっているのが、メインがソーシャルアパートメントという事業でして、シェアハウスとワンルームマンションのいいとこ取り、みたいなことをやっています。通常のワンルームマンションよりも大きなラウンジをつくり、シェアをしてもらうことによって、一人暮らし以上の体験をしてもらうということが主な特徴です。具体的なラウンジが、こちらですね。
こうした、だいたい100平米前後のラウンジをご用意して、必要な時にはいつでも使えるようになっています。キッチンスペースもかなり充実していますので、充実した暮らしができるのではないかと思います。
あとは、ビリヤードやマルチパーパススタジオ、ルーフトップテラスなど、いろいろなスペースをご用意しています。お部屋に関しては、基本的には単身用のお部屋になりますので、水まわりつきの物件から水まわりなしの物件、1LDKまでありますね。
WeWorkさんが、いわゆる「ワーク」を中心としたコミュニティであるのに対して、我々は「住居」を軸としたコミュニティをつくっていくというところが主な特徴だと思います。
このように、いろいろなコミュニティに用いられています。現在、36棟・2,000室の展開をしておりまして、3年~5年でさらにこの倍にしていくという計画でやらせていただいています。
重松: ありがとうございます。それでは、and factoryさんお願いします。
IoTを散りばめたスマートホステルーand factory
小原崇幹氏(以下、小原): and factory の小原と申します。我々の会社はアプリケーション開発から始まっておりまして、大手出版社と協業した漫画アプリなど、現在も数多くのアプリを産み出しています。
社として「Smartphone Idea Company」という考え方を標榜しており、Smartphoneの持つ可能性がいろいろあるのではないかということで、今回「スマートホステル」というものをプロデュースしております。
こちら去年の8月に、福岡に1号店という形で、客室にIoTを散りばめて、それらをスマートフォンで管理できる宿泊施設というものをプロデュースさせていただきました。おかげさまで好評をいただいており、今年4月に浅草、5月に上野に出店しております。
今後も10棟程度の出店がすでに決まっておりまして、京都・大阪・首都圏を中心に、このスマートホステルというものを広げていくような形で動いております。
重松: ありがとうございました。各社さん、それぞれビジネスを展開されて数年経たれていると思うのですが、ビジネス上で感じているシェアリングエコノミーについての可能性というところで、自社のビジネスの話でしたり注力ポイントなどをお話いただければと思います。山崎さん、いかがでしょう?